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何のために生きるのか  作者:
日常
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14/14

鬼のパンツ

「鬼のパンツ」はいいパンツらしい。


子どもの頃は聞き流していた童謡の一節。

今思えば、どういうことだと疑問に思う。

曰く、虎の毛皮で出来ている。

曰く、五年、十年履いても破れない。

聞けばそれはそれは強そうな謳い文句だ。


聞いて真っ先に思い浮かぶのは、虎柄のパンツを履いた赤鬼。

手に金棒を持ち、いかつい見た目なのにどこか笑顔の優しい鬼である。

だから何だと思うだろうが、僕は一つ仮説を立てた。


「鬼のパンツ」は勝負下着説。


鬼と言われて思い浮かぶ姿は、さっき言った通り虎柄のパンツだけを履いた上裸の鬼だ。

僕らは角や牙と同じように、そのパンツも鬼を構成するシンボルの一つだと認識している。


だが、本当にそうなのだろうか。


鬼が履いているから鬼のパンツなのではない。

「鬼のパンツ」という特別なパンツが存在していて、それを鬼が履いているのではないか。


おそらく彼らは、デートやお泊まり、戦などの特別な日にだけ「鬼のパンツ」を履く。


だから歌うのだ。

はこう、はこう、おにのパンツ、と。


そのパンツを履けば鬼のように強くなれる。

臆病な自分から抜け出せる。

そんな願いを込めて、互いを鼓舞しているのだろう。


......何考えてんだか。

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