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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~一学期編~
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22/86

~番外編~天条隆也と天野聖の出会い~

はい、零堵です。

今回は、番外編をお送りします。

この天条隆也と言うのは、月光閃火様が考えて下さったキャラクターです。

本編には、まだ一度も登場しておりません。

この番外編の続きは、夏休み編が終わった後に書きたいと思います。

次からは、夏休み編です。

歌を歌うのが昔からの夢で、いつか大物のアーティストになってやるといつもそう思っていた。

まあ、だから山野辺市にあるスタジオで、歌わせてもらってるんだけどな?

とりあえず……二年生になったんだから、新しい事が始まると思うんだが……あ、俺の名前をまだ言ってなかったな? 俺の名前は、天条隆也(てんじょうたかや)山野辺高校の二年一組だ。

まあ、二年生になって、勉強が難しくなるんじゃね~か? と思ったけど、なんとかなると思う。

クラス替えがあったので、クラスメイトを見てみると、男なのに、女に見えるやつがいた。

てか……女じゃね?って感じに、山野辺高校の男子の制服が全く似合っていない。名前は何だろうなあ……と思い、そいつに話しかけてみる事にした。

「よう」

「え~っと……こんにちは」


「お前さあ……もしかして、女?」


「何を言ってるの?」


「だって、見た目が女に見えるしな?」


「この格好で解るでしょう? 僕は男だよ」


「そっか……あ、俺、天条隆也、お前は?」


「僕? 僕は、東雲玲(しののめあきら)だよ、よろしく」


「じゃあ、玲って呼ぶな? 俺の事も隆也でいいぜ?」


「分かった、隆也、よろしくね」

そう言って、玲が笑顔でそう言って来た。

うわ、マジでかわいい……って、俺は一体何を!? あぶねえあぶねえ……一歩、道を踏み外す所だったぜ……玲と話した後、一年の頃と同じ奴もいたので、俺はそいつと駄弁って、チャイムが鳴ったので、席に着いた。やってきた先生は、女の先生で、こう言って来る。

「はいは~い、今日からこのクラスの担任になった、川原芹(かわはらせり)です、みんなから、芹ちゃんって呼ばれているわ、だから、芹ちゃんって読んでいいわよ~」

なんか、歌のお姉さんっぽい感じで、そう言って来る。しかも結構美人で、よく見てみると、あきらかに「やったぜ!」って顔をしてる奴もいた。

まあ、俺もちょっと「やったぜ」とか思っているのだが……顔には、出ていないと思う。そして授業が始まり、俺の高校生活二年目が始まったのだった。


~初めての出会い~

高校生活にも慣れて、俺はいつものように学校へと登校する。

遅刻とかしなく、結構真面目に通っているが、見た目が不良って思われてるらしく、女子から話しかけられる事は、全くなかった。

ちなみに同じクラスの玲とは、仲良くなって、遊びに行ったりもしたのだが……二人っきりで遊びに行くと、カップルに見えてしまい、街中で言われた事は「あのカップル、似合っているね?」とか言われたりもした事があった。まあ、そんな玲とは、教室内でも話す事もあって、親友と呼べる感じだと思う。

そんなある日、お昼の時間

俺は、玲と一緒に弁当を食べていると、放送が聞こえてきた。


「こんにちは、ヤマノベラジオの時間です、今日から始まった、このヤマノベラジオ、MCを勤めさせて貰う事になった、ブラックと言います、よろしくです」


そんな会話が、スピーカー放送から聞こえてきた。

学校でラジオするなんて、すっげ~驚きだな……でもいいのか? こんな事を始めちゃって?

