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チート美少年との対決?

ちゅんちゅんと鳥の鳴き声が聞こえる。転生二日目の朝が来た。このふとんめっちゃフカフカだから凄い眠れたわー。さすが公爵家。うーんと伸びるとはたと動きを止める。そう言えばチート美少年がくるのきょうからじゃね?


コンコンとドアを叩く音が聞こえた。


「お嬢様。失礼致します。」


かちゃりとドアが開かれた。チート美少年の淡い黄色の髪がなびいた。


「もう起きてらっしゃいましたか。御支度を致しますので、まずはそこにお立ち下さい。」


「え?貴方が支度すんの?」


「はい。私一人で御支度出来ますので何か私にご不満が有るのであれば交代致しますが。」


そういうと奴は眉を八の字にするとそれはそれは悲しそう顔をした。いやね?私にだって乙女の恥じらいくらいありますよ?でもね、ビックリするくらいすっきりしたお胸の幼児体型ってか幼児の体と美少年の悲しみの顔を天秤にかけたらそりゃね。私は後者をとるっ!


「いやね。もう!全然不満なんてないよ!HAHA何言ってるんだBOY!」


「そうですか。有難うございます。ではこちらに。」


そう言って私に手を差し出してきた。

めっちゃ紳士やんけ。さすが中世意識してる世界観なだけあるね。

私はその手をとると優雅に降りてみせた。ふっ、伊達に乙女ゲームのスチル何百枚も目が腐るほどみてないのだよ。


着々とお着換えが進む。大丈夫私は子供チート美少年も子供私はぺちゃぱい相手もぺちゃぱい…………いやそりゃそうか。そんな事考えてるうちにふっと疑問が沸いた。そう言えばこいつ私が転生直後にあった時とちょっと違うくね?いや基本的に無表情な事は変わんないんだけどズバズバっていうか言っちゃいけないところまでいってたよね。あんなんクラスの男子にも言われたことないわ!というかそんな言葉多分知らなかったと思うけどね。沈黙も辛いので聞いてみるか。変な理由がだったらハッピーライフを獲得しても女子会とか呼んであげないからなっ!


「ねえ貴方初めて会った時と雰囲気違うわよね。何故?」


「何故、ですか?あの時の私は只の子供でしたが今はお嬢様の侍従ですので。」


子供っていうか幼児だけどなっ!って私のばか。そんな事は問題じゃない。


「いやそれでもね。あの時から貴方は私の侍従になる事が決まってたんでしょう?なのにこんなに態度急変させたら間違いなくいい印象抱かれないじゃない?下手したら私が癇癪でも起こしたら侍従をクビどころじゃないし。」


すると、ほんの少しだけ面白そうにチート美少年は眉を上げると着々と私の支度をしながら口を開いた。


「問題ありません。そもそもお嬢様はそんな事をするような方ではないと昨日お目にかかった時から分かりましたし、公爵家は私をほったらかしには出来ない事になっておりますゆえ。」


「え?君人柄なんて瞬時に分かるの?あれもしかしてそんなもん?」


「お嬢様、言葉使いはお気を付けください。公爵家のご令嬢がそんな事ではいけません。マナーも学問も全て私がお教え致しますので覚悟しておいて下さい。」


「はっ、しまった!っていうかもうそれ侍従関係というより師弟関係じゃ…………」


チート美少年は驚くほどの美しい微笑をなさって

「まさか。あと私の名前はレイと申します。どうぞレイとお呼びください。」


ひいっ、なんか微笑が怖いんですけど…………怒ってるよこの子……私みたいな畜生同然のアホが思わずタメ語で喋っちゃったからだよ!私のおバカ!


「あ、貴方が不愉快な思いをしたのであれば謝るからその怒ってる感じ出すの止めて下さい!」


「別に怒ってなどいませんよ。というか私の話聞いてました?レイとお呼びくださいと申した筈なのですが。」


わああ!めっちゃ怒ってるう!アホやん私いやあ!美少年の怒りオーラで死ぬとかある意味萌えるけどここで終われないよ!流石に!


「レ、レイよね。兎に角お手柔らかに、本当私に不満があったら直ぐに言って頂戴!約束よ!宜しくお願い致シマスワ!」


「こちらこそよろしくお願い致します。お嬢様。名前を呼んで頂き光栄です。恐らくお嬢様は一生指摘しないと名前を覚えていない何て事もあるかと思いましたのでお願いした次第です。」


「HAHAまさか………」


頬がちょっとピクピクしてしまいそうになるのを必死に堪えた。めっちゃ必死に堪えた。もうお願いじゃなかったし。怖すぎるって。もうレイが悪役令嬢やればいいじゃん。


「お嬢様。ご支度が終わりました。」


あの忌々しい大きな姿見にビックリする様な美少女がうつった。横の髪を編み込みでまとめ後ろは緩く巻かれており、美しすぎて怖く見えるリヴィアの容姿を上手く可愛らしく仕上げている。

わあお、リヴィアカワイイ~天使~あ、これ今の私だわ。この外見で一稼ぎできないかなあ。そんな事をぼんやりと考えているとなんかレイちゃんが見事に無表情に戻っている。


「どうしたんだい。レイちゃん。無表情に戻ってますわよ。」


「最後気を付けたのでしょうけれど、もっと気を付けて下さい。お嬢様。あと私は男です。」


「そうだけれど、別にいいじゃない?私だってちゃんと人前では気を付けられるわ。」


「一連の会話でよく自信満々に言えますね。流石です。」


なんかあっきらかーに馬鹿にされてる気がする…(めっちゃ不服)よーし此処でいっちょ私のすごさを見せてやろうじゃないか。私だってお嬢様言葉の一つや二つ恋する乙女の表情で言える!伊達に乙女ゲームやってない!すうっと息を吸って演技モードに入ろうとした時ーー

ゴンゴンとドアを叩く音が聞こえた。

「リヴィアお嬢様おはようございます。リヴィアお嬢様の侍従を旦那様がお呼びですが連れていってよろしいですか?」


「え、ええ。構わないわ。レイ。」


「はい。行って参ります。お嬢様。どうか何もやらかさないで下さい。」


「失礼ね!そんなんじゃ嫁もらうより姑さんになっちゃうわよ!」


「言っている意味が分かりませんが。」


そうぶつぶつ言いながらレイは出ていった。あれ?レイは私の家庭教師も全部兼ねるって言ってたから暫く暇じゃん!そうと決まったら作戦会議だ!椅子に勢い良く座るといそいそと引き出しを開ける。…………うん?何か開かないんですけどっ?!馬鹿力で思いっきり引っ張る。

ゴリッ

えっ…………何かすんごい音したんですけど…………恐る恐る半ばやけくその様に開ききっている引き出しをそっと覗いた。ぐしゃぐしゃになった紙の塊が挟まっていた。


「…………何これ?」



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いやー初めてこんなに長く書きました!あんまりというかほぼキュンキュンなかったですけどレイちゃんと出せた!これからバリバリ頑張ってもらう予定です!

でも次回はレイもリヴィアもほぼ出て来ないです!



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