喫茶店での対価に不満そうですが、並のサラリーマンより稼いでますが?
淳少年の働いた対価は、バイト代では無く、小遣いとして支払い計上されていない。
本来ならば、扶養家族から外される額を得ているのだが、自宅のタンス貯金にて、行政にバレてもいないのだ。
完全に脱税だ。
だが、隣接地域へ行政の者が立ち入るコトが無いため、バレるコトもない。
国は怒るかもしれないが、隣接地域の者しか、この地で活動できない。
近付くだけで体調を崩し、下手したら死に至るためだ。
ゆえに、地域の整備は、地域の者達で行っている。
つまり、行政の恩恵を受けていないのだ。
なのに、税金だけは取られているのが、実情である。
ゆえに、脱税をしている者は多く、国も察してはいるが証拠が押さえられずに取り締まれていない。
まぁ、そこら辺は、淳少年は知らないが。
ちなみに盗難は心配しなくて良い。
地域外から不審人物が、地域に来るコトはない。
大半が立ち入る前に体調を崩すので。
とは言え、地域住民に不心得者が現れる場合も。
だが、不法侵入しようとした時点で、身体に不調が。
で、悪さをしようとしたら、その時点で死に至る。
判決と刑罰を与えるのは、ピコマシーンである。
魔素たるソレは、地域内に漂っているため、逃げ場はない。
盗みで殺されるのか?
そう憤る者も居るであろう。
だが、相手は人ではない。
別次元の滅びた文明が造った機械である。
そのため、白と黒の判定しかない。
黒と判じたら、定めた罰を。
コレについては、地域住民は周知の事実であり、間違えてもピコマシーン基準の犯罪は犯さない。
だからタンス貯金であろうと盗まれる危険は皆無なのだ。
とは言え、普通の家庭ならば、絶対に銀行へ預けるであろうが。
そんな大金を自分が持っているとは知らない淳少年である。
働いた分の身入りがあった自覚はない。
ブツブツ文句を言いながら、夕食と明日の支度を。
今晩だが、母親にはパスタだ。
毎日パスタで飽きないのか?などと思いながら作っている。
今日は角煮を解し、生クリームとバター、溶かしチーズと敢えている。
コレに水に晒した生玉ねぎとキュウリにトマトをザク切りにして合わせている。
まずオリーブオイルへ鷹の爪とニンニク、少量の生姜を。
コレを炒め、香りを出したら解した角煮とバターを。
軽く馴染ませる様に炒め、生クリームを合わせる。
ソコヘ茹でたフットチーネを。
パスタへ絡む様に炒め合わせ、溶かしチーズを追い掛けする。
皿に盛った後、軽くマリネした野菜を掛け回して、出来上がりである。
地域食材と地域外食材を合わせ、母に合わせて造った逸品だ。
召し上がれ、っと。




