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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~夏休み編~
23/86

~第二十一話~

はい、この回から

夏休み編、突入です。

次の日、今日から夏休み。

僕は、朝早く起きるという事もなく、十時位に起きた。

起きて、顔を洗い、リビングに向かう。

リビングに向かうと、朱莉あかり母さんが

「おはよう、聖ちゃん、早起きじゃあないのね?」

「うん、学校がないからね……」

そう言って、遅めの朝食を取る事にした。

朝食を取り終わって、僕は昨日決めた事は、先輩の栗谷美鈴くりやみれい先輩に「バイトしない?」と言われたので、僕は、OKする事にしたのである。

確かに、この姿で、この声で、普通に男性バイトとして、応募しようとしたら、「女性の方?」とか間違われそうだけど……バイトはやってみたかったし、それに山野辺市で、働く訳じゃないし……同じクラスメイトには、会わないんじゃないかな……と思って、Okしたのであった。

まあ、会ったら会ったで、別人に成り済ますと言う手もあるけど……そこは考えても仕方がないので、移動する事にした。

家を出て、山野辺駅に向かい、電車に乗って、目的地、秋葉の町に辿り着く。

秋葉の町は、結構広々としてて、人がたくさんいた。

前に行った所を記憶を辿りながら、進んで行き、目的地、喫茶店のアイライクに辿り着く。

僕はちょっと緊張したけど、中に入って見る事にした。

中に入ると、いらっしゃいませ~と店員らしき人が言って来たので

「あの、栗谷さんに言われて来たんですけど……」

と言うと

「れいれいに? じゃあ、ちょっと待ってね?」

と言って、数分、その場で待たされると、ウエイトレスの格好をした栗谷先輩が、やって来た。

「あ、来てくれたんだね? ありがと~じゃあ、早速、店長の所に案内するね?」

「あ、はい」

そう言って僕は、栗谷先輩に連れられて、控え室にお邪魔する事にした。

控え室の中に入ると、二十代ぐらいの女性がそこにいて、僕にこう言ってくる。

「れいれいから聞いてたけど、君が天野君かな?」

「あ、はい、天野聖です」

「私は、ここの店長の東雲紫しののめゆかりよ? で、ここに来たと言う事は、夏の間だけ、バイトOKって感じなのよね?」

「あ、はい、あの……僕、先輩にウエイトレスの格好が似合うとか言われたんですけど……ウエイターとかは駄目ですかね?」

「う~ん……君、男の子よね?」

「ええ、そうですけど……」

「……男の子に見えないわね、声もそうだし」

「でしょう? だから……ウエイトレスやってくれないかな?」

「ええ!? でも……いいんですか?」

「問題はないわ! じゃあ、早速で悪いんだけど、これに着替えてくれないかな?」

そう言って、紫店長が、一着の制服を僕に渡して来る。

うん、あきらかに女物の制服だった。

それを受け取って二人を伺ってみると、期待を込めたような目をしている。

なんか……凄く断りづらくなっているなあ……僕は、はあ……とため息をついてから、こう言う事にした。

「じゃあ、着ますよ……更衣室は、何所ですか?」

「私が案内するわね? こっちよ」

そう言って、美鈴先輩に案内されて、更衣室に行く。

更衣室に入り、着ている服を脱いで、用意された服に着替えた。

何というか……サイズがぴったりで、でも下がスカートなので、これって似合っているのか、自分でも解らなかった。

着替え終わった後、更衣室を出て、紫店長に話しかけてみる。

「あの……どうですかね?」

「うん、似合っているわ! 聖君 ばっちりよ」

「そうですかね……?」

「ええ、あとはメイクとかいるかしら?」

紫店長がそう言うと、美鈴先輩が

「メイクなら、私がやってあげるよ?」

と、何所から取り出したのか、メイク道具を持っていた。

僕は、どうしようか迷ったけど

「いえ、メイクは結構です」

というと

「えー? もっと可愛くなると思うんだけどな~?」

そう言って、なんか……残念そうだった。

「あとは……このお店で使う名前ね? ここではね? 本名じゃなくて、あだ名で呼び合っているのよ? 美鈴は、れいれいって言ってるしね? 天野君は、希望のあだ名ってあるかしら?」

