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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~夏休み編~
34/86

~第三十三話~

夏休みもあと一日に迫り、僕は、今日がアルバイトの最後の日なので、気を引き締めて、仕事現場に向かう事にした。

山野辺市から、電車に乗り、秋葉の町へ辿り着く。

秋葉の町は、結構賑わっていて、人がたくさんいた。

なんか、イベントでもあるのかな?って思ったけど……深く考えない事にして、仕事現場に向かう事にした。

数十分歩いて、仕事場の「アイライク」にたどり着く。

店内に入り、店長の東雲紫しののめゆかりさんに、挨拶する事にした。

「おはようございます」

「おはよう、確か……今日でましろちゃんのアルバイト最後の日だったよね?」

「あ、はい、そうです」

「まあ、学校もあるしね……ましろちゃん、結構この仕事場になれたんじゃないの?」

「まあ……慣れたと言われれば、慣れましたけど……」

「じゃあ、続けてくれないかな?」

そう言われて考える。

確かに続けてもいいけど、必要なお金は、集まったと思うし……それにここでのバイトの姿って、ウエイトレス姿だしなあ……このままこのバイトを続けるのも、何というか……ちょっと可笑しい感じがしたので

「やっぱりいいです」

と、断る事にした

「そう……じゃあ、残念だけど仕方がないわね……あ、着替えて来てね? 今日も頑張りましょう~」

「あ、はい」

そう言って僕は、控室に行って、着替える事にした。

男なのに、着方がばっちりと解ってしまって、これって無駄な知識だよね……とか思いながら、着替え終わって、鏡で確認してみる。

うん、はっきり言うと、思いっきりかわいい女の子に見えてしまっていた。

まあ……今日でこのバイトも最後だし、とりあえず……頑張る事にするかな? と思う事にして、控え室を出る。

ホールに出てみると、結構なお客さんが入っていて、ちょっと忙しそうだった。

僕もすぐに接客に参加して、仕事をする事にした。

お客の比率は、今日は男の人の方が多く、僕も男の人に結構呼ばれてたので、お客の所に行くと

「おお~可愛い~、彼氏とかいるの?」

とか言ってきた。

彼氏って言われてもな……答えようがないんだけど?

「あの……ご注文は」

「じゃあ、天使の微笑みで~」

「かしこまりました」

注文を聞いて、厨房の方に行き、数分後

天使の微笑みをトレーに乗せて、さっきのお客の所に持っていた。

「お待たせしました、天使の微笑みです」

「さんきゅ~、いや~ほんとかわいいな~?」

そう言って、僕の姿をジロジロと見てくる

う……なんか視線が、ものすごく気持ち悪かった。

それに今の姿って、女性用の制服を着ているし、髪を縛って、ポニーテール姿だし……またなんか言われそうなので、僕は、そう言ってくるお客から離れる事にした。

その後は何も問題はなく、スムーズに仕事ができた。

そして時間になり、店長の紫さんが

「ましろちゃん、お疲れ様、これでバイトは終わりよね?」

「あ、はい、じゃあ、着替えてきます」

そう言って、僕は控え室に入り、制服を脱いで、私服に着替える。

私服に着替えて、ホールに出ると

「お疲れ様~ましろちゃん」

アイライクのスタッフの皆さんが、集まっていた。

「お疲れ様、ましろちゃん」

「また、ここでバイトする事になったら、一緒に頑張りましょうね」

「ましろちゃん、今日までありがとう、またここで働きたいと思ったら、いつでも待ってるから」

スタッフの皆さんがそう言ってきてくれて、ちょっと照れてしまったけど

僕は、こう言う事にした。

「ありがとうございます、お世話になりました」

そう言って、店員に別れを告げて、外に出て、真っすぐ帰る事にした。

山野辺市に辿り着き、自分の家に戻って、今日の事を家族に報告すると

「お疲れ様、聖ちゃん、いい経験になったんじゃない?」

母さんが、そう言ってきたので

「うん、そうかも……」

と、言っておく事にした。

こうして、僕のバイトが終わり、明日から、二学期が始まろうとしていました。


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