お菓子になる夢
私と母は、引越し費用を稼ぐために、仕事を探して商業施設に行った。
お土産屋に、1つ900円の高級プリンが売っていて、試食をすることができた。チョコレートがかかったプリンを試食していると、店員のおじさんが、
「これは実は人の顔の肌から作っているんです。よく見たら、真っ白だけど、所々黒いホクロがあるでしょう。こんな風にホクロがある物は高く売れるんです。」
と言った。
たしかに、よく見てみると、真っ白なプリンにバニラビーンズのような黒い斑点があった。
「あなたのお顔にもホクロがありますね。きっと高く売れますよ。」
とおじさんに言われたので、私と母は、お土産屋の隣にある厨房に行った。
厨房の前のカウンターにいるおばさんが、私の顔を見て、
「綺麗にホクロがあるね。私もそばかすがあるから、ここで働いてるけど、あんたの方が高く売れそう。」
と言ったので、私はここで働く事を決めた。
厨房の、冷蔵庫のような両開きになっている扉の片側を開くと、こんがり焼けた人の胴体が大量に並んでいた。
私と母が悲鳴をあげると、中からもう片側の扉を開けて若い女性が出てきた。
彼女は私たちを中に案内し、働いている人たちを紹介してくれた。
1人の男性が、母の顔になホクロが無いからここでは働けないと言った。母は、何か自分に出来る仕事は無いのかと食い下がり、厨房の溝の底から、試食担当の魔法使いを連れて来るように命じられ、深くて水が溜まった溝に飛び込み、そのまま沈んでいった。
私は、ここで働くためには、さっき見た胴体の様に、自分の胴体も焼く必要があると言われた。冷蔵庫に入っていたのは胴体だけだったから、首や下半身は切り離してから焼くのだと思っていたら、くっついたまま焼くと言われた。
「麻酔をして!」
と叫んだが、無視され、器具の上に寝かせられた。怖くて泣いている私に周囲の人は、
「もっと痩せられるよ」「頑張って、1回だけだよ」
と励ましていた。
胴体を焼くのは、やっぱり痛かった。激痛に耐え、周囲の人に、もう終わったかと聞くと、まだ反対側を焼けてないと言われた。
今度は正座に項垂れた姿勢を取らされ、
「痛いよね、私もやったけど、力を抜いた方が痛くなかったよ」
と胴体を焼くための器具を操縦している女性に言われた。私は悲鳴を上げてそれを聞いていた。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いやめて離してぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」




