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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~一学期編~
18/86

~第十七話~

次の日なったので、僕は起きる事にした。

部屋の外お見てみると、思いっきりの快晴で、雨が降りそうな事が全くなく、物凄いいい天気だった。

僕は、部屋から出て、洗面所に向かい、顔を洗う。顔を洗い終わり、リビングに行くと、朝食を用意している母さんの姿があった。

「おはよう、聖ちゃん、朝食出来てるわよ?」

「うん、じゃあ、頂きます」

そう言って、僕は椅子に座り、朝食を取る事にした。

朝食は、ハンバーグに野菜サラダといったメニューで、結構美味しくて、ついおかわりをしてしまった。

朝食を食べていると、朱莉母さんが

「聖ちゃん、一応用意したけど……あれでいいの?」

そう僕は、昨日、母さんに「明日、水泳の授業があるから、水着の用意をお願い」と言ったのである。

「その用意した水着って、何処にあるの?」

「あっちにあるわよ」

そう言って、母さんが水着のある場所を指差す。

僕は、食事が食べ終わって、それから手にとって見る事にした。

水着のタイプはさまざまな物があり、一つを手にとって見ると

それは、スクール水着だった。これって明らかに女子用だよね……?

「母さん……僕が、これを着ろと……?」

「聖ちゃんなら似合うと思うわよ? 違和感が全くなさそうよね?」

「それ、亮太にも言われた……僕は、男だから、男用の水着を選ぶよ……」

そう言って、沢山ある水着の中から、男用の水着を発見、それにする事にした。

「聖ちゃん、そろそろ行かないと、不味いんじゃないかしら? はい、これ、今日のお弁当ね?」

「あ、本当だ……ありがとう、お母さん」

そう言って、僕は、水着とお弁当を持って、自分の部屋に戻り、男子用の制服に着替える。

制服に着替え終わり、手提げバックの中に、水着と必要な物を入れて、荷物を持って、外に出る事にした。外に出ると、物凄い快晴なので、かなり暑い……絶好のプール日和なので、こういう日に泳いだら、気持ちいいんだろうなあ……と思いながら、通学路を歩いていく。

数十分後、通っている高校に辿り着き、自分のクラスの中に入って、自分の席につく。

席に着いて、荷物を机の端に置いて、鞄の中身を机の中に入れる事にした。

中身を入れる作業をしていると、キーンコーンと鳴って、担任の碓井先生が入ってきて、こう言って来た。

「皆、おはよう、今日は、特別授業のプールがあるので、その時間になったら、プールの方に移動するように、じゃあ、出席を取ったら、授業を始めるぞ」

そう言って、授業が開始された。授業内容は、今までやった内容の復習で、それをミニテストとして、出された。僕は、何とか全ての欄を埋める事が出来、点数はいいと思う事にした。

そして、時間が過ぎて行き、プールの時刻となった。

水着を持って、プールのある場所に移動する。

男子更衣室の中に入り、服を脱ごうとすると、なんか……視線を感じた。何の視線なんだろう……と思ったけど、なんか気にしたら、取り返しのつかない事になりそうだったので、その視線を無視して、着てる制服を脱いでいく。クラスメイトから「うお……!」とか聞こえたが、何に対して言っているのか、気にはなったけど、その考えをやめて、男子用の水着に着替えた。

着替え終わって、プールサイドに行くと

「よ、よう……」

と、声をかけてきたのが、亮太だった。

なんか、ちょっと顔が赤いけど、熱でもあるのかな……?と思い周りに聞こえないで、声をかけてみる。

「一体、どうしたの? 亮太」

「い、いやな……聖って、やっぱり男だったんだな……と」

「いや……僕、前から男だって言ってるんですけど……」

「でもなあ……今の姿、思いっきり美少女に見えるしな……? 女子用の水着を着ても、全く違和感なさそうだぞ?」

「は、はあ……まあ、昔から言われ続けてるので、もうなれました……」

「そ、そうか……」

だから、視線を感じたのか……と納得

けど、気にしない事にして、プールの授業を受ける事にしたのでした。

プールの授業は、担当が川原先生で「は~い、皆、泳ぐわよ~」とか言っている。

僕は、言われた通りに泳いで、結構疲れてしまった。泳ぐ最中も視線を滅茶苦茶感じたけど、無視する事にして、あっという間に、プールの授業が終わり、制服に着替える。

制服に着替え終わって、自分のクラスに戻ると、物凄い眠気を感じた。

やっぱり泳いだあとなので、眠いなあ……と感じながら、何とか寝ないで、そのまま残りの授業を、受ける事にした。プールの授業も終わって、残りの授業は、数学の問題だった。

