009 宝物
ネフィリアは空腹からか目を覚まし、暇を持て余していた。
気づけば朝から何も食べていないので当然かもしれない。
でも、それはサクラも同じで、しかもその原因が自分が襲われたことに繋がるので文句を言うこともできない。
しかし、かといって外に出ることもできず、またダンジョンに入るのも憚れる為、身体を起こし情報版を眺めながら自分の能力を確認していた。
「【罠検知】に【気配察知】ね……」
取得した記憶のないスキルがそこには表示されていた。
【魔力感知】と一緒にとれたのかしら? とは思うが、サクラはそれすら簡単には取れないものだと言っていた。
なのにこの短期間に3つ、ダンジョンという実践の場がネフィリアに合っていたのか、自分自身が何か異常で特殊なのかと考えていると魔力の歪みを感じてそちらに目を向ける。
そこに突如バシャッっと大量の水とともにサクラが転移してきた。
四つん這いで息遣いは荒く、ゴホゴホと咳き込みながら呼吸を整えている。
その姿は赤く血に染まっており、服からは赤い血が滴っているように見えた。
「えっ?」
背筋がぞっと凍りつく。周りには小さな魚の魔獣がピチピチとはねていたが、地上では何もできないのか攻撃してくるような気配はない。
慌てて起き上がりそれらを無視してサクラに駆け寄る。
「サクラ!? ねぇ大丈夫なの!? すごい怪我……じっとしててね!」
あまりにも悲惨な光景に答えが帰ってくる前にサクラに対して回復魔術を行使する。
「我祈り捧げるは蒼空の天使、癒しの象徴、安寧の記憶。恵みを此処に、威光を示し、綴る思いを聞き届けたまえ。我らに慈悲を。【涙癒滴“天使”】!」
一滴の涙が落ちると光る羽がいくつも舞い、サクラの身体を淡い光が包み込む。
ネフィリアが現状仕える最大級の回復魔術だったが、サクラの様子があまり変わらないことに不安になる。
「サクラ、どこか痛いところはある? 一体何があったの?」
「ネフィ……大丈夫。ちょっと油断しただけだから」
「油断って……ごめんなさい。私が迷惑かけたから……」
「そうじゃなくてね、これは……」
サクラが説明するのも待たず、自分のせいで怪我をさせてしまったと後悔したネフィリアは少しでも自分にできることをと怪我の具合を確認するために行動する。
「ちょっとごめんね!」
「きゃあ!」
許可を得ることもなくネフィリアはサクラのスカートを捲りあげ、身体の状態を確認する。
「え……」
しかし、そこには綺麗な身体があるだけで傷も痣も何もなかった……あるべきものも含めて何も……
「もう、大丈夫って言ったんだよ!」
サクラは真っ赤な顔で服を元に戻すと、ボォっと魔力を込め返り血を火の粉と化して落とす。
そこには元の純白のワンピースが戻っており、さっきまでの痛々しい光景はどこにもなかった。
「これは敵の返り血を浴びただけだから怪我はしてないんだよ」
「そ、そうなの? なら、いいんだけど……」
取りあえず命には別状がないようで安心したが、今は別の懸念事項が生まれていてそれどころではなかった。
サクラはなんとか立ち上がるとまだ濡れている髪を鬱陶しそうにしながら水を落としている。
「あぁ、もうビックリしたよ。いきなり水の上に放り込まれるなんてやなダンジョンだよ」
「何があったの?」
取りあえず、懸念事項は保留し経緯を訪ねる。
「第一層の階層の主を倒した後、転移陣で下層に移動したらいきなり湖? の上に放り出されたの! 私、泳げないのに溺れるかと思っちゃった!」
「サクラ泳げないの? 以外な弱点ね」
「それで慌てて湖の上っぽいところに【渡扉】の地点登録だけして必死で転移したんだよ。慌ててたから周りの水ごと一気に転移しちゃった」
サクラは足元を見る。そこに敷かれた絨毯はビチョビチョに濡れており、魚の魔獣がピチピチとはねていた。
その魔獣を見てサクラのお腹がグゥっと鳴る。
「うっ」
「ふふっ、そういえば朝から何も食べてないものね。その魚だったら料理できそうだから何か作るわね。私もお腹すいちゃった」
「ごめん、お願いするね。魔物は核を取り除いて黒い靄や煙が出なくなったら大丈夫のはずだから」
「えぇ、わかったわ」
ネフィリアはサクラがトドメを刺した魔物を何匹か拾うと台所へと向かう。
サクラからは見えない位置で【真意の魔眼】をこっそり使い、食べても大丈夫か、どういった料理ができるかを調べてから調理を開始する。
初の魔物料理の為、大丈夫と言われても不安だったのだ。サクラの言い方が曖昧だったのもそれを助長した。
サクラは地面に残った魔獣を【保管庫】へと収めていくと先ほどまで気を張り詰めっぱなしだった為一息つく。
