02 文化祭はまだまだエピローグ
4月某日。正式に入部して2日目でパートが決まった。
明日葉は中学から継続してサックスができることになった。
我が代は楽器持ちの経験者は1人しかおらず、希望者だったもう1人が譲ってくれてしまった。
ただでさえ中学時代の担任からその高校はやめた方がいい、と言われたのに低倍率だったが故に
出願してしまい、合格してしまった上に、高倍率パートに楽器未所持で入れてしまった。
あまりにもおかしい話すぎて、いつかバチが当たってしまうのではないかと怯えていたことを思い出す。
明日葉と同じ中学で同じく吹奏楽部だった吉岡氏(仮名)も継続で打楽器へ。
中学は同じだったけど、高校は吹奏楽がやってみたいと言っていた友人の上田(仮名)は、
本当に楽器が未経験だったのでなんでもいい、となった結果、バスクラリネットになった。
彼女は最初、トランペットを希望していたが、まさかの経験者が5人もいるという異常事態で
そもそも候補にすら入れてもらえなかった。
結末を知っている明日葉としては、バスクラリネットをやってくれて良かったと思っている。
我が高校は各学年20人程度入っているので、コンクールに出場する部門はもちろんA。
課題曲は運が良く、明日葉が1番やりたかった曲であった。
自由曲はいかにもクラシックな曲。完成系が見えない。
そして、コンクール曲以外にも過去の課題曲を1曲。1年生は文化祭でこの3曲のみ吹く。
あと、文化祭でやるものといえば、開会式で一年生がダンスを踊らされることくらい。
明日葉はダンスは好きだからちゃんと練習していた記憶しかない。
1年の文化祭はそこまで記憶に残るようなエピソードがないので割愛する。
強いていうなら、ゲリラ豪雨が来るから早く帰るように教師陣から言われていたはずが、
吹奏楽部は3年生の引退式を強行し、明日葉が1時間以上駐輪場から出られなかったことくらい。
人物詳細
吉岡氏→中学から一緒に吹奏楽部に入っていた。中高で打楽器をやっていた。
上田→私とは幼稚園からの仲。中学はテニス部で入賞するほどの実績を残していたが、高校では吹奏楽をやりたいと言っていたので、明日葉が勧誘しまくった結果一緒に入部することになった。バスクラリネットを担当。




