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草原の強敵再び

 ゴブリンの巣からの帰り道、またまた奴に出会った。


 サイクロプスだ。


 サイクロプスはまたまた馬車を襲っている。


 そして馬車の中からは悲鳴が……。


「助けて下さい!」


 またかよ!


 俺がゴブリンの巣で狩りをすると、サイクロプスが現れて馬車を襲わないと済まないのルーティンかよ。


 サイクロプスなんてめったに見かける魔物じゃねーだろ。


 もう、ここまで来ると偶然とは思えない。


 俺は襲われている馬車の乗員と目が合ってしまった。


 きっと乗っているのは美少女だと俺の経験が物語る。


 だが今回は美少女ではなかった。


 おっさんだ。


 おっさんは目をうるうるさせて俺に助けを乞う。


「助けて下さい!」


 アイラみたいにおっさんに懐かれて俺の部屋に居候されたらやだな……。


 見て見ないふりしよう。


 スルーしようとしたらアイラが袖をツンツンする。


「助けないの?」


 スルーしたことをアイラに思いっきりとがめられた。


「助ける、助けます」


 続けてソニアがいう。


「アルク様。あのサイクロプスを一人で倒してアイラちゃんにかっこいいとこ見せて下さい」


「えっ? 俺が一人で倒すの?」


「はい!」


 ソニアは続けた。


「レベルも上がったし、剣の扱いも慣れて来たしで楽勝ですよ」


 ソニアは親指を立ててサムズアップをし、目は俺が一人で倒せると信じ切っている。


「アルク頑張って」


 アイラも同じ目をしていた。


 ということで俺が一人でサイクロプスを倒すことになったんだけど……。


 一人ぼやく。


「全然ダメージ通らねぇ……」


 俺の貧弱な剣技じゃ、ノーマルのサイクロプスでさえダメージが通らない。


 倒すには頭をカチ割るか、弱点の目玉を攻撃だっけ?


 そんな高いとこまで届かねーよ。


 グレート・サイクロプスみたいにアキレス腱を攻撃して膝まづかせて地道に倒すしかないな。


 俺が足の後ろに回ってアキレス腱を攻撃する。


 スパン!


 俺の剣の攻撃が決まった。


 それと同時にサイクロプスが痛みのあまり吠える。


「ウゴー!」


 よし、効いたぞ!


 効いたんだけど……。


 サイクロプスは膝まづかず、なぜか迫って来るサイクロプスの尻。


 なんで前に倒れずに後ろに倒れてくるんだよ!


 おまけに倒れるてくるなんて思ってないから、避けられるわけもない。


「うぎゃー!」


 俺は尻もちをついたサイクロプスの尻の下敷きになって気を失ってしまった。


 あまりの重さに俺の腹からあんこが出そうだ。


 *


「ア、アルク! 大丈夫! 目を覚まして!」


 俺の耳元でアイラの叫び声が聞こえた。


 目を開けると泣き顔のアイラが目に入った。


「アルク!? 目が覚めた!」


 アイラは俺が目が覚ましたことで笑顔を見せつつ、回復魔法を掛けるのはやめない。


「魔法使えたんじゃん」


「うん。アルクがサイクロプスに踏み潰されちゃって酷いことになって……。死んでしまったのかと思って、必死で回復魔法を掛け続けていた」


「そうだったんだ。ありがとう」


 魔法が使えたんなら、剣の特訓なんてする必要なんて無かったな。


 アイラは全然ポンコツじゃなかった。


 アイラはポツリという。


「生きててよかった……」


 なんだよ、その意味深な言い方。


 めちゃくちゃ気になるんですけど……。


 そういえばさっき言ってたことも気になりまくる。


「ところで酷いことになったってどんなこと?」


 アイラの泣き顔と相まって気になりまくる。


 アイラは思いっきり目を逸らして黙ってしまった。


 なんだろう、怖くてなにが起きたのか聞けない。

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