数日前の夢:牛鬼の夢
夜、雪が降っている中を大名行列のように、大勢の人が1列になって歩いているのを見ている。
空は絵の具を塗り潰したみたいに真っ黒で、雪も同じく絵の具で塗り潰した白。全体的に日本昔話の絵本見たい。行列の人も和服で笠を被っている。視点も絵本みたいにちょっと遠くから全体を見ている感じ。
その行列は昔話でおじいさんとおばあさんが住んでいる様な感じの家の前を通っている。
視点がその行列の中になった。私はその行列の内の1人として歩いている。
外から見ていた時は気づかなかったが、皆、家の前を通る時怖がっているようだ。俯いて震えている。
私が丁度その家の前を通る時、その家の、行列に面した障子がパンッと勢い良く開いた。
驚いてそちらを見ると、鬼──和風ミノタウロスというのが1番しっくり来る、頭は黒い牛で体は人型に着物を来ている鬼──が刀か棍棒か何かを持って立っていた。鬼の背後、家の中は血の海だ。
私の周りの人達は悲鳴をあげ、逃げたり武器を持って戦おうとする。だが、鬼は異様に速かった。一瞬で周囲の人達は鬼に殺されてしまった。
家の周りは鬼に殺された人々の血で染められた。絵の具の白が絵の具の赤に上塗りされている様だった。
現代的な建物の物置部屋的な場所にいた。そこを父が訪ねてきた。私はあの鬼から逃げているらしい。
今居る場所は取り敢えず安全らしい。ラジオから鬼によって沢山の人が殺されていると聞こえてきた。
父は私に差し入れに来ただけらしい。このまま、帰すのは危ないな、と思った。