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最強は混沌と接す⑪

三日目でしゅ!!

まじかー、雷でも降るんじゃねー?

うむ


いつもお読みいただきありがとうございます! 最強は混沌と接すはひとまずこのお話で一応終わりになります。次の章のタイトルが決まらないので決まり次第、次を更新していきたいと思います┏○ペコッ.

 ウェリクスの胸倉を掴んでいた白影が、そのまま彼を投げ飛ばしたので村雨と源次にたのみ身柄を拘束させた。


「白影?」


 深く考えている様子の白影が気になって呼びかければ、ハッとしたように顔を上げた。

 そして、直角に腰を折ると大きな声で「俺が馬鹿だった。皆、ごめん!」と謝罪する。

 白影らしいと昔からの仲間たちが優しい目で白影を見つめる。盲目になっていたことに気付いて、自分が間違っていたと素直に認め、謝ることが出来るのはとても素敵なことだと思う。私には出来ないから余計に……。


「まー、やっちまったもんは仕方ねーだろ。次だ次」

「だな」

「黒、白、ありがとうな。雪継と千桜も悪かった。クラメンだからと贔屓してた。本当にごめんな」

「白影だけが悪いわけじゃないし、俺もごめん」

「しっかりフォルタリアとケリをつけて無かったうちも悪いわいね」

 

 気にするなと言う意味を込めた黒と白が返す。雪継と千桜にも再度謝って、顔を上げた白影の側に歩み寄ったロゼが、白影の肩を叩いて椅子へと促した。


 無事に和解できたようでなにより。こうして無事膿を出せたのは良かった。白影がこれ以上悩んだりしないようにロゼが上手く話しを終わらせるだろう。

 

 全員が椅子に座り直したところで、先生が私の方へ顔を向ける。


「世界戦の前の準備運動だな。いつにする?」

「すぐ」

「アースは雪継と千桜がUシジマ君の教育受けるから、戦力足りないし参加不可。その間の狩りは基本同盟ハントの回数増やす&それ以外は護衛追加で対処する。野良行きたいなら行ってもいいが、PKされる可能性がるって周知してくれ。世界戦もあるし、戦力強化も必要だ。復讐は短期間で終わらせよう」

「ん、それでいい」


 どこまでもアースに甘いと思われるかもしれないが、SGや生産メインの二丁目にすら職レベルが追いついていないメンバーが多いため仕方ないだろう。相手とのLv差が大きい分、無駄死にするだけだと判っているPKへの参加は却下だ。その分狩りを頑張って、他に追いついて欲しい。

 ま、ここで決まってもUシジマ君がどう動くか判らないから、随時修正していく方向で話はまとまった。

 

「宣戦布告は、明日の夜九時。脱退猶予は三日。猶予過ぎて抜けても対象とする。布告後の野良加入はまとめて処理。装備ドロップは本人の希望があれば返す。取りに来なかったら同盟内でオークションして、売り上げは同盟資金にする。ってところか?」

「いつも通りじゃんw」

「久しぶりにハッスルするぜー!」

「レッド状態で攻城戦でたら被害が大きくなるでしゅから、漂白するまで同盟ハントして素材稼ぐとかどうでしゅか?」

「有りだな」

「いいと思う」

「素材提供は~ん、助かるわ~ん」


 こうトントン拍子で決まるところを見ると、やっぱり先生が同盟主で良いんじゃないかな? このまま押し付けて――


「ren、それは却下だからな?」

「……な!」

 

 ――何故バレタ! 心を読めるスキルとかがどこかにあるの? 今まで聞いたこと無いけど、先生は絶対に持ってると思う!


 「はぁ~、分かりやすいだけだからな?」

 「renちゃんは~ん、付き合い長くなると意外と思考読みやすいのよね~ん」


 クスクスと笑いながら小春ちゃんが教えてくれる。

 

「今回の指揮は、白影ってことでいいか?」

「罰ゲームだなw」

「フォルタリアは~ん、今はどこか同盟に参加してるのかしら~ん?」

「フォルタリアの同盟相手は、ブルービーツ、水神(すいじん)、鋼の大樹」

「ブルビーツもかよ!」

水神(すいじん)水神(みずかみ)のとこだわいね。規模はうちと同じだわいね」

「鋼の大樹は~ん、生産系ね~ん」

「ふむ」


 ブルービーツは、黒が元所属してた血盟だ。何度かレイドでお邪魔したことはあるけど、黒が抜ける時に揉めたと記憶してる。水神はアースの元同盟相手。唯一知らないのが鋼の大樹だったんだけど、小春ちゃんが知っていた模様。

 千桜と小春ちゃんの話を聞く限り、水神と鋼の大樹は戦線布告した時点で手を引くだろうとのこと。問題はブルービーツなんだけど、こちらは黒が抜けてからさらに人数が増えているらしく参戦してくる可能性が高いようだ。


「ま、古巣だからって手加減してやるつもりねーけどw」

「弔い合戦であるな!! 我の新作英知のポーションver.Ⅱを食らわせてやるのである!」

「博士、誰も殺されてないからね?」

「うむ」

「また怪しいの作ったのかよぉぉぉ!」


 博士の新しいポーションってアレの事か。アレはかなりエグイと私でも思ったほど殺傷能力と嫌がらせが酷かった気がするんだけど、本当に使うつもりなの? ポーションの効果キレるまで出来る限り遠くに離れてよう。アレに巻き込まれるのはごめんだから……。


 会議と言うか雑談に近い形で話し合いが進んで、そろそろ解散するかという流れになりそうだ。


「宣戦布告誰がだすんでしゅ?」

「同盟主が宮だから、宮しかいないだろ」

「そうなるのね……。ren宣戦布告の定型文あるかしら?」

「メールしとく」

「よろしくね」

 

 ささっと宮ネェにメールで定型文を送り、机の上に散乱する紙束を片付けていく。このペースだと、今週私は狩場に行けないかもしれない。PKにも参加したい。溜まりに溜まったストレスを解消するためには、参加は必須。

 でも参加するためには、経験値スクロールを余分に作らなくてはいけない。

 なんて事を悶々と考えながらヘスティアの城からハウスに帰るつもりでスクロールを使った。

 そうして、部屋の狭さに一瞬慄き思い出す、アースに所属していたんだったと。

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