~第三十二話~
夏休みも後半になり、僕は、バイトがあるので、外に出る事にした。
服装は、動きやすい格好に、長い髪を黒のヘアゴムで止めて、ポニーテール姿にして、外に出る。
外の天気は、快晴でかなり暑く、汗が出てきそうだったので、僕は素早く移動する事に決めて、移動した。
山野辺駅から電車に乗り、目的地、秋葉の町へたどりつく。
秋葉の町は、人がたくさんいて、変わった格好の人も結構見つけてしまった。
とりあえず気にしない事にして、バイト先、アイライクに向かう事にした。
数十分歩いて、アイライクに辿り着く。
店内に入ると、「いらっしゃいませ~」と声をかけてきたのは、あっきーって言ってと言っていた、秋村真帆さんだった。
声をかけて来たので、挨拶をする事にした。
「こんにちは、あっきーさん」
「あ、もしかして……ましろちゃんかな?」
「はい、そうです」
「ほ~……」
あっきーさんが、僕の事を眺めるように見てきた。
うん……一体何なんだろう……と思い、気になったので、聞いてみる事にした。
「あ、あの……一体、なんですか?」
「いや……可愛いかもって……思ってね~あ、私ね? 個人でブログやってるの、でね? ここの写真を載せたりしてるんだけど、ましろちゃんも載せていいかな?」
あっきーさんが、そう言ってきたので、僕はというと
「それは、遠慮します……あまり目立ちたくありませんので」
そう言って、断る事にした。
「そう? 残念……あ、お客が呼んでるから、またね?」
そう言って、あっきーさんは、僕から離れて行った。
僕は、とりあえず店長の東雲紫さんに、挨拶をして
控室に入り、ここの制服に着替える事にした。
このバイトで着る事になっているのは、メイド服っぽいウエイトレスの服装なので、それに着替える。
髪をポニーテールにしているので、鏡を見てみると……思いっきり、女の子に見えてしまっていた。
「……ま、いいか……」
そう呟いて、身だしなみをチェックし、控室から出る。
ホールに向かうと、ウエイター姿の南山真琴さんが、僕に話しかけてきた。
「おはよう、ましろ君でよかったかな?」
「あ、はい、そうです」
うん……この人、美鈴先輩から聞いた限りでは、女性らしいけど……ウエイター姿が、とても似合っている。
なんていうか……カッコいい女性って感じに見えていた。
僕と全く正反対だなあ……と思っていると
「今日も、頑張ろうか? ましろ君」
「あ、はい、よろしくお願いします」
そう言って、僕も仕事に専念する事にした。
お店にいるお客は、男性客が多いと言うより、女性客が多かった。
女性客が、「まこさん~」と言って、真琴先輩を呼んでいる。
見た感じ……本当に、女性に人気があるんだなあ……と思う。
僕も、お客様に呼ばれたので、接客する事にしたのであった。
数時間が経過して、店長の紫さんが
「ましろちゃん、今日は内装関係でもうそろそろお店閉めるから、今日は上がっていいですよ」
「あ、はい、解りました」
そう言って、僕は控室に入り、私服に着替える。
私服に着替え終わって、お店の外に出ると
「ましろちゃん、ちょっといいかな?」
そう言ってきたのは、栗谷美鈴先輩だった。
「あ、はい、なんですか?」
「実はさ? これから、皆で遊びに行こうってなったのよ、でね? ましろちゃんもどうかな? ちなみにメンバーは、まことあっきーと私だよ?」
美鈴先輩が、そう言ってくる。
僕は、どうしようかな?と思ったけど、別に断る理由がないので
「あ、いいですよ」
と、Okする事にした。
「じゃあ、決まりね? 皆、揃ったら、遊びに行きましょう~」
そう美鈴先輩が言ってくる。
こうして、僕は、先輩達と遊びに行く事が、決まった。
僕は、バイト先の先輩達に誘われて、遊びに行く事になり、誘ってくれたのは、栗谷美鈴先輩、南山真琴先輩、あっきーこと、秋村真帆先輩だった。
