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狂気 始

グロテスク表現がございます…。

閲覧ご注意です←

魔女狩り。


それは女の人に限った事ではなかった。


現に私は男。金色の長髪のせいか、女の子と思われがちだが。


私のうまれた村は、大人が欲におぼれていた。


食欲、金銭欲、物欲、色欲、権力欲、名誉欲、睡眠欲。


これらを手に入れるためならば、村で決めた掟など簡単に破ってしまった。


「大人って汚いんだな。」


その時幼かった私に近所のお兄さんはそういった。


その時はなにも言わなかったけど、あなたもそうなるんでしょう?


自分を誰よりも何よりも美しく見せるために。


大人になんてなりたくない。


この村の大人は全員の子供にそう思わせるような行為をしていた。


そんな村で行われた魔女狩り。


拷問にかけて、死んでしまったら無罪。死ななかったものは有罪、「魔女」として恐れられ、無抵抗のまま殺される。


そう、どっちにしろ死んじゃうんだ。


ある日突然昨日まで元気に笑っていたものが次々に嘆いて命を奪われていった。


位の高い者が位の低い者や都合の悪い者を笑顔で虐殺していった。



死んでいった人皆、無罪だった。



村で笑う人はいなくなった。


はじめは大人が拷問されていった。


村の中心、みんなが見てる前で。


恐れをなして逃げたものは、罰として殺される。


逃げ道なんてものなかった。


家族、友達、親戚…失うものは大きかった。


都合がいいと笑うものがいた。位の低い者を拷問して嘲笑う大人がいた。


笑えたのはその時だけで、何日か眠ればその人も泣いて死んでいった。


この村の人々は老若男女関係なく狂っていった。


大人が激減したこの村。次にターゲットにされるのは…。


………僕たち子供。


聞こえる。いつか聞こえた笑い声と同じ人がだしてるとは思えないほど劈く悲鳴が、金切り声が。


それを目の当たりにしてもみんなは笑う。


僕たちが怯えているのが見えないの…?


ああ、赤く染まった手が僕にも伸びてくる。


手も地面も空も月も見分けがつかないほど赤い。


逃げなきゃ。生きなきゃ。



魔法使いは〝僕だから。〟

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