数学の二次関数の問題で、結構難しく、プールの授業後だったので、猛烈に眠くなり、他のクラスメイトを見てみると、寝ている者もちらほらと見かけた。

僕も寝ようかな……と思ったけど、怒られるのは嫌だったので、何とか起きてる事にして、授業が終わる。

授業が終わり、僕は、同じクラスの亮太と一緒に、放送室に行く事にした。

放送室に辿り着くと、もう既に先輩達がいて、雑談している。

先輩達が、僕達の事に気がついて、こう言ってきた。

「二人とも来たわね? 今日は、太一と亮太君だから、スタンバイお願いね?」

部長の中田彩さんがそう言う。

「了解っす、太一先輩、行きましょう」

「ああ、そうだな」

そう言って、太一先輩と、亮太がブースの方に行った。

僕は、ルームに残って、彩部長に「聖君、準備お願いね?」と言われたので

僕は、はいっと了承して、機材の準備に入った。

「じゃあ、洋子、お願い」

彩部長がそう言い、洋子先輩が、マイクのスイッチを入れて、こう言う。

「これから、お昼の放送を初めます」

そう言って、ルームのマイクのスイッチを切ったので僕は、ブースのマイクのスイッチを入れた。

こうして、今日のラジオ放送が、始まったので、始まっている時にお弁当を食べる事にしたのであった。


「こんにちは~、ヤマノベラジオの時間です、今日のお相手は、真面目な常識人、ブラックと」


「何とか人気をあげようと頑張ってる、レッドです」


「以上の二人でお送りします、皆、がっかりしないでね?」


「な、なんでがっかり?」


「いや~、昨日は、ガールズトークだったし~? 今日は、レッドとブラックしかいないしね~? 視聴者の皆さんが、がっかりしてるかな~って思ってね?」


「いやいや、俺達の声が聞きたいって言う人だって、一人ぐらいはいると思うけど……」


「さあ? それはどうなんでしょうね~あ、じゃあ、毎回恒例の音楽を流したいと思います、では、どうぞ~」


亮太がそう言ったので、僕は、音楽を流すように設定した。

選んだ曲は、よくCMとかで使われる曲で、何回か聞いた事のある曲だった。曲の最中に、洋子先輩が、ノートPCを持って、ブースの方に向かい、曲が終わったので、僕は、ブースのマイクのスイッチを入れた。


「今回流したのは、CMで使われた曲を流してみました、あ、ちなみにレッドさん?」


「な、なに?」


「この曲が使われた商品名って覚えてる?」


「えっと……確か、炭酸飲料スプライトだったかと……」


「そう、そのスプライトです、で、レッドさんは、そのスプライト、飲んだ事ってあるのかな?」


「いや……一回も飲んだ事は……そう言うブラックさんは?」


「飲んだ事ありますよ、そりゃあ爽快な味だったね、レッドさんも一度は飲んでみるのもいいかもよ?って感じです、さて、それじゃあ、このラジオの評価でも、見てみるとしますか~、え~っと……「レッド、まだ生きてたのか……」「ブラック、なかなかいい事いうね~」「イエロー、また出て欲しいな~」とか書かれてありますね~」