僕を入れて、四人で、秋葉の町で遊びに行く事になり、結果的に、男一人に女三人で、ハーレム状態なんだけど
僕の姿は、ポニーテール姿なので、町の人々からは「女四人で、遊びに来てる」って感じに見えるのかも知れなかった。
「じゃあ、何所いこっか?」
そう言ったのは、美鈴先輩だった。
美鈴先輩は、真琴先輩にくっ付きながらそう言って来る。
何で、くっついてんだろ? この人……って、ちょっと思ってしまった。
「そうだね~今日は、イベントって特にないみたいだから、普通にゲーセンにでも行こうか? 三人は、どう思う?」
あっきーさん事、秋村真帆先輩がそう聞いてきたので、僕は
「あ、それで結構です」
と、答える事にした。
他の二人も「別に問題はない」「まこがそう言うなら、私もそれでOK~」と言っていた。
目的地が決まったので、移動して数分後
大きなゲームセンターに辿り着く。
早速店内に入ると、中はクーラーが効いていて、結構涼しかった。
「まこ~、あれやらない?」
美鈴先輩がそういって、太鼓のリズムゲームを指差す。
コインを入れて、二人対戦も出来る使用になっていた。
「いいよ、じゃ、やろっか?」
「OK~まこ、手加減しないからね?」
「こっちだって、しないよ」
そう言って、二人は太鼓のゲーの前に行った。
僕は、どうしようかな……と思っていると
「ましろちゃん、ましろちゃんは、あれ、得意?」
そう言って、あっきーさんが僕に聞いてくる。
あれって何だろう?ってみて見ると
その機体は、格闘ゲームだった。
やった事のあるゲームだったので
「得意かどうかはわかりませんけど、やった事はあります」
と答えると
「じゃ、対戦しよっか?」
「判りました」
そう言って、向かい合わせに座席に着く。
僕の使用するキャラは、コンボが簡単に出来るタイプを選択した。
あっきー先輩は、力押しで攻めるタイプを選択、そしてバトルがスタートして、結果はと言うと
僕の、惨敗だった。
「先輩、強すぎと言うか……プロですか?」
僕のキャラが、全く攻撃を与える事が出来ず、相手のコンボを食らって
完全敗北したからであった。
「まあね、結構やりこんでるからね? このゲーム」
「そうなんですか……」
「ねね? もう一回挑戦する?」
「やめときます……勝てそうにないので……」
僕が席を離れると、他の人が僕の座っていた席に座って、先輩に戦いを挑んでいた。
僕は、その光景を眺める事にした。
結局、あっきー先輩は、十連勝して、あきたからか席を立ってしまった。
太鼓ゲームで遊んでいた二人も、僕達に合流して、クレーンゲームで景品を取る事になった。
僕がゲットしたのが、ウサギのぬいぐるみで、真琴先輩がペンギンのぬいぐるみ、美鈴先輩が二個同時にゲットしてて、あっきー先輩が、ひとつもゲット出来ていなかった。
次に、レースゲームをやって、それが終わる頃には、すっかりと日が落ちていた。
「じゃあ、結構遊んだし? ここで、解散しよっか?」
「りょ~かい」
「結構楽しかったよ? また、遊びに行こう~」
「あ、僕も楽しかったです」
僕は、先輩達と別れて、コンビにでお腹すいたので、弁当を買い、山野辺市に戻る事にした。
山野辺市に戻った頃には、すっかりと夜になっていた。
家に辿り着くと、朱莉母さんが
「お帰りなさい~今日は、遅かったけど、どうしてたの?」
と、聞いて来たので
「ちょっと、先輩達と遊びに行ってたんだ」
と答えると
「い~な~私も、聖ちゃんと遊びたかったかも~」
とか言って来た。
遊びにって……母さん、何言ってるの……と思ったけど、まあ、別に母さんがいても、問題はないのかな? とか思ってしまった。
姿が似てるので、僕の親だとは判らないだろうし……
へたすりゃ「双子?」って見られるかもって感じだった。
こうして、今日の一日が、終わったのでした。