そう店長の紫さんが言うと、美鈴先輩が

「聖君って、学校のラジオでホワイトをやっているんでしょ?」

「あ、はい、まあそうですが」

「じゃあ、ホワイトからとって、ましろちゃんでいいかな?」

美鈴先輩がそう言ったので、僕は反対する理由もないので

「じゃあ、それにしときます」

「ましろね? それでいいなら、そう呼ぶ事にするわ」

「はい、それでいいです」

「じゃあ、今日から君は、ましろちゃんね? ましろちゃん、ここのスタッフを紹介するわね? まず、れいれい」

「は~い、れいれいだよ~よろしく~」

「で、ホールにいるのが、佐奈さんこと、さなで、あと、秋村さんって言う方が、あっきーと呼ばれているわよ」

「そうなんですか、あと、他にいるのは?」

「今日、シフトに入ってない子は、私の妹の玲と、あとまこさんね」

「そうなんですか、解りました」

「じゃあ、仕事内容を教えるわね? れいれい、ホールに戻るように」

「は~い、じゃあね? ましろちゃん」

そう言って、美鈴先輩が立ち去った。

「じゃあ、仕事内容を教えるわ」

「はい、よろしくお願いします」

こうして僕は、この店で、夏休みだけ、バイトする事になった。

店長の東雲紫しののめゆかりさんに、仕事内容を教わって、仕事内容を覚えたので、ホールに出て、仕事を始める事になりました。

紫店長と、ホールに行くと、ホールで働いている、三人に店長が声をかけた。

「皆、新しく入った、ましろちゃんよ? 夏の間だけだけど、よろしくね?」

店長がそう言ったので、僕は普通の声で話しかける。

まあ、この声だと、男には全く見えない感じだしね……

それに、今はウエイトレスの姿をしているので、普通の声の方が、何というか……合っている気がするし……

「あ、ましろって言います、よろしくお願いします」

そう言うと

「よろしく~私は、あっきーだよ~」

そう言ったのは、黒髪のショートで、活発そうな人だった。

「あ、私はさなです、よろしくお願いしますね?」

そう言ったのが、栗色の長髪で、頭にリボンをしている人だった。

「じゃあ、ましろちゃんも入った事だし、仕事、頑張りましょう~」

店長の紫さんがそういったので、僕も「はい」と、勢いよく返事する事にした。

仕事内容は、ウエイトレスなので、お客の注文を聞いて、厨房に行き、出来た品物をお客に持っていくと言う作業だった。

店内を改めてみてみると、どういうわけか、結構男性客が多い。まあ、ここの店員の服装が、メイド服っぽいから、それ目当てで来てるのかな? と思い、それにメニュー表を見てみると、まともに書いてなかった。

お客が読んだので、僕は、お客のテーブルに向かい、注文を聞く事にした。

「ご注文は?」

と言うと、お客の女性が

「あ、ここに新しい人入ったんだ?」

と話しかけてきたので

「え、ええ……今日からですけど……」

「そうなんだ、君、声も可愛いし、可愛いわね」

「はあ……ありがとうございます? あの……ご注文は?」

「あ、そうそう、天使の微笑みをひとつ、お願いするわ」

「天使の微笑みですね? かしこまりました」

そう言って、厨房に行く。

厨房に行って、厨房から「天使の微笑み出来たよ~」と栗谷先輩の声がした。栗谷先輩は、どうやら調理担当なのかな? と思ってしまった。

ホールにいなかったし……天使の微笑み=苺のショートケーキを持って、さっきのお客の所に行った。

「お待たせしました、天使の微笑みです」

「ありがとう、あ、そうだ、ねえ?」

「はい?」

「私ね? 結構売れてる漫画家なのよ? でさ? 君の事、漫画に登場させていいかな?」

そう聞かれたので、僕は

「い、いえ、結構です」

断る事にした。

「そう? 残念ね……あ、一応教えとくね? 私、潮崎茜しおざきあかね、ヒロイックストーリーと言う漫画を描いてるから、探して是非、読んでみてね?」

「暇な時に、読んでみる事にします」

「そう? ありがとう」

そう言って茜さんは、天使の微笑みを頼んだ後、会計を済ませて、帰って行った。

僕も店長と決めた、時間まで働く事した。そして、時間が過ぎていって、紫店長が「もうあがっていいわよ?」と言ってきたので、僕は、更衣室に行って、制服を脱いで、私服に着替える。

着替え終わり、店長に「お疲れ様でした」と言い、店を出て、帰る事にした。

電車に乗り、山野辺市に戻って、自分の家へと戻る。

自分の家に戻ると、朱莉あかり母さんが

「お帰り~聖ちゃん」

そう言ってきたので、僕は

「ただいま、母さん」

そう言うと

「バイトどうだったの?」

と、聞いて来たので、僕は

「えっと……ちょっと大変だったけど、ちょっと楽しかったかな?」

「そう? まあ……頑張るのよ? 聖ちゃん」

「う、うん」

ここで詳しい詳細を話すと、母さんがお店に来るかもしれなかったので、詳しい詳細は省く事にした。

こうして、僕の始めてのバイトが、終わりました。


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