再会
・・・
再会
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取りあえず部屋に入る事ができたわ。
でも電話がないから事前に連絡出来てないのが問題なのよね。
仕方が無いので近くにあった紙に『私メリーさん、今あなたの後ろにいるの』と書いて天馬の布団の上に置く事にしたの。
起きないように細心の注意を払いながら布団の上に紙を置いた瞬間、私は地面にうつ伏せに押さえつけられていたわ。
何が起こったのか?簡単よ。私が紙を置いた瞬間、布団から天馬が出てきて私を押し倒しただけ。
なんて凛々しい顔で私を睨んでくるのかしら。
・・発情してしまいそう。
いやいや、違う!これはあれ、このドキドキはきっと今、死にそうだからに違いないわ!だって私は天馬を恨んで殺しに来てるんだもの!
「――何者だ。」
天馬の目は氷の様に冷たい。
私はその瞳に魅入られて、目を離せなくなった。
「最近はこんな幼女まで刺客に使われているのか。嘆かわしいな。」
あぁ、天馬が私を見て、悲しそうな顔をしてる。
私は天馬のそんな顔を見たくなくて口を開く。
「違うわ・・私、刺客じゃない。」
「あぁ?じゃあなんでここにいる?」
「私、戻って来ただけだもん。」
さっきまでは刺客みたいな事しようとしてたけれど、そんなのもうどっかに行っちゃった。
今はただ、ただ天馬に抱きしめて欲しいだけ。それだけ。
「――?どういうことだ?戻って来た?」
「私よ?天馬。分からないの?」
天馬は分からないって顔してる。
当たり前だよね。だって私はちょっと前まで人形だったんだもの。
「私はあなたが炎の中に捨てた人形よ。」
「なにをいってるんだ?」
「あなたが何時も持っていた。何時もあなたと共にいた人形、それが私。」
天馬、唖然としてるわね。
いきなりこんな事いわれたら誰だってそうなるよね。仕方ない。
「なんでか知らないけど、私は長い年月を経て都市伝説になったの。肉体を持った生き人形『メリーさん』それが今の私。」
そういって部屋にあった鏡の前に立つ。
「天馬、鏡を見て。あなたには何が見える?」
「こ、これは―――」
鏡には人形だった頃の私が写っていた。
「そうか、なんか信じられないが、キミがあの人形なのか。」
天馬の質問に私は頷く。
「そっか、キミには悪い事したよな。でもあれは仕方が無い事だったんだ。」
「どういう事?」
私の問いかけに天真はあの時の事を話し始めた。