「生きてたって……バリバリ生きてるよ!? 自分は!」


「まあまあ、興奮しないの、きっと生きてればいい事だって、あると思いますよ? ……たぶん」


「たぶんって……」


「お~っと、もうこんな時間だ、時が過ぎるのは早いですね~、お相手は、ブラックと」


「人気が欲しい、レッドです」


「以上で、お送りしました~この番組は、放送戦隊ヤマノレンジャーの提供でお送りしました」


そう言ったので、僕は、ルームのマイクのスイッチを切る。

そして、三人がルームに戻って来て、洋子先輩が、マイクのスイッチを入れて、こう言う。

「これで、お昼の放送を終わりにします」

そう言ってから、マイクのスイッチを切った。

「これでOKよ」

「よし、じゃあ、次は放課後ね? では、解散」

彩部長がそう言ったので、僕と亮太は、教室内へ戻る事にした。

教室内に戻ると、プールに入って、疲れたからか、眠気がかなりあって、物凄く眠かったけど、午後の授業があったので、寝ないで、何とか頑張る事にしたのだった。

午後の授業は、午前にプールの授業があったので、結構眠気が酷く、寝てしまいそうになったけど、何とか堪えて、先生の授業を聞く事にした。

授業内容をノートに書き写していって、ノートが使い切ってしまった。

換えのノートあったかな……? と机の中を探しても、全くなく、しょうがないから、諦めるしかないか……と思い、クラスメイトの亮太を見てみると、ノートに書き込んでいたので、あとで、写して貰おうかな……と、そう決めたのであった。

そして、授業が終わって、放課後になったので、僕と亮太は、放送室へと向かった。

向かう途中、僕は、小声で亮太に

「亮太? さっきの授業内容、明日、写させて貰えませんか?」

と言うと

「どうしてだ?」

そう聞いてきたので、僕は

「実は、ノートを書きまくって、使い切ってしまったんです……」

「そうか……なあ、聖? 教室内でも、話す事にしないか? いつまでも、ノートを使っていると、さすがに不味くないか?」

そう言われると、確かに不味いかもって……思ってきた。

先生に当てられた時とか、音楽の授業の合唱とかあったら、さすがに喋らなくてはいけないし……いつまでも、ノートに文字を書いて、意思を伝達とか、さすがにやばいかな……?って思った。

「そうですね、でも……この声で、教室内で話すとか、さすがにちょっと……」

「そうだよな……あ、じゃあ、低めの声をチャレンジしてみないか?」

僕は、ちょっと考えて

「うん、何とかやってみる事にします」

「分かった、頑張れよ?」

そう話していると、放送室に辿り着いた。

放送室の中に入ると、もう既に先輩達が、集まっていて、あと、珍しく顧問の朝崎先生もいた。

「あ、二人とも、来たわね? 実はお知らせがあるのよ」

そう言ったのは、部長の中田彩なかたあや部長だった。

「お知らせって?」

「先生、お願いね?」

「ああ、実はな? 一学期の昼のラジオ放送なんだが。明日で最後という事になっているぞ、あさってからは、夏休みに入る直前だから、放送室は使用禁止になるのでな? そういう事なんだ」

「解りました」

「で、明日の一学期最後の担当だけど、聖君と亮太にお願いするわね?」

「先輩達はいいんですか?」

「いいのよ、私達は、ね? 洋子に太一」

「ああ、俺も構わないぜ」

「ええ、私もOKよ?」

「そでですか、じゃあ、聖? 打ち合わせしようぜ?」

「うん、解った」

そう言って、僕と亮太は、ブースで打ち合わせをする事にした。

数十分後、打ち合わせが終わったので、ルームの方に戻り、洋子先輩が、マイクのスイッチを入れて、こう言う。

「下校の時刻となりました、皆様速やかに下校して下さい、繰り返します、下校の時刻となりました、皆様速やかに下校して下さい」

そう言ってから、マイクのスイッチを切る。

「これでOK」

「よし、じゃあ、明日は一学期最後のラジオ放送になるわ? 頑張りましょうね? では、解散!」

そう言ったので、放送部の活動が終わり、僕は亮太と一緒に、帰る事にした。

帰る途中

「明日が最後か……色々あったけど、楽しかったな? 聖?」

そう言って来たので

「うん、確かに楽しかったかな?」

と言って

「まあ、夏休みは活動するのか解らないけど、頑張ろうな? じゃあ、俺はこれで」

「うん、さようなら」

そう言って、亮太と別れて、僕は家へと帰る事にしたのだった

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