ダンジョン区へと。ふむ。アソコが目的地か?
ダンジョン区へ入り暫し空を移動すると、真新しい建屋が見えて来た。
「へぇ、結構な規模ですね。
あれ、数週間で建てたんです?」
淳少年が尋ねると。
「建てたと言うか、ユニット工法で造られつるからね、アレ」
「?
ユニット工法ですか?」
淳少年が首を傾げる。
「アレ?
ユニット工法って、知らない?」
そう尋ねられ。
「知らないですねぇ。
なんです、それ?」
そのように。
「そかぁ、知らないかぁ。
まだ高一だもんねぇ。
知らないコトもあるかぁ」
何気に梓さんが納得を。
「それで、何なんです、そのユニット工法って」
ちょっとイラっとした感じで。
「んー?
簡単な話しだよ。
別の場所で部屋ごとに造っておいて、ココへ運んで組み立てたのさ。
反重力ユニットを運ぶ部屋へ設置して浮かせたら、搬送も楽々だからね。
まぁ、魔素除去装置で、充填器へ充填できるようになちったからさ。
膨大な充填池を使用して実現させた、って訳。
まぁ、魔素除去装置の素案を提示した少年のお手柄だよぉ〜」
そんな感じで告げているが、正直に言って、魔素研究所の技術力が無ければ実現しなかったであろう。
そんな技術の粋を集めて造ったような施設へ、車が近付くと、建屋の上部が開く。
空を飛んでいた車は、その開口部から中へと。
そして車が入ると、開口部が閉まる。
「おおっ!
なんか、秘密基地みてぇー!」
何気に興奮しているみたいだ。
「クスッ。
ほーんと、男の子って、こう言うシチュエーションが好きですよね」
「いやいや。
なんかロマン感じますやん。
っか、何で信号?」
車が着地し、天井が閉まるが、まだ車外へでないみたいである。
「信号ですか?
まぁ、ある意味では、合っていますが。
あれ、室内の安全状態を示しています。
現在は赤なので、危険な状態となりますね。
魔素濃度が高過ぎて、大概の生物は即死してしまいますから。
黄色は警告状態です。
コチラは即死まで行きませんが、魔素に身体を犯されます。
病に罹ったりしますので、出るのは控えてください」
そう話している間に、黄色へと。
「おおっ!
色が変わった!!」
「魔素除去装置にて、魔素を除去しておりますので」
「そうなんだね!
あ、緑になったよ。
安全って、コトかな?」
どうやら魔素の除去が完了したみたいである。
「ふぅ。
コレでようやく、車から降りれますね」
そう告げてから、ドアのロックを解除した。
梓さんが降りるのと合わせるように、淳少年も降りる。
「さて、まずはコントロールセンターへ赴きますか。
アチラにて、今日の予定を確認しましょう」
そう告げつつ、梓さんが歩き始める。
それに、淳少年が続くのだった。




