第百四十一話「第1回、ストレンジワールドクイズ大会INユグ木」
「第1問、ゲブラーナの特産品の饅頭型のお菓子といえば何でしょう?」
「はい!」
「はい、ジェイド君」
「ミルキィ!」
「正解、ジェイド君に1ポイントです」
「やった!」
「ぬぅ……やりおるな」
「続いて第2問、第1段階のグロウストーンの効果についてです。
どのような効果が発生するかを全て答えなさい」
「はいなのだ!」
「はい、ハティーさん」
「わからないのだ!」
「それは答えなくて結構です」
「さぁ、始まって参りました、「クイズ、今夜も奇妙な世界」!
是非楽しんでいってください!
実況は両手回復で文字通り手が塞がっているレウスと、助手の――」
「デュークですっ♪」
「クイズ出題者はミナさんとマカオです」
「白熱した戦いが予想されますっ」
「解答者にはジェイド君、ハティー、チャッピー、ビアンカ、キャスカとスンのコンビです」
「因みにチャムさんは既に寝ていますっ♪」
「なかなか可愛い寝顔であります!
……おっとデュークさん、チャッピーが手をあげましたねー」
「うん、そうだねっ」
「我我我我っ!」
「はい、チャッピーさん」
「パワー、スピード、テクニカルの魔石の効果があり、硬化や抵抗の効果が付くのは第2段階からだ!」
「正解、チャッピーさんに1ポイント入ります」
「因みに穴倉の大きさを拡げた為、俺の視界も良好になっております!」
「僕が掘りましたっ♪」
「第3問〜、超有名な魔物……朱雀、玄武、白虎、あと一人はだ〜れ?」
「おっとマカオからは超サービス問題!」
「我我我!」
「はい、チャッピーど〜ぞ♪」
「ブルス!」
「ハズレ〜♪」
「なんで!?」
「これは正式な種族名が必要みたいですね!
しかしこれはマカオの話を聞いてれば気付けたかもしれません!」
「チャッピーさんは間違えた為、お休みですっ」
「はーいっ」
「はい、ビアンカど〜ぞ♪」
「青竜っ♪」
「性〜開〜♪」
「マカオさんマカオさん、不愉快な発言は控えてください」
「僕が斬るそうですっ」
「わかったわよ〜♪」
「第4問、剣士を神者ギルドに勧誘する剣士レベルはいくつからでしょう」
「きゅい!」
「はい、スーレさんスンさんコンビ」
「ふっ、170だ!」
「きゅい!?」
「ハズレです」
「おーっと正解を確信していたスン、まさかの味方に妨害されましたー!
スンが答えれば正解だったんでしょうが、これは痛い!」
「あはは、キャスカちゃんらしいねっ」
「私なのだ!」
「はい、ハティーさん」
「スンに合格をもらったら行っていいのだ!」
「ハズレです」
「なんでなのだ!?」
「ハティーがここで身内ネタを披露しました」
「ミナちゃんが一刀両断ですっ♪」
「これは我にはわからぬ問題だな……」
「僕も知らないです……」
「おっと、有利と見られたジェイド君、どうやら知らないようです」
「ある程度のレベルを迎えてから勧誘を受けたのかもねっ」
「このまま解答者が出なければスンさんキャスカさんコンビのお休みが解除されます」
「「…………」」
「きゅい!」
「はい、スンさん」
「あっと、スンがキャスカの口を塞いでからの挙手!
さすがです、同じ過ちは繰り返しません!」
《150!》
「正解、スンさんキャスカさんコンビに1ポイントです」
「第6問〜――」
「ここで質問コーナーです」
「待ってましたっ♪」
「デュークさんへの質問です」
「はいっ!」
「レウス君がもし女の子として転生して来たらどうしてましたか?
とても仲が良く……いえ、良すぎるので気になります。
匿名希望さんからの質問です」
「んー、そしたら一緒にお風呂に入ってないはずだから、黒子の位置の確認が出来なかったかもしれないねっ!」
「つまり、テレスやダイムじーじとの繋がりが無かったかもしれない……という事ですね?」
「そういう事だねっ」
「見当外れな答えをありがとうございます!」
「はいっ!」
「続いての質問です」
「待ってましたっ♪」
「……あ、俺への質問ですね」
「お願いしますっ」
「レウスは、嫁3人とスン
この4人の内、誰か3人を選ばなければなからなかったら誰選びますか?
