0001 全てが嫌いになったなら1
舶来は全てがやになった。
舶来千恵美はこの世の全てがいやになる感触を覚えると、自室で毛布に丸まった。
やりきれないと思う。
別段何か他の人と違うことはない。ただ単に全てがいやになることがあり、躁鬱かなと思いつつ、薬の服用は全く嫌だった。
しばらくしていると、毛布からごそごそ動いて、作業をこなす。
舶来千恵美は仕事場に戻ると、パソコンに繋いでいる画面に慣れた手付きで絵を書き始めた。
売れてはいない。しかし、忙しくはないことはない。
主にキャラ作りしてキャラ書き始めて、テレビ電話で調整して、一人のキャラを生み出す。絵はもの心ついたころから上手かった。
転送すると、メールで羽を少し傾けて欲しいと来た。下に位置して、また絵を転送してOKがもらえた。千恵美は美大を入学もしていないが、基礎的な技術は本と気さくだった学校の先生から教わった。
学校を卒業すると、人間嫌いに拍車がかかり、深夜しかうろうろしないという、不健康な毎日をおくっていた。
期限がすぎる微妙なあんばいだったので、とにかく急いでいると、突然パソコンの電気が消えた。証明も消えた。
真っ暗になったので、目をこらしていると、何か目の前に石が見えた。触ってみると冷たい。すぐに角についた。角を曲がり、ひんやりした石の感覚が手に伝わってきた。そうして石の角は無かった。
かわりにあるのが格子だった。
目が暗闇に慣れてくると、格子の縦棒が太く10本あることに気づいた。
後は暗闇で見れない。
「どこ?!ここはどこ?!」
「うるせえよ!!!」
その時、明かりというかカンテラが見えたら、その主は私に言った。
「どうした?」
「あの、あなたは誰ですか?私、団地に帰らなくちゃ。」
カンテラの主は柔らかにほほえむと、私の部屋の入り口にカンテラを置く。
狭すぎて、動けないし、立てない場所だった。
「分かった、今夜は仕事だ。パトラ。」
その時、パトラは全身を見た。
胸には帯のような物で巻いていて、下は水着?っぽかった。
パトラは、それを認識すると、寒くてしょうがなくなるのだ。




