最深部フロアボスとの対決
最深部フロアボスとの対決
「もうそろそろ…で、フロアボスの部屋だ…!」
世界最強で最恐ダンジョンの最深部にその少年はいた。
「この扉だな…凄い気配が…!」
ギ、ギギィ
扉の奥には大きな影がいた。
『よく来たなぁ、小僧。ここまで来られるとはなかなかだな。名をなんと言う。』
「僕は人間だよ。
ねぇ君、なんの種族?」
『この私を知らんとな?珍しい小僧だ。
私はドラゴン種の黒竜、オニキスだ。…なぁ小僧、お前は他の人間に会ったことはあるか?』
影_オニキスのその言葉に少年は首を傾げる。
「人間?一回だけ見たことあるよ。確か…僕が20階層まで上がった時…だったと思う。僕にこのナイフをくれたよ」
少年は植物で作られたであろう服の腰に下げたナイフを指差した。
『小僧…お前は最深部の"ラビリンスチルドレン"だな。まさか生き残るとは…』
「なにそれ?」
『"ラビリンスチルドレン"とはダンジョンで育った人間の子供のことだ。』
「じゃあ確かに僕は"ラビリンスチルドレン"だね。
…ねぇ僕、君を倒すために来たんだけどさ、もういい?」
少年は静かにナイフを構えた。
『よかろう、私が相手してやる。全力で来い、小僧。』
数十分後。
『小僧、なかなかだったな。だが、まだ私には及ばん。』
「う…うぅ。」
『よく聞け、小僧。今、私は暇だ。それに生まれてからずっと一人だったんだ。…と、いう訳だ。小僧、私と契約を結ばんか?』
「けい…やく?」
『そうだ。私がお前に名をやる。だからお前は私をそばにおけ。』
「わかった。」
少年とオニキスの足元に光り輝く魔法陣が現れた。
『我、ここに契約するものなり。従魔の名をオニキス、その主人なるものの名は——クリソベリル。』
眩い光が二人を包んだ。
「えっと…誰?」
光が消えた頃、オニキスがいた場所には黒眼黒髪の美青年がそこにいた。
「誰とは…オニキスだが」
なんとも言えない空気が流れた。