尚、理由を付けてお願いします。
もみま@活字中毒毒目指し中さんからの質問です」
「……これ、何を選ぶんだいっ?」
「デュークさん、そこを突っ込んだら嫌われちゃいますよ」
「うん、気をつけるよっ」
「こういうのは都合の良い解釈とかで良いんですよ」
「勉強になりますっ」
「嫁3人ってのはケミナやビーナスと結婚する前の話だと思うので、勝手ながら嫁5人とスンの6人の中からの5人……という質問に変更します」
「質問の時期を考慮した配慮だねっ♪」
「嫁5人を選ぶでしょうね」
「スンちゃんはっ?」
「なので、この中から「嫁」を選びました。
理由は女の子が好きだからです。
スンは友達のカテゴリに入りますからね」
「質問者の意図に沿ってない答えだと思うけど、いいのかいっ?」
「あの質問の返しをしたデュークさんが言いますか?」
「あはは、相手に伝えるって難しいねっ♪」
「あえて質問の意図を拾わないとかしそうだよなー……とか思われてると思うので大丈夫です」
「優しい人達だねっ♪」
「いえ、私が強引にそういう方向にもっていきました。
怒られるのは俺達じゃないので安心してください」
「はい、安心しましたっ♪」
「ここで、一旦クイズに戻ります」
「アタシのこの鞍、レウスに買ってもらったのも劣化して、エイミが新調してくれたんだけど、一番最初にもらった鞍は、誰からのプレゼントでしょうか〜?
正式名称で答えてね〜♪」
「これはジェイド君には厳しい!
過去を知ってる者に有利な問題ですね!」
「僕も知らないよっ?」
「我我!」
「これを知ってるのはおそらく初期メンバーのみ!
チャッピー、大きな前進となるか!?」
「はい、チャッピーど〜ぞ♪」
「ダニエル!」
「…………ハズレ〜♪」
「なにゆえだ!?」
「チャッピーはマカオの補足を聞いていなかったんでしょうか?」
「正式名称って言ってたからねっ」
「し、しまった……」
「きゅい!」
「はい、スンちゃんキャスカちゃんコンビ♪」
《ダニエル・ホッパーさん!》
「正解よ〜♪」
「ここでスン、キャスカコンビがリード!」
「ハティーちゃんだけ0ポイントだねっ」
「第7も〜ん、今何問目〜?」
「マカオ、ハティーを気遣ったのか超超超サービス問題!」
「皆がハティーちゃんの為に挙手しないねっ」
「微笑ましい状況ですが、ハティーはいつになったら答えるのか!?」
「……はっ!」
「さ〜、今何問目〜?」
「はいはいはいはいなのだ!」
「はい、ハティーちゃん♪」
「マカオは馬鹿なのだ!
7問目に決まってるのだ!」
「はい、正解よ〜♪」
「ハティー、恩人に何て事を!」
「あははは、まぁハティーちゃんだからねっ」
「なははははは、このハティー様にお任せあれだ!」
「では、第8問目です」
「はいなのだ!」
「……ではハティーさん」
「おっと、ハティーの暴走が始まった!
答える内容はわかってますが、生温かく見守りましょう!」
「ましょうっ」
「ミナは馬鹿なのだ!
8問目に決まってるのだ!」
「ハズレです」
「なんでなのだ!?」
「いいからそこで立っててください」
「ぬぅうううっ……」
「案の定ハズレでした!」
「正解だったら面白かったねっ」
「第8問、次の問題は何問目でしょう?」
「あーっと、ミナさんの捻った問題でした!」
「これもサービス問題だねっ♪」
「はい!」
「はい、ジェイド君」
「9問目です!」
「正解、ジェイド君合計2ポイントです」
「よし!」
「ここはジェイド君がしっかり押さえて来ました!」
「気合いが伝わってきますっ」
「はい、質問コーナーに戻ります」
「待ってましたっ♪」
「……俺と……神に質問ですね」
「ケント君、ケーブルケーブルッ♪」
【えーっと、神の名前、「ヘアペーパーゴッド」は長過ぎて、これまた呼びにくいです。
そこで舞台がストレンジワールド……という事で「変神」というのはどうでしょうか?
ドードー様よりの質問です】
【そんな名前付けたのかいっ?】
【あれは勢いで言っただけですが……どうでしょう変神さん?】
【…………】
【はい、オッケー頂きました!】
【ちょっ、ワシは何も――】
「はい、クイズはクライマックスまでやって参りました!」
「キリが良いので10問で終了ですっ」
「第9も〜ん、選択問題よ〜♪」
「おっとマカオ、ハティーでも当たる可能性を上げてきました!
これが大人の優しさなのか!?」
「ハティーちゃんにそれが伝わらないのが残念だよねっ」
「これも大人の辛いところでしょう!」
「アタシの旦那は誰でしょ〜?
1番、レウス。
2番、レッド。
3番、ケント。
4番、レッド」
「…………」
「どれだろうねっ♪」
「こ、これには皆頭を悩ませております」
「はいなのだ!」
「おっと、またもやハティーの暴走か!?」
「注目だねっ」
「はい、ハティーちゃん♪」
「わからないのだ!」
「…………恋とはわからないもの。
そう、正解よ〜♪」
「あーっと、選択問題自体が引っ掛けだった!」
「これもマカオさんの優しさかