ちょっと横道:妊婦さんは指輪を外しましょう、という某記事を読んで
今回はちょっと番外編と言うことで。
本当は妊婦さんシリーズでやりたかったのですが、この筆無精、放っておくと年単位で未来になりそうなので……こんな感じで合間にぶっ込んでいこうと思います。無計画作者で申し訳ない。
というわけで、本題。
先日Twitterを意味もなくうろうろしていたところ、とある記事……まとめ? を発見しました。
(Twitterを知らない方にもモーメントを分かりやすく表現するのって難しい……)
ひとまず、ここにURLを貼っておきますね。
https://twitter.com/i/moments/1014018885492731905
簡単に内容を纏めると、
・妊娠をするとむくむので、指輪が外れなくなります。
・帝王切開の場合、指輪は外さなければならないので、外せないと切ることになります。
・その他、ネイルの類も取るようにしましょう。
こうなります。
最後についてはURLをご覧になれば分かるのですが、要は、『この人ちゃんと酸素が体中に運ばれてるかなー』というのを、爪から確認するので、ネイルあると分からないのですよ、とゆー話ですね。
難しい話は、今回は割愛。……ちゃんと説明出来ますよ? ほんとだよ?
さて、この指輪はずれない問題、誰もが1度は経験したことがあるのではないでしょーか。
かくゆー作者も、1日の終わりに指がむくんで「やっべきっつ……というか痛い!?」となったことの1度や2度はあります。だから指輪嫌いです←
とはいえ、まあ、結婚指輪とかね、そういう外したくないとか外せなくなっちゃったとか、実際にそういう場面は多々ありましょう。
が。
……医療じゃ外さなきゃならない場面、結構あるんですよねー。
手術は勿論、CT、MRI。
検査において、外さないと困るんです……っていう我が儘機械が、病院にはあるのです。
指ごとMRIに磔の刑に合いたくなければ、外すしかありません。そして1回そうなると、MRIシャットダウンするまで外れない。その作業は業者さんしか出来ないのでお金と時間もかかる。
そんな恐怖の機械だったりしますので、我々医療関係者も要注意されます。
(なお以前、うっかり財布いれっぱだった研修医が、クレジットカードのデータ吹っ飛んだとか……磁気怖い)
あ、ちなみに、タトゥーやら入れ墨、本当にやめた方がいいですよ!
特に女性の方、婦人科疾患の検査の基本はいまやMRIです! タトゥーあると検査受けられなくて大変ですよ!
仕方なくMRI入ると、焼けるように痛いらしいですよ!
今はシールとか簡単お洒落もありますから、ノットタトゥー!!
閑話休題。
というわけで、指輪は外せるかどうかこまめにチェックしておきましょう。
そしてもし『外れないッ!?』となった場合、まずは落ち着きましょう。
普段つけはずししている程度なら、むくみが取れる朝とか外しやすいので、夕方取れない場合は一旦寝てみるのもありかも。果報は寝て待て。
が、それよりも年季もので外れない子はどうするか。
良くあるのは、ハンドソープやクリームなどで滑りをよくする……でしたっけ。そういう簡単なのから試していただいていいのですが。
1つ、救急外来でも使う裏技をご紹介いたしましょう。
用意するもの、絹糸。
方法。指先から絹糸を「どりゃあああ!」とぐるぐる巻きにして、指輪に填めている位置にまできたら指輪に通し、するするっと解きながら抜いていく。
以上です。
「は?」となった方ちょっと待って下さい、わたくし大真面目です。だからその振り上げてる石を下ろして!
これ、むくみというのが「血の流れが悪くて水気が溜まった状態」である事を利用しているのです。
だから、乱暴な話ですが、その溜まった水気を心臓の方へ向けて押し込んであげれば、元々の指の細さを取り戻し、するっと抜けるわけです。
コツは痛いけどぎゅうぎゅう巻くこと。
ただし、長い時間巻いていると血流悪くなってよろしくないので、上手くいかない時は一旦外して血の気を取り戻させてあげてください。1回リセット! ですよ。
大事な指輪がペンチでブツッ! は、悲しいものがあります。
妊娠したら早いうちに指輪を外し、チェーンに通して首にかけるとか、そんな形に切り替えましょう。
そして、もし外れない……ってなった時に、この方法を試して、上手く外れてくれれば幸いです。




