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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~夏休み編~
30/86

~第二十八話~

お爺ちゃんの家に里帰りしてから、次の日

今日は、バイトがある日なので、僕は、昼まで寝るという事はなく、朝に起きて、朝食を取り、私服に着替えて、外に出る事にした。

外の天気は、快晴で結構暑く、汗が結構出てきたので

速く移動する事にした。

山野辺駅に辿り着き、電車に乗って、目的地、秋葉へと辿り着く。

秋葉の町は、結構にぎやかで、ティッシュ配りをしている者やお店のビラを配っている者もいたりしていた。

僕は、暑い中大変だなあ……と思いながら、移動して、喫茶店、アイライクへ辿り着く。

店内に入って、店長のゆかりさんに低い声で、挨拶する事にした。

「おはようございます」

「おはよう、今日もよろしくね?」

「はい、解りました、じゃあ、着替えてきます」

「うん」

そう言って、僕は更衣室に移動して、そこに用意されている制服に着替える事にした。

着替え終わって、身だしなみをチェックし、ホールに出る。

ホールに出ると

「あ、おはよう、ましろちゃん」

そう声をかけてきたのは、先輩の栗谷美鈴くりやみれい先輩だった。

「おはようございます」

「うん、それにしても……」

「何ですか?」

「本当に可愛く見えているわね~違和感が全く無いと言うのも凄いよ」

「そ、そうですか……」

「うん、じゃあ、お客が呼んでいるから、私は行くね」

そう言って、美鈴先輩は、僕から離れて行く。

僕も自分の仕事をする事にした。

店内を見渡してみると、結構人が沢山入っている。

男女比率を見てみると、今日は男性客が多く、女性客が少なかった。

僕も呼ばれたので、注文を受け取りに行く。

「いらっしゃいませ、ご注文は?」

僕を呼んだのは、眼鏡にリュックサックに頭に鉢巻きをなぜかつけている男だった。

「ん? ……なんか、聞いた事のある声に似てるぞなもし……う~ん誰だ……?」

僕の声を聞いて、うんうんと悩んでいる。

似てる声って……もしかして、アニメとかにいた僕の声と似てる人の声なのかな……? まあ……今の声だと、美少女ボイスに聞こ得ているのかもしれないけど……そう悩んでいると

「まあいいぞなもし、天使の微笑みを頼む」

「か、かしこまりました」

そう言って、僕は注文を受けたので、厨房に向かった。

数分後、天使の微笑みが出てきたので、それをお盆に載せて、さっきの客の所に行く。

「お待たせしました、天使の微笑みになります、ごゆっくりどうぞ」

そう言って、テーブルの上に品物を置いて、僕はその場から離れる事にした。

これ以上何か言われたら、返答に困るし……

とりあえず気を取りなおして、仕事をする事にした。

あっという間に時間が過ぎていき、店長のゆかりさんが

「ましろちゃん、もうあがっていいわよ?」

と言ってきたので

「じゃあ、あがらせてもらいます、お疲れさまでした」

そう言って、控室に行き、着ている制服を脱いで、私服に着替えて、外に出る事んした。

外に出てみると、さっきの快晴とは全く天気が違い、雨がザーザーと降っていた。

「しまった、傘持ってきてないや……まあ、急いで帰ればそんなに濡れないかな?」

僕は、走って、秋葉の駅に向かう事にした。

数分間走って、秋葉の駅に辿り着く。

なんか……視線を感じるけど、何だろうと思っていると

「ねえねえ、そこの彼女? 暇? 俺と遊びに行かない?」

と、僕に声をかけてきたのがいた。

彼女って……僕は男だ!と思ったけど、相手にするのもなんか嫌だったので、手短に

「すいませんが、僕は暇じゃないんです、それじゃあ」

そう言ってみると

「僕っ子か~く~、いいねえ~」

なんか喜ばれてしまった。うん、どうしよう……悲鳴でも叫ぶか? と考えたけど、それを実行すると、視線を多く集めるし、かなり目立つので

僕は逃げ出す事にした。

「あ、おい、ちょっと待て!」

男が追いかけようしてきたので、僕は駅員さんに声を戻して、こう言う。

「あの人、ストーカーです、私、嫌で……後はお願いします!」

そう言ってみると

「ちょっと、君、詳しく聞かせてもらおうか?」

と、駅員さんが男に声をかけていた。

僕は、その隙に電車に乗り込み、山野辺市へと戻る事にした。

電車の中、僕は考える。

やっぱり帽子とかかぶってないと女の子に見えるのか……と、今の恰好は、髪を結んでないし、長めのストレートヘアーだった。

やっぱり切った方がいいけど、母さんとかがダメっていいそうだよなあ……

僕は、そう思いながら、家へと戻る事にしたのでした。

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