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(仮)異世界トラベル  作者: 望月笑子
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血の涙

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牙が、なおも深くめり込み、脊髄が砕ける音がした。

巨大龍の首から、大量の血が滴り落ちた。

なぜ、僕らはこんなことをしなければならないんだ。

「なあ、聞いていいか?なぜ僕らは、こんなことをしなければならないんだ?」

虎が、血の涙を滲ませる。

龍が、雲の隙間に逃げて行こうとする姿を全力で追った僕らは、まるでかけっこをしているようだった。

絡まり、じゃれあうように、加速しながら、互いの存在を誇示し、そして戯れた…。

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