「ネフィのほうはもう大丈夫なの?」
「えぇ、心配かけてごめんなさい。明日からまた一緒に連れて行ってもらえる?」
「大丈夫? 無理しなくてもいいよ?」
「でも、次の階層は水の中なのよね? 私、一応泳げるわよ?」
「あ……」
そうだったと思いだし暗い顔になる。
なんとか転移で逃れはしたが、結局そこから先に進めなければダンジョンを攻略することはできないからだ。
「泳ぎの練習でもする?」
「それは……」
すでに過去に試したことが合ったのだが、火属性にのみ適性を持つゆえか水への抵抗感が強く一向に上達しなかった。
いっそのこと広域殲滅魔術で湖の水全てを蒸発させられないかと考え始めた頃、料理が出来上がる。
「お待たせ」
「ありがとー」
今回は食材が魚だけだったので、シンプルに焼き魚と刺身だった。それでも、調味料の分量がいいのか、焼き加減がいいのか……
「おいしい。ネフィって本当に魔物料理初めて?」
「どうして?」
「食べるのにも抵抗感ある感じだったのに、生で食べる刺身まで出てきたからびっくりしたよー」
「あぁ、えーっと……私ちょっと特殊な目があってね、どんな調理法をとれば大丈夫か見ればわかるのよ」
「へぇ~、料理人の眼だね!」
サクラに嘘をつくのが嫌で、あいまいに真実をぼかして話す。嘘は付いていないが、素直に受け取るサクラに少し心が痛む。
「そう? そうる……とも言えかもしれないわね」
「?」
どこか曖昧な返事にネフィリアを見るが、特に問い詰めるようなことはしなかった。
「そ、そういえば髪を下ろしても似合ってるわね。出会ったときがそうだったからかポニーテールの方がサクラって感じはするけど」
「えっ?」
サクラがその言葉に驚き、頭の後ろをペタペタと触りそして青ざめていく。
「え、嘘、いつ、どこで……!?」
「サクラ……?」
その絶望ともとれる表情で慌てる姿に心配になり尋ねる。
「ない……師匠から貰ったリボンがない! さ、探しにいかないと!」
「ちょ、落ち着いてサクラ!」
今にも転位しそうなサクラを慌てて引き留める。
とても放置できる様子ではないのに、転位されたら追いかけることも出来ないからだ。
「で、でも! きっと溺れてた時だよ、このままじゃなくなっちゃう!」
「でも、サクラ泳げないじゃない。どうやって探すの?」
「あ、あぁあ、でも、どうしよう、どうしよう!」
サクラの目からは涙が溢れている。
師匠から貰ったリボン。つまりそれはサクラにとって好きな人から貰った宝物なのだろう。
この取り乱しようから、その思いの強さがうかがえる。
「大丈夫、私も探すの手伝うから」
「でも、場所がダンジョンで、まだ未探索の第二層で、水の中で……とても……危険で……」
言いつつ、それでも助けて欲しいのは事実で徐々に声が小さくなっていく。
「そうね。だから、作戦をしっかり立てて落ち着いて探しましょう?」
「作戦……?」
「ダンジョンの中だから、きっと海まで流されたりはしないと思うわ。サクラが付けてた赤いリボンよね? あれ、魔力を帯びてたわ。それなら……」
ネフィリアは覚悟を決めていた。
まだ出会ってばかりの自分を助けるために、ここまで頑張ってくれている同い年の少女に少しでも恩返しするために……
魔眼の力を使うことを。
「探し物なら任せて。さっきも言った通り、私には特殊な目があるから!」
「ネフィ……ありがとぉー! うわぁーん!」
泣きながらネフィリアに抱きつく。
その背中を少し前にサクラがしてくれたようにさすり、思い付いた方法ができるか確認していく――
そして準備を整えると振り返る。
「まずは私ね」
そう言うや否や、魔術の詠唱を開始する。
「我が望むは害意妨げる光の結界、聖なる魔の意思よ、我が身を守る加護となれ。【光護】」
サクラとネフィリアを中心に球状の光の障壁が展開される。さらにそこへ、サクラが追加で魔術を唱える。
「我が望むは断絶の障壁、囲い匿う内側に安寧をもたらせ。【天蓋】」
展開された障壁をさらに時空魔術が強化する。
「それじゃあ……いくよ?」
「えぇ、絶対見つけるから安心してね?」
「うん。【渡扉】」
そして第二層へと転位する。
そこは慌てて座標指定したからか、障壁の半分程がダンジョンの壁にめり込んでいた。そこから生える木の根に引っ掛かっていたため、湖へダイブすることもなく空中に留まっている。
「わわっ、少し埋まってる!? 障壁があってよかったよ……」
「そ、そうね」
そうでなければ、下手をすると頭を岩に埋め込んだ状態だったかもしれない。そういう意味でも、ネフィリアの作戦があって命拾いしたことになる。
サクラたちは壁に埋もれた障壁の内側に立ち、水面を見下ろす形になっていた。
ネフィリアはまるで宙に浮いているような奇妙な感覚に戸惑いつつも、なんとか平静を装い答える。
「でも、これはかえって都合がよかったわね」
「そっか、これなら探しやすいよね」
しかし、周囲を見渡しても洞窟の中は壁面に備え付けられた僅かな明かりのみで薄暗く、赤いリボンは暗闇に溶け込んでいるのかなかなか見つからない。
「ここからが私の見せ場ね」
「ネフィ?」
そう言うと、ネフィリアの目が光を帯びる。
【真意の魔眼】を発動させたのだ。それにサクラが反応する。
「魔眼……!」
「……見つけたわ!」
「えっ、もう!?」
光る目で水面を見渡していたネフィリアだが、ちょうど後ろ側に目を向けた時にその方向を指差す。
魔眼に驚きつつも、リボンが見つかったほうが関心が強くサクラはそちらへと視線を向ける。
「んー、見えないよ?」
しかし、目を凝らしてみるがサクラには認識することができなかった。
「じゃあ、当初の予定通り水の中を探索ね」
「う、うん」
サクラはスゥーハァーと息を整えると、こっそりネフィリアの手を握りながら【火球弾】を天井に放ち、固定を崩して水の中へと障壁ごとダイブする。
【光護】と【天蓋】を組み合わせたこの魔術は外部からの干渉を遮断し、内部からの干渉を通す効果を持っていた。その為、サクラが放った魔術は外側へは影響を及ぼすが、内側へ危害が及ぶことはなかった。
そしてその障壁には強化が入り、およそA級魔術に匹敵する強度を持つに至っていた。
目を瞑ってネフィリアの手を握り続けていたサクラだが、しばらくしても水が入ってこないことがわかり目を開ける。
「上手くいったみたいね」
「うん……魔術に魔術ってちゃんとかかるんだね……」
相殺されたり、反発したりすることも懸念していたが、障壁は問題なく水の浸入を阻み、水の中を漂う。
「これで、中の酸素がある限りは水中を探索できるわね。リボンはあそこよ」
まだ瞳が光るネフィリアが指差したのはさらに水深が深いことを示す下側だった。
これじゃあ上から見てもサクラには見えるわけがなく、自分では到底見つけられなかっただろうことを思い知らされる。
「……ネフィは何の魔眼なの?」
隠していたみたいだし、聞いてもいいのかなといった表情でチラッとネフィリアを見るサクラ。
「秘密にしてくれる?」
「うん。ネフィにとって不利益になることはしないよ! もちろん、言いたくなければ言わなくても……」
「サクラにはいっぱい助けてもらっちゃたから、その恩返しも兼ねて教えてあげるわ。私が持っているのは【真意の魔眼】よ。事の真実、真相を見抜く魔眼なの」
「あぁ、それでかぁ……」
「……ん?」
サクラが何か得心がいったような顔になったのが、今度はネフィリアにはわからず首を傾げる。
「ネフィ、【魔力感知】をすぐ覚えたでしょ? あれって、その魔眼の力と繋がったからなのかなぁって。多分、魔物の料理も問題なくできたのもそれのおかげ?」
「あ……!」
言われて初めて気づく。それでいけば、【罠検知】や【気配察知】も同様だろう。
確かにあの時、視界を隠されていたこともあって無意識に発動していたような気もしていた。
「そっか……じゃあ、私が異常だったのね」
「……? 別に異常ってことはないんだよ? メリットはあってもデメリットは特にないし。私だって【魔術適正:火】の適性値がEXもあるおかげで特に苦も無く火の魔術を覚えられたんだよ。スキルは活用しないと」
「EX……!?」
それは数えられるほどの人しか過去に取得されていない魔術適正の境地。
該当する属性全ての魔術を習得できる事を意味するに等しいそれは全魔術師の憧れだ。
「あ、私もこれ内緒だったんだよ!」
「ふふ、秘密の共有ね」
「うん!」
そう話しながら2人はネフィリアが見つけたリボンへと進む。
水中ではサクラが進みたい方向とは反対側に【火球弾】をぶつけ、推進力としていた。
ネフィリアはその行為に酸素が早くなくならないかしら? と心配になりつつもリボンを見つけるだけならもうすぐそこなので、特に止めることはしなかった。
しばらく潜っていると、水中に漂う布のようなものが見えてくる。
「サクラ、あれ見える?」
「あ……!」
サクラがそれを視界に捉えると手をかざし、【保管庫】へと収納した後、再度出現させる。少し汚れてしまってはいるが、確かにそれはサクラのリボンだった。
「あった……! ありがとーネフィ!」
「きゃあ」
パァアッと笑顔で振り向いたと思うと、勢いよく抱きつかれ障壁の中で押し倒される形で転倒する。
「サ、サクラ!?」
「よがったよ゛ぉ~」
自分が張った障壁の内部だからか特に痛くはなかったが、泣きながら顔をグリグリとお腹にこすりつけてくるサクラに困惑する。
強いのか弱いのかよくわからない少女の背中をポンポンと叩き、落ち着かせる。
「取りあえず、一旦戻る?」
「う゛ん……グスッ」
そうサクラが答えた瞬間、拠点へと戻ってきていた。
サクラが対象を障壁ごと指定したからか、障壁に噛み付く魚の魔物が数匹一緒にまた転移してきていた。
サクラは立ち上がりその魔物を一通り眺めてネフィリアの方へ振り返る。
「これもおいしく料理できる?」
転移した深さが違うからか、さっきと違う魚の魔物を指差してサクラが質問する。
「え、えぇ」
まだ魔眼発動状態だったネフィリアがそう答えるとスパッと魔物を斬り裂き、そのまま【保管庫】へと収納していった。
「これ、食材集めにいいかも!」
「そ、そうね」
サクラのあまりにもな魔物の扱いに呆れるも、食料事情が少しでも改善しそうなのは歓迎なので苦言は呈さない。
ただ、魚ばかりでは栄養が偏るし、飽きても来るので改善はしていきたいところだった。
「でも、リボンが見つかったのはいいけどかなり汚れちゃってるわね」
サクラが握りしめているリボンに目を向けて暗い顔になる。
「大丈夫だよ?」
「えっ?」
そういうとサクラからボォっと火の粉が舞う。
「あ、そっか魔力を流せば……」
「うん、ほら元通り!」
サクラの手元にあるリボンは元の綺麗な状態に戻っていた。何度みても便利な力だ。
でも、その便利さに託けて着替えてないんじゃないかとさえ思えてくる。そこであることを思い出してサクラに問いかける。
「そういえば、下着は……? 付けてないようだったけど、そっちも探さなくて大丈夫……?」
「えっ?」
そう、怪我を確認する時に気付いたがサクラは下着をはいていなかったのだ。
リボンと一緒でどこかでなくしたのに望みをかけての問いだったのが、その答えはネフィリアに許容できるものではなかった。
「なくしたんじゃないの?」
「元から付けてないから大丈夫だよー」
「なっ! ダメよそれじゃあ! 女の子なんだから、しかも着てるのワンピースなのに! スカートなのに!」
ガシッとサクラの両肩をつかんでまくし立てる。
「わわっ、ネフィなんか怖いよ」
「もしかして、師匠とやらから穿かないように言われてたりするの!?」
まさかと思いサクラに詰め寄る。もしそうなら戦争も視野に入れんばかりの迫力だ。
「え、いや師匠にはお金渡されて好きなの自分で買えって言われたけど……」
「え? じゃあどうして?」
そうではなかったことに安堵しつつもじゃあ何故? と疑問が浮かぶ。サクラが露出狂でないことを祈りながら答えを待つ。
「え……っと、その、し、師匠から貰ったもの以外、身につけたくなかった……から?」
「えっ?」
嘘を言ってごまかせそうな雰囲気ではなかった為正直に答えるサクラ。ネフィリアはそのまさかの回答に呆気にとられる。
「え、で、でも、お金はその師匠から貰ったものなんだから一緒なんじゃないの?」
「師匠が選んでくれたんならまだしも、お金だけなんて気持ちこもってないんだよ!」
「え、いや」
言わんとしていることはわからなくもないが、流石に男の人に下着を買わせるのも選ばせるのもあんまりだと言わざるを得ない。
サクラの師の苦労が偲ばれるようだ。
「もしかして、他に服も持ってないの?」
「羽織があるよ! 決戦服だよ!」
「つまり私服はないってことね?」
信じられないといった顔で見つめられサクラが反論する。
「魔力を通せば新品みたいになるから臭くも汚くないよ?」
「そうじゃなくて、女の子ならちゃんとお洒落とかしないとダメじゃない!」
「お、お洒落?」
「そう。好きな人に可愛いとか、綺麗って思ってもらいたいでしょ?」
「へっ!?」
いきなりの話の展開についていけないサクラ。師匠の顔を思い浮かべ、ボッと顔が赤くなる。
「いい? ここから出られたらまず服を買いに行くからね! 私が選んであげるから下着もちゃんとつけること! わかった!?」
「……わ、わかったよぉ」
もしここで断られたらどうしようと思っていたが、好きな人まではいかなくても贈ったものを身につけてくれるくらいには好かれているようで安心するネフィリア。
ダンジョンから出たら真っ先に買い物に行くと心に決めるネフィリアだった……。
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