そんな事を思っていると


「同じく、パーソナリティーを勤める事になった、ホワイトと申します」


「と言っても、まだ一回目だから、何を話していいのやらって感じなんだけどね」


「そうそう、あまりにも唐突に始まったから、思いっきり困惑気味って感じです」


「まあ、最初にやる事は、とりあえず、お昼の音楽を流したいと思います、それでは、どうぞ~」


そう聞こえた後、音楽が流れる。

今……すっげ~かわいい声が聞こえたな……勝手に想像してみると、可愛い感じの美少女だな、あの声からして、間違いは無さそうな感じだと思う。

俺は、玲に

「なあ、今の声って……凄くないか?」

「あ、うん、もしかしてさっきのホワイトって名乗った人かな?」

「ああ、玲はどう思った?」

「滅茶苦茶美少女ボイスだなあ……って、思ったかなあ? 多分、外見も物凄い可愛い子なんじゃない?」

「ああ、俺もそう思う……」

「隆也? なんか顔、赤くなってない?」

「そ、そんな訳ないだろ!」

そう話していると、音楽が終わり、再び会話が聞こえてきた。


「いい曲でしたね、惚れ惚れしちゃうって感じかな?」


「ブラック、そんなに感動したの?」


「いや、あんまし」


「え……」


「ま、そんな訳で始まった「ヤマノベラジオ」ですが、リスナーの意見も聞きたいので、この番組に意見や感想を言いたいのだったら、山之辺高校HPに掲載してある、放送部のBBSから、どしどし送ってきてね?あ、冷やかしはお断りだよ」


「確かに、冷やかしは嫌だよね……」


「うんうん、じゃあ、とりあえず……」


「とりあえず?」


「終了~!では、また来週!」



「来週って、あ、確かに明日、学校休みになるから、来週になるのかあ……じゃ、じゃあ、また来週」


「この番組は、ごらんの各社っていうか……放送部一同の提供で、お送り致しました」


そう聞こえてから、スピーカーから会話が途切れる。

俺は、今のホワイトの声に会ってみたい!と思ってしまったので、教室を出て放送室に向かった。

放送室に向かってみると、人がたくさん集まっている。

もしかして、こいつら……さっきのホワイトの声は誰か?って気になったから来たのか……?

そう思っていると、放送室から、朝崎翠(あさざきみどり)先生が出てきた。

「何を集まってるんだ?授業が始まるから、戻れ!」

そう叫んだので、これは無理そうだな……と思い、退散する事にした。

何としても、会ってみたいかも……と思ったので、放課後に朝崎先生に相談して見る事にした。

午後の授業が終わり、放課後

俺は、朝崎先生に会う為に、職員室に向かった。

職員室の中に入ると、朝崎先生がいたので、話しかける。

「朝崎先生」

「ん……誰だ?」

「二年の天条隆也と言います」

「そうか、で、天条……何か用か?」

「お昼にラジオでホワイトをやってた子に会いたいんですけど、会わせてくれませんか」

「ふむ……何でだ? その子はな? 秘密にしてって頼まれてるんだが……」

「会ってみたいんです、秘密は守ります」

「そうか……なら、一応言ってみるぞ、今日はもう遅いから、帰りなさい、また後日、私に言ってみてくれ」

「解りました」

朝崎先生がそう言ったので、俺は後日、先生に会う事にしたのだった。

そして、来週になり、俺は、再び職員室に赴き、朝崎先生に、話しかけてみる。

「翠先生、どうでした?」

「ん、天条か……一応言ってみたが、秘密にしてくれるんだったら、会ってもいいって言ってたぞ?」

「そうですか!なら、会いたいです」

「よし、じゃあ、ここじゃなんだから、放送室に行ってくれ」

「はい」

朝崎先生がそう言ったので、俺は放送室に向かった。

放送室に辿り着き、部屋が空いていないので、外で待っていると、朝崎先生と、男子生徒を連れてきた。

見た感じ、男に全く見えず、美少女に見えるんだが……もしかして

「連れてきたぞ」

朝崎先生がそう言ったので、もしかしてと思い、俺は話しかけてみる事にした。

「もしかして……君がホワイトをやっていたのか?」

そう話しかけると、男子生徒は、小さい声で

「は、はい、そうですけど……」

ラジオと同じ声で、かなりびっくりした。

聞いた感じだと、物凄い萌え~ってなる感じの声だった。

やべ……結構いいかも……と、ちょっと思ってしまったのは、内緒だ。

まあ、俺も昔は……いや、今はその話はいいか……そう考えてから、俺はこう言う。

「そうか……だから秘密なのか……納得した、あ、俺、二年の天条隆也だ、君は?」

「僕は、一年の天野聖って言います」

「天野ね……じゃあ、聖って呼ぶよ、俺はな……? 実はスタジオでライブとかやってるんだ、だから暇があったら、見に来ないか?」

「ライブですか?」

「ああ、ちなみにバンド名は、Edge Boy(イージーボーイ)となってるから、よろしくな?」

「あ、解りました、えと……二年だから、天条先輩って呼びますね?」

「ああ、そうしてくれ」

これが、萌えボイスの持ち主、天野聖との出会いだった。

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