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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~二学期編~
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~第四十四話~

学校が休みの休日の日

僕は、いつもと同じ時間に起きてしまい、もうちょっと寝ようかな……と思ったけど、せっかく起きたので、顔を洗って、朝食を取る事にした。

朝食を取り終わった後、父親の圭吾(けいご)父さんが

「聖、今日は暇か?」

と聞いてきたので、僕は

「暇といわれれば、暇だけど……一体何なの?」

「実は、今日、山野辺スタジオに行く事になっているんだ、そこで仕事をやるんだが……聖、暇だだったら見学に来ないか?」

「見学?」

「ああ、色々な有名人に会えるかもだぞ?」

そう言われて、どうしようかな……と思い、まあ誘われたんだし、行って見るのもいいかも? と思ったので

「うん、じゃあ、行って見る事にするよ」

「なら、決まりだな?」

「そう、聖ちゃん、圭吾さんと一緒に行く事にしたのね? 行ってらっしゃい」

朱莉(あかり)母さんも、そう言ってきたので、僕は早速、自分の部屋に戻り、動きやすい格好に着替えた後、髪が長いので、黒のヘアゴムで後ろを縛って、ポニーテール姿にして、準備が出来た。

準備が出来て、父親の所に行くと

「おお、似合っているなあ~聖、かわいいかわいい」

と、父親にしては、息子に言う事じゃないと思うけど……とりあえずほっとく事にした。

父と一緒に、外に出て、山野辺駅の方に向かい、数十分歩いて、辿り着いた場所は、山野辺スタジオと呼ばれている、建物だった。

「じゃあ、行こうか」

そう言って、父さんは建物の中に入り、僕も後ろについて行き、エレベーターに乗って、二階に行く。

二階は、学校の放送室で使っているラジオブース見たいな感じになっていて

人が数名いた。

部屋の中にいた人が父に向かって「あ、お疲れ様です」と挨拶をして、僕の姿を見て、スタッフらしき人が

「あれ? この子は?」

と言って来たので、僕の事をどう説明するのかな? と思い、黙っていると

「私の子供だ、今日は見学にきてもらってるんだ、もしかしたら参加させるかも知れないが、そこの所よろしくな」

と言っていた。

それを聞いて、「分かりました、じゃあ収録始めちゃっていいですかね?」と言っていたので、圭吾父さんが「ああ、じゃあ始めようか?」と言って、椅子に座り、録音機械? の前に、座ったみたいだった。

収録って、一体何だろうと思い、ガラスの向こう側に、一人の女性がいた。

なんか見た事あるかも……と思い出してみて、分かった事は、あれ、アイドルの連城麗華(れんじょうれいか)さんじゃないかな? と思い、多分と言うか、ここで歌の収録を始めるんだと、解った。

じゃあ、僕はどうしてようかな……と思い、なるべく邪魔しないように、黙って見学する事にした

数十分間が経過して、スタッフの一人が「OKです」と言って、収録が終わったみたいだった。

「うん、無事に終わったみたいだな、ミスもほとんどないし、聖、どうだった?」

「どうだったって?」

「あの子は知ってるよな? アイドルの連城麗華だ、今日は麗華の新曲のレコーディングだったんだ、で、どうだった?」

「うん、聞いた感じでは、さわやかな感じかな? と思ったよ」

「だろ? そう言うイメージで、作詞したからなあ」

「父さんが、作詞したの?」

「ああ、ちなみにタイトルは「朝焼けと夜明け」と言う事にした、いい名前だろ?」

「う、うん」

そう話していると、「お疲れ様です」と言って、連城麗華さんがやってきた。

「どうでした?」

「ああ、ばっちりOkだ、あ、紹介するぞ? 私の子供の、聖だ」

「あ、天野聖です、よろしくです」

「……今の声……えっと、君だよね?」

「あ、はい、そうですけど……」

「圭吾さんから、聞いてはいたけど……本当にすごい声ね? びっくりっしたわ」

「……父さん、一体僕の事、なんて話したの?」

「い、いや~はっはっは、まあそれは置いといて、な、凄いだろ?」

「はい、そうですね、その声だと確かに、萌え~って言う人多いんじゃないかな?」

「よく言われるかもです……ラジオでそう言っている人結構いたし」

「ラジオ?」

「学校で、ラジオの真似事みたいな事してますから」

「へ~、なんか面白そう、何所の学校?」

「山野辺高校ですけど」

「じゃあ、まこと同じ学校なんだ」

「まこ??」

「あれ……知らない? 確か、同じ学校と思ったけど」

そう言われて、思い出してみる。

確か、栗谷先輩の親友にそんな感じの人がいたかもと言う事を思い出した。

「あ、もしかして、三年の南山真琴先輩の事ですか?」

「そうそう、私、まこと友達なのよ、じゃあ、聖君は後輩って事なんだ」

「はい、そう言う事になります」

そう話していると、父さんが

「麗華、次の仕事が入ってるんじゃなかったか?」

「あ、そうだった、じゃあ私はこれで、お疲れ様でした」

そう言って、スタジオからいなくなった。

「聖、麗華にあってどうだった?」

「なかなか感じのいい人かもって、思ったかな?」

「そうだろう、もし興味があったら、聖もアイドルとか目指してみるのもいいかも知れないぞ?」

「う~ん……今の所、そういったのはないかな……まだ僕、高校一年生だし……あと……お父さん、もしかしてさ……僕の事、女性アイドルとしていけるとか思ってない?」

「ああ、大丈夫、聖なら問題ないと思うぞ?」

「問題ありまくりだよ、無理だって」

「そうか……いい案だとは思うんだがなあ……まあ、仕事もとりあえず、終わったし、帰ろうか」

「うん」

そう言って、僕は、父さんと一緒に家に戻る事にした。

後で解った事は、連城麗華のニューシングル、「朝焼けと夜明け」は、結構大ヒットしたと、解ったのでした。

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