夏休みですなぁ、なのに淳少年、働き過ぎでは?
夏休みに入ると、淳少年は魔素研究所へ通うコトに。
むろん、喫茶店で朝と晩に働いてからだが。
ハッキリ言って働き過ぎである。
労基法に喧嘩を売っているレベルと言えるだろう。
とは言え、喫茶店は手伝いとなっており、アルバイト扱いでもない。
実際には、淳少年が調理担当であり、ランチも淳少年が作った作り置きを出している始末だが。
給料面でも、下手なサラリーマンが涙目になるレベルの高級取りである。
まぁ、淳少年の母へ手渡しされているため、彼は金額をしらないのだが。
コレは以前にも告げた税金対策である。
銀行へ貯金しないのは、行政にバレるからだ。
正直言って脱税であり、犯罪なのだが、隣接地域の住人は気にしない。
前にも告げたが、隣接地域外の者は魔素中毒に掛かるため、隣接地域へは立ち入れない。
そのため、行政サービスは全く得られず、隣接地域の住人が独自にインフラを整備している。
なのに税金は取る訳だ。
腹立たしいコト甚だしい。
ゆえに、如何に税金を払わないかが、隣接地域の常識となっている。
淳少年の処置も、その一環なのだ。
普通はマルサなどが踏む混むトコだが、踏み込もうと隣接地域へ入ったら即死する。
冗談でなく、過去に死んでいる。
さらに、隣接地域の住人から役人になった者が、役人として隣接地域へ。
バカである。
ピコマシーンの逆鱗に触れ、身体が溶解して消え去ったらしい。
らしい、っと言うのは、見たのは同僚の役人達だけであり、その者達も、衝撃現場を直接見たため、気が触れてしまい、正確な情報が得られていないからだ。
むろん、常時撮影などしているハズもなく、記録映像などもない。
だが、人一人が消滅したのは、間違いない。
さらに、指示した上役達なのだが、例の如く。
ゆえに、隣接地域へマルサなどが立ち入るコトはない。
タブー視されているからだ。
話しが脱線した。
元へ戻そう。
朝の喫茶店勤務を終えた淳少年は、梓さんが操る車へと。
今では喫茶店まで直接迎えに来ている。
淳少年が乗る場所を魔素吸引機にて魔素除去し、ソコヘ乗り込みドアを閉じる。
車内は常に魔素除去状態であり、クリーンに保たれているのだった。
そんなシステムが組み込まれた車は、世界に三台しか存在しない。
全て魔素研究所が秘蔵している状態だ。
まぁ、研究段階とも言え、事故が発生しても責任を負いかねる、っと言った感じか。
そんな出迎えの車にて、魔素研究所へと。
当然だが、空を行く。
ゆえに、非常に速い移動となるのだった。




