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10 王都到着。いざ王様のもとへ!


屋敷を出て3時間ほどたっただろうか。


私たちはやっと王都の上空にたどり着いた。


アンバーくんの領地上空の辺りで眺めた景色とは全く違い、下に広がる街並みは見渡す限りとても整備されたものだと分かる。


ちゃんと作られた建物が所せましと並んでいる。


その中心部に一際そびえ立つようにたっている建物が見えた。


「恵梨香、有紗殿。あれが今から向かう場所、ヴァンクリール国の王城だ」


アンバーくんが窓から外を指差している。


私と有紗は窓から見えるお城に驚きの声をあげた。


段々近づき、よく見えるようになったことで分かったのだが、お城の壁は透明度の高い材質のもので出来ているようで、日の光が虹色に反射している。


お城は6つほどの先端がとがった建物が集まったような造りのようだ。


その中央に、一番高い建物がありとがった先端に大きな旗が風にたなびいていた。


「すごい……」


「本当……。絵本に出てきそう」


私たちが呟いていると、アンバーくんはレオルの手綱を取っていた調教師に、車の中にある指示用の小窓を開けて着陸するように言った。


「ベルモア卿、この大きな飛竜が停まれる様な所があるのですか?」


有紗が聞くと、アンバーくんは大きくうなずいた。


「今見えている王城の裏側には、少し小さいが林がある。そこに飛び籠の停留場所があるのだ」


アンバーくんの言うとおり、レオルは大きく王城を迂回して今まで見えていた王城の裏側へと回り込む。


回り込むまで見えなかったが、お城の裏には森が広がっていた。


「アンバーくん。これって森だよね?」


お城の面積より広く青々とした木々がしげったそこは、林のレベルではない。


まさに、森だった。


「これは林だろう?森と言うほどのものではない。ほら、もう下に降りるぞ。着陸は多少揺れる、口を閉じた方がいい」


当然のように言うアンバーくんに、もう何も言えなかった。


けど、よく考えたらこの世界ではこれが普通の感覚なのかも知れない。


機械技術がそんなに進んでいない様子のこの世界だから、森林は普通にあるもので特に珍しくもないからこそ、私たちの感覚と違うのかもしれない。


1人で勝手に納得していると、レオルがゆっくりと降下を始めた。


真上からは見えなかったので気がつかなかったが、降り立とうとしている地面が近づくと、そこには青と赤の複雑な模様が描かれたタイルが敷き詰められていた。


そのタイルの上にゆっくりと降り立った。


着陸と同時に外から扉をノックされた。


私と有紗はビックリしたが、アンバーくんは落ち着いて、「開けてくれ」と言った。


音がしないように丁寧に外から扉が開かれる。


そこには10人ほどのメイド服を着た人が1列に並んでお辞儀をしており、扉を燕尾服を着た初老の男性が押さえていた。


「ベルモア辺境伯様、お待ちいたしておりました」


初老の男性が扉を押さえたままお辞儀をする。


アンバーくんが車から下りる。


そして初老の男性に話しかけた。


「ご無沙汰をしているアディック卿。息災だったか?」


「お気遣いありがたく存じます。こちらはみな変わり無く」


初老の男性はにっこりと笑ってアンバーくんと話している。


アンバーくんも顔付きが柔らかいように見える。


きっと長い付き合いなのだろう。


挨拶を済ませたアンバーくんは、本題にはいった。


「アディック卿、本日は陛下のお声により馳せ参じた。陛下に目通り願いたく」


アンバーくんが言うと、アディック卿は深くお辞儀をすると、


「陛下より申しつかっております。陛下は謁見の間にてお待ちです。皆様もこちらへ」


アディック卿に促されて私たちは車から下りると、アディック卿の後に続いて王城へと向かった。




空の旅から王城へ!


お城はめっちゃ広いです。


裏側の森は飛竜の遊び場兼王族の狩り場でもあります。


要は娯楽施設です。


今日は時間無くてここまでです。


明日からまたたくさんかきます!


ブクマ、評価ありがとうございます!

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