~第五十一話~
体育祭が終わり、学校があるので、僕は……朝早くに起きた。
朝起きて、顔を洗いに洗面所に向かって、鏡を見てみると、髪の毛が左右に跳ねていて、寝癖を見つけた。
寝癖を直してから、顔を洗い、発声練習をする事にした。
「あ~あ~……高い声と低い声を出してみようっと」
また、高い声しか出ないとか、不味いかな? と思ったので、両方の発声練習をしてみる。
何とか高い声と低い声が出たので、洗面所から離れて、リビングに向かった。
リビングに辿り付くと、朝食を食べている、朱莉母さんと、圭吾父さんがいて
「お、おはよう、聖」
「おはよう、聖ちゃん」
「おはよう」
そう言って、僕も椅子に座り、出されている朝食を見てみる。
朝食は、炒飯だった。
ゆっくり時間をかけて、食べ終わり、自分の部屋に戻って、山野辺高校の制服に着替える。
着替えが終わり、鞄の中に必要な物を入れて、出かける事にした。
外に出かけようとすると、朱莉母がやって来て
「今日は、聖ちゃんの分のお弁当を用意出来ないけど……ごめんね?」
と、謝って来たので、僕は
「ううん、大丈夫だよ? じゃあ、行って来ます」
と言って、外に出る。
外の天気は快晴で、雲ひとつなく、風もそんなに吹いていないので、寒く感じる事はなかった。
歩いて行っても、遅刻とか全くしなそうだったので、歩いて通学路を進んで
目的地、山野辺高校に辿り着く。
校舎の中に入り、自分のクラスに行き、自分の席に座って、鞄の中身を入れていると
「おはよう、聖」
と言って来たのは、同じクラスの赤井亮太だった。
僕は、いつもの声で
「おはよう、亮太」
「体育祭も無事に終わっただろ? 次は……学園祭だな」
「そうなの?」
「ああ、次は行事日程で、体育祭の次のイベントは、学園祭となっているしな? 今月は、イベントが多いんだよ」
「そうなんだ」
そう話していると、チャイムが鳴って、担任の碓井先生が入って来て、こう言って来た。
「皆、おはよう、体育祭も無事に終わって良かったぞ? で……今度のイベントは、今週の土曜日に学園祭となっているから、今週は特別授業とする事になっているぞ、午前中は平常授業、午後は学園祭に向けての、製作をする事になった、では、授業を始めるぞ」
そう言って、授業が始まった。
授業内容は、時間割どおりの授業で、前より難しくなっていた。
まあ、先生に当てられたりはしなく、黒板の文字をノートに書き写すと言う作業だけでよく、時間があっという間に過ぎて行き、お昼になった。
昼になったので、今日は購買部に行ってから、放送室に行く事にした。
亮太を誘ってみると「今日は弁当持参だから、先に行ってるな?」と言って、先に放送室に向かっていた。
僕は、早速購買部に行き、パンを二個購入した後、放送室に向かった。
放送室に入ると、カレーのにおいが充満していた。
「あ、聖君来たわね?」
「はい、今日は……僕以外、皆、お弁当なんですね」
「どうやら……そういう事になるみたいね」
よく見てみると、部長の彩部長のお弁当も、双子の洋子先輩と太一先輩のお弁当も、亮太も僕みたいに購買部で買った品では無く、お弁当箱を持参していた。
「本当だ……」
「聖君は、パンだけみたいね……私達のを少し、分けてあげましょうか?」
「いいんですか?」
「私は、構わないわよ?」
「あ、俺も」
そう先輩達が言ったので、少し分けて貰う事にした。
皆が食べ終わり、彩部長が
「じゃあ……今日のラジオ当番は、太一に亮太君にする事にしたわ、二人とも、ラジオお願いね?」
「了解」
「分かりました」
そう言って、二人はブースの方に向かい、僕は、ルームで待機する事にした。
ブースに向かった二人がOKサインを出した後、彩部長が
「じゃあ、行くよ? 洋子」
「Ok~」
そう言って、マイクのスイッチを入れて、こう話す。
「これから、お昼の放送をはじめます」
こうして、今日のラジオ放送が、始まるのだった。
今日は、太一先輩と、亮太のラジオ放送の回なので、僕は、ルームで、待機する事になっていたのでした。
「こんにちは~今日も始まりました、ヤマノベラジオ、司会は、毎度おなじみの常識人、ブラックと」
「赤い情熱の、レッドです」
「いや、レッドさん、赤い情熱って……何かあったんですか?」
「まあ、ノリで?」
「はあ、まあいいでしょう、そう言えば、もうすぐ学園祭ですね~、体育祭が終わったと言うのに、イベントが早いです、レッドさんは、楽しみですか?」
「そりゃあ、学園の一大イベントの一つだし、楽しみと言われたら、楽しみだよ」
「ほうほう、じゃあ、他のイベントと言うと?」
「それは、もちろん、修学旅行かな? 行き先が何所なのか、まだ決まってはいないけど、楽しみと言えば、そうなんだと思う、ブラックは?」
「自分は、そうだなあ……まあ、楽しめれれば、何所だっていいって、感じかな? じゃあ、オープニングトークは、こんな感じにしときまして、では早速、定番の音楽を流したいと思います」
「おお、そうだった、それでは、どぞ~」
二人がそう言って、マイクを切り、スピーカーから、音楽が流れる。
その間に、洋子先輩が、ミニパソを持って、ブースの方に向かった。
「音楽が終わったら、スイッチを入れてね? 聖君」
と、彩部長が、そう言ったので、僕は「はい」と言って、音楽が終わったと同時に、マイクのスイッチを入れた。
「今回、流した曲は、やすらぎの歌と呼ばれる、癒し系ソングらしいですよ」
「癒しねえ、ああ、俺も癒されたい……」
「一体何かあったんですか? レッドさん」
「いや、特になにもないけど、疲れは取りたいかもって、ちょっと思っただけだけど」
「ほうほう……」
「何だね? その目は」
「いいえ~別に? おっと……今日は、ホワイトちゃんがいないので「ホワイトちゃんに言って欲しい事」はお休みだけど、我々に対して、どのようなコメントが書かれているか? ちょっと覗いてみるとするかな?え~っと……」
「何々……「レッド、ある意味雑魚キャラ?」「ブラック、本当に常識人なのか?」「ホワイトちゃんに、会って、あのボイスを生で聞きたい……」……やっぱり、レッドの人気、あんまりないなあ? と言うか、雑魚キャラって……俺、そんな扱いかよ!」
「まあまあ、ちゃんとしていれば、そのうち人気も出るのでは?」
「ちゃんとって、何だよ?」
「う~ん……さあ?」
「さあって」
「おお~っと、もうこんな時間になりました、お相手は、常識人ブラックと」
「って、切り替え早いな!? えっと、みんなのニューヒーロー、情熱のレッドです」
「いや、レッドは、別にニューヒーローでも、ないから皆信じないで下さいね? 以上で、お送りしました、この番組は、放送戦隊、ヤマノレンジャーの提供で、お送り致しました」
そう二人が言った後、僕は、マイクのスイッチを切る。
そして、三人が、ルームに戻ってきて、洋子先輩が、マイクのスイッチを入れて、こう話す。
「これで、お昼の放送を終わりにします」
そう言ってから、マイクのスイッチを切った。
「これで、Okよ?」
「じゃあ、あとは放課後、集まるだけね? では、解散」
彩部長が、そう言ったので、僕と亮太は、自分のクラスに戻る事にした。
午後の授業は無く、学園祭の準備をする事になっていたので、僕は必要な物を製作する係に選ばれて、クラスメイトを一緒に、学園祭用の出し物を、皆で、相談する事になったのでした。




