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第2章 ミハタノフ(御機の二) 伍

❁プチ情報❁

八御子=八皇子=八王子

トホカミエヒタメという名の八御子が八王子の由来という説もあるそうです。


ようやく八御子の名前?をオープンでございます。どのタイミングで出せばいいのかと思っていたので、一安心です。

アメナナヨトコミキノアヤ(天七代床神酒のアヤ) ⑤



「そもそも(あめ)神代(かみよ)と言われるこの時代の、七代目のキミになぜイザナギ様とイザナミ様が選ばれたのか、という話をしましょう······」







 オシヒト様は祖父母の功績を聞き感極まっている様子で。

 自分も国を継いでいく立場、祖父母のように、何より父と母のように、しっかりと民を導いて国を治めていきたいという真っ直ぐな思いが瞳にしっかり宿り、強く煌めている。

 そんなオシヒト様を見てアマテル様も嬉しそうに目を細め、父母の話を続けた。


『なぜ選ばれたのかという話をするには、クニトコタチ様の代まで話を戻さないといけないねぇ。

 クニトコタチ様が国を整えていく中で、東の方に色々な実や種を植え育てていたのだけど――ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メの八御子が八方に赴く際に、その地方に4人の御子が向かったんだ。誰が赴いたかと言うと、タのクニサツチとヒのクニサツチとカのクニサツチとミのクニサツチだね。

 4人は協力しながらそれぞれクニづくりに励んだ。そんな中でタのクニサツチに御子が産まれハコクニ様と名付けられた。

 クニサツチの仕事を継いだハコクニ様はその地域をヒタカミのクニと名付けてね。政にもしっかり取り組み、より良いクニになるよう努力も惜しまなかった。そしてタカマ(高天間)(政を行う中心、宮)にはクニの安寧と調和を願い、ミナカヌシ様をお祀りして、象徴ともいえるタチバナ(橘)を植えたんだ。

 こうしてヒタカミのクニをしっかり安定させたハコクニ様は“タカミムスビ(高皇産霊尊)”と呼ばれるようになり、皆に“()のトコタチ”と称えられたのだよ――』








 おぉ、ついに八御子様の名前?呼び方?が判明したぞ。1人一文字で呼ぶって珍しいと思う。

 そして僕の脳内がまたこんがらがってきた。ポンコツか。同じ神様に呼び方がたくさんある問題。

 とりあえず整理しよ!

 クニトコタチ様から八御子が産まれて、その呼び名がトの御子、ホの御子、カの御子、ミの御子、エの御子、ヒの御子、タの御子、メの御子だね。それでこの八御子がクニサツチという役職名で呼ばれたと。だから東方面に向かった四御子が◯のクニサツチという呼び方なんだね。

 ちなみにこの4人の呼び名を順番に並べるとヒタカミなんだよね。協力し合ってたみたいだから、あやかってクニ名にしたのかな?そうだといいな。


 それでタのクニサツチの御子がハコクニ様で、タカミムスビ様でありキのトコタチ様でもあると。


 で、急に名前が挙がったミナカヌシ様!天御中主神のことだよね。古事記に出てくる天御中主神とは位置づけがちょっと違うかな?古事記の天御中主神のポジション、こちらではアメノミオヤノカミだもんね。


 古文書が変われば立場も変わる。興味深いね。









「キのトコタチ様には御子様がおりまして、その内のひとりがアメカガミ様といいます······」








『キのトコタチ様の御子、アメカガミ様はツクシのクニ(九州北部)を興し治めた。ただ世継ぎの御子がいなくてねぇ、ウビチニ様の御子のひとり、アメヨロツ様を後継ぎとして養子に迎えたんだ。

 アメヨロツ様はツクシのクニが落ち着くとソアサ(四国)を興し治め、御子もアワナギ様とサクナギ様を産んでね。アワナギ様はネの白山からチタルクニまで治め、法や制度をしっかり根付かせた。

 そのアワナギ様が産んだ御子は男神(カミロギ)で、(真名)をタカヒト様と言うんだけどね。

 タカヒト様は、ハコクニ様の敬称で次の代からは役職名として世襲されるようになった“タカミムスビ”の五代目――諱をタマキネ様、敬称でトヨウケ様(豊受大神)と呼ばれる男神の御子、イサコ姫様と結婚することになるのだけれど、これが一筋縄で行かなくてねぇ。


 ハヤタマノヲ(速玉男命)様が2人の橋渡しをしようとしたけれど、最初はどうも気が乗らない様子で打ち解けてもくれず、うまくいかない。

 それを“まぁまぁ、お聞きなさいよ”と説得して2人を結んだのがコトサカノヲ(事解男命)様だ。


 説得に応じた2人はヒタカミのクニのケタツボ(宮城県)の南西にある筑波のイサ宮でお見合いをし、会ったら意外としっくりきたのだろうね、ちゃんと納得して認め合い、夫婦となったのだよ。


 気づいたかい?

 そう、この2人が私の父と母、イザナギ様とイザナミ様だ――』







 ふおおお!

