14/50
ー第14章ー
わんわんわん。
ー第14章ー
わんわんわわわん。
わわわわん。
庭から犬の、奇妙な鳴き声が聞こえてきた。
私は椎凪くんと一緒に、家の庭に出た。
「佐素!!」
椎凪くんが駆け寄ったのは、犬の生首を持った佐素。
きちんと刈り取ってある芝の上に、真っ赤な血溜まりが出来ていた。
「佐素…また生き物を殺したのか…」
椎凪くんは犬の生首を佐素の手から取り上げた。
そのまま焼却炉に生首を投げ入れる。
何故庭に焼却炉があるのかって?
それは、私に必要だから。
まぁ、どうでもいいでしょ、そんなこと。
「佐素…何で、お前は生き物を殺すんだ…?父さん、悲しいよ…」
椎凪くんが悲しそうに言う。
「え?何で?良いじゃない。好きにさせれば。」
私はそう言った。それで、その後気づいたんだ。
これがの一言が、私と椎凪くんの関係にヒビを入れるということを。
「紗来…おまえ…。」
椎凪くんが私を睨む。
わあ。仲良し夫婦が。わぁ。




