梓さんが、作業を終えて帰ったようです。魔素抜き、成功するのかな?
明らかに海産物としか思えない品々が。
実はコレ、ピコマシーンの仕業である。
ウニやホタテに鮑にトコブシなどなど。
明らかに移動不可能な生き物も。
コレ、魚類に蛸や烏賊を絡ませ、ソレらが掴んで持ち運んだりしている。
むろん、淡水用に改造済みだ。
本来ならば、持ち運ぶ以前に捕食しそうなモノだが、ピコマシーンに制御された生き物は、指示された通りに。
完全に傀儡状態である。
とは言え、数ヶ月程度しか操れないらしく、永遠に使役できる訳ではない。
ソレでも、海からココまで運ぶくらいは可能だったみたいだ。
ちなみに、AI搭載型重機を勝手に操り、護岸工事や河川工事を。
ソレにて、ココまでの経路を確保していたりする。
手続きもピコマシーンが行政システムへ干渉して許可してあり、正式な工事として成されていた。
まぁ、請け負い業者も存在しない、完全たる無人工事であったが。
そんな経緯で、ココに淡水適応処置された海産物が。
いや、生簀にではなく、ダンジョン区の溜池へ、だが。
そんな溜池から淳少年が漁らえて、この生簀にて泥抜きしている訳だ。
淳少年的には、溜池に居たから漁って来たに過ぎない。
ゆえに、なぜ溜池へ生息していたか、など、分かるハズがないのだ。
で、結局は疑問を解くコトは出来なかったが、すべての生簀へ空の魔素充填器を。
「本当に食べれるの、コレ?」
梓さんは懐疑的である。
「多分?
まぁ、食べれるかも調べる意味があるんですよねぇ。
俺のカン的には、食べれそうなんすが」
「いやいや、カンって。
そうねぇ。
サンプルで何匹か持ち帰って良いかな?
寄生虫とか、毒素や病原菌なんかも、確認した方がね」
梓さんが、そんなコトを。
「あー、確かに。
研究所だったら、出来るんですか?」
「まぁ、そう言う施設があるからね。
特に、ダンジョンから持ち帰った品を検閲する部所とかも。
ソコへ頼むつもりよ。
検査終わったら返すから、どうかな?」
まぁ、悪くない提案であろう。
なので。
「そうですね。
お願いできますか?」
そう淳少年も了承したため、サンプルを持ち帰るコトに。
持ち帰る為のケースは、車へ搭載されていた。
まぁ、ダンジョン区からサンプルを持ち帰るのにも、時々使用されており、その様な装備が付いていたのだが。
空の魔素充填器の設置と、サンプルを確保が終わると梓さんは帰って行った。
とは言え、帰るまでが大変だったが。
まずは車に乗るのだが、乗車後に空の魔素充填器にて魔素除去が。
急速除去しても十数分は掛かる。
そのあとで、マスクを外し、ウェアを脱ぐ。
コレを狭い車内にて。
まぁ、ウェアは脱がずにマスクだけ外したみたいだが、それでも、結構な苦労を。
で、そんなゴタゴタの後、ようやく帰って行ったのだった。