 イザナギ様とイザナミ様の馴れ初めだったのかぁ。

 でも、ちょっと待って。そこに行くまでの世代交代についていけてない。本当にポンコツぅぅぅ。家系図くださーい。まぁ無理なので、イマジナリー家系図作成!!



❁原初❁


アメノミオヤノカミ

 ↓

クニトコタチ様

 ↓

トホカミエヒタメの八御子様


 ここが基本でスタートだ。ではそれぞれの系譜を追っていこう。



❁オモタル様✕カシコネ様の系譜❁


八御子様(予想はトのクニサツチ)

 ↓

トヨクンヌ様

 ↓

ウビチニ様×スビチニ様

 ∣

 ∣―→アメヨロツ様(※へ)

 ↓  (アメカガミ様の養子)

オオトノチ様✕オオトマエ様

 ↓

オモタル様✕カシコネ様

この2人は跡取りがいなくて、世継ぎの白羽の矢が立ったのがイザナギ様イザナミ様。


 ここまではOK。

 ポイントはウビチニ様たちの御子が養子に出ていること。



❁イザナギ様の系譜❁


タのクニサツチ(八御子のひとり)

 ↓

ハコクニ様

 ∣

 ∣―→二代目タカミムスビ様

 ↓  (イザナミ様の系譜へ)

アメカガミ様

※→後継ぎなしで養子をもらう

アメヨロツ様(ウビチニ様の御子)

 ↓

アワナギ様

 ↓

タカヒト様(イザナギ様)


 タのクニサツチからスタートして、一度途切れたのをウビチニ様たちの御子様を養子にすることで復活。あと、途中でイザナミ様の系譜と分岐。



❁イザナミ様の系譜


タのクニサツチ(八御子のひとり)

 ↓

ハコクニ様

 ∣

 ∣―→アメカガミ様

 ↓ (イザナギ様の系譜へ)

二代目タカミムスビ様

 ↓

三代目タカミムスビ様

 ↓

四代目タカミムスビ様

 ↓

五代目タカミムスビ様で

諱タマキネ様(トヨウケ様)

 ↓

イサコ様(イザナミ様)


 イザナギ様の系譜と分岐。あとサラリと登場したけど、パパが超重要な神様、豊受大神(トヨウケ様)!トヨウケ様もアマテル様と同じでホツマツタヱでは男神様だ!!



 こんな感じかな?

 確かオモタル様たちとイザナギ様たちは別の八御子様の系譜って話だった。で、ちょくちょく『()を継ぐ』とか『瓊の教え』って言うくらいだから、オモタル様の系譜はトの御子様がご先祖なんだと思う。

 

 イザナギ様とイザナミ様の諱という本名がサラッと明かされてるし。イザナギ様はタの一族にいるけど、血族としてはトの御子系列だよね。

 ということは、イザナギ様とイザナミ様が結婚することで、血族的にはトとタが混じったってことだね。

 それでトの血族のオモタル様夫婦の後継者になったわけだから、ある意味トの血すじがちゃんと継がれたと言えるのでは?だからこそ世継ぎになった??


 イザナギ様とイザナミ様が最初は結婚に乗り気じゃなかったとかビックリだし、会ってみたら意外と大丈夫そうで結婚したとか、心の機微が僕らと変わらないからこそ親近感が湧くね。


 イザナギ様とイザナミ様の場合は近い相手(同族内)との結婚ではなさそうだけど······当時の結婚事情を想像すると、クニ同士の行き来も大変な時代だから、同族内で結婚相手を選ぶことも多かったのかもしれないって思っちゃうよね。


 イザナギ様とイザナミ様の結婚は、古事記だと高天原の神々からある意味“結婚しろ!”と命令されたようなもの。

 ホツマツタヱもやや強制臭いけど、それでも一度は拒否ってみたり、説得されたり、ちゃんとお見合いして相手を確認したりと、色々段階を踏んで夫婦になるのが、人間とかわりなくていいなって思う。

 強制的な政略結婚よりお見合い結婚を僕は推します!もっと言うなら恋愛結婚希望です(合掌)







ヒタカミに纏わる部分について諸説ありまして、どの解釈も『あり』で大迷走しました。

四御子ヒタカミの名からヒタカミのクニになった説とか使いたかった!でも使うと後の自分の解釈と矛盾してしまいそうで、断腸の思いで断念。みんなで協力しつつ各場所を個々に治めているイメージです。

色々言葉の壁にぶち当たるたびに魔法の言葉、創作なので!で乗り切っております。

“正しい”より“一番しっくりくる”で解釈をチョイスしているので、解釈違いが多発中。申し訳ありません。


神様も増えてきて名前の後にできるだけイメージしやすいよう漢字名を表記しています·····がむしろ読みづらかったらごめんなさいです。


とっ散らかった展開、解釈ですみません。


アマテル様は自分より前の神々は様呼びにしようかと思います。忘れるかもですが······

父母も様付けです。


高天間タカマは創作名です(AIさんの検索にも引っかかりませんでした。)。御所とか宮のイメージです。


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