24 朝食。 前
一夜が明けて、朝を迎えた。
昨日は本当に色々大変だったけど、今日も朝から忙しくなりそうだ。
モソモソと布団から這い出て上体を起こすと、隣でカルラが起き上がった。
「起きたか」
「おはよう、カルラ。いい天気だね」
窓の外は雲ひとつない晴天。
空の青さが際立ち、爽快さを感じる。
2人で窓の外を見ていると、扉をノックする音がした。
「失礼いたします。ご朝食をお持ちいたしました」
扉を開けて数人のメイドさんがワゴンを押しながら入ってくる。
部屋にあったテーブルにクロスをかけようとしたところで、カルラが提案した。
「恵梨香。いい天気だ、そこのテラスで食べたらどうだ?」
「そうね、メイドさんに頼んでみようか。すみません」
「はい。なんでしょう?」
用意をしていた手を止めてこちらを向く。
「出来たら、そこのテラスで食べてもいいですか?」
私が聞くと、メイドさんはニッコリと笑って応えてくれた。
「かしこまりました」
メイドさんたちはワゴンを押してテラスに出るガラス張りの扉を開ける。
開け放たれた扉から朝のひんやりとした気持ちのいい風が入る。
メイドさんたちはテキパキとテラスにあった金属製のガーデンテーブルをきれいにふきあげ、手際よく準備がなされていく。
私もなにか手伝えることはないかとその様子を見守っていたが、勝手が違いすぎて手伝えそうにない。
ソワソワしながらカルラの頭を撫でていると、メイドさんはすぐに用意を終えて声をかけてくれた。
「おまたせいたしました。ご朝食の準備が整いました。どうぞこちらへ」
「ありがとうございます。急に無理をいってすみません」
私が頭を下げると、声をかけてくれたメイドさんがニッコリと笑ってくれた。
「お顔をあげてください。これぐらいのことなんでもありませんよ。さぁ、こちらへお掛けください」
そういって引いてくれたイスへ私は座った。
「ありがとうございます」
テーブルは真っ白なクロスがかけられ、金の縁取りがされた陶器のお皿や、金のカトラリーなどが並ぶ。
私の向かいにはカルラのぶんも用意されていた。
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