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リヴィアはあほの子カエルの子

やっと全ての手紙を読み終えたー。ふうっと息をつくと、ベットにインした。大丈夫、啓っていう人の話ならこの時間帯なら侍女達は客室を掃除中か客の対応中だ。男だったんだね。前の人。どうやって転生したんだろ?うーんと首を捻る。え?怒ってないのかだって?まさか。私まさか悪役令嬢に転生するとは思ってなかったけど本とかゲームの世界に転生するのが夢だったもんね!別にいいもん!いくらハイスペック&めっちゃ意地悪するヤバい令嬢でハッピーエンドを迎えたら他国で奴隷になったりスラム街の娼婦になったり剣で斬られたりするなんて思わなかったけどね!ふざけんな!

「うおーー!」

思わず雄叫びを上げた。なんか想像してたのと違う!まさかのミックス!マジかよ!もうこうなったらやけくそだ!何が何でも幸せになってやらあ!

「おらあ!やったるぞーーーー!」


「いやなに言ってるんですか。訳が分からないのですが。取り敢えず落ち着いて下さい。」


でえ?気が付くとドアの近くに天使が立っていた。


「いや天使じゃ無いですから。貴方の侍従のレイですよ。熱でもあるんですか?」


あ、やばい声に出てた。恥ずかしさで死ねるわ。怪訝そうな顔をしてレイちゃんがこっちに近づいてきていた。わああ何これ天使じゃん。もう人間が作り出したとは思えないよ。


「え。なんでにやけてらっしゃるんですか?やっぱりいけないですね。これは。横になって下さい。タオルとお湯を持って来ますのでお待ち下さい。」


ひょいと持ち上げられるとベットに運ばれていく。

「いやちょっと?!大丈夫!大丈夫だから!重いでしょ!」

バタバタと暴れてもおろしてくれない。


「念の為です。私が来る前体調が優れていないと旦那様から聞いておりますし。私はいざという時お嬢様をお守り出来る様に体も鍛えておりますので重くはありません。お嬢様は私に抱っこされるのはもしかして嫌ですか?」


ズッキューン

「何言ってんのもう!嫌な訳ないじゃないですか!怒るわよ!」


「そうですか。では問題ないですね。では必ずそこで寝ているのですよ。分かりましたね?」

そっとベットに降ろされるとせかせかと出て行った。

し、しまった。美少年パワーにほだされてしまった……天井を見ながらぼんやりと考えた。私の思う幸せって何だろう?前世の時は結婚なんかするもんかと思ってたけどこの世界には取り敢えず嫌な奴はいない。結婚は…………ありか?うーーん。でもなあ。やっぱり怖い。本音で人と関われる事になんて前世の時は殆どなかった。…………今のところは無しかな。社交界デビューして殿方(攻略対象者以外)と情熱的な恋に落ちるかもだしね!気にしない気にしない。


「お嬢様。ご機嫌は如何ですか?良かった。ちゃんとベットにいますね。動かなくていいです。」


「もう!大丈夫だってー。ただちょっと眠いか…………も…………」


「お嬢様?おやすみなになられましたか。目の下にくまが出来ています。ハーブティーでも用意しておきますね。」

そっとリヴィアのおでこにキスをすると静かに部屋を出て行った。


スヤスヤと眠るリヴィアはすっかり忘れていた。6歳にリヴィアは王子の婚約者となるため結婚するしないという問題ではない事に…………


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ニコル・オールシー(26)

リヴィアの父。現オールシー公爵家当主。学園を卒業後結婚すると同時に公爵家を継ぐ。その若さの割にかなりの敏腕で外務大臣。それなりに家族を大事にしている。喋りやすい。めっちゃ気さく。イケメン。


ラストウィーン王国

リヴィア達が住む国。魔法が使える者が多く生まれる。資源も豊富で国土も広く豊かな国である。大国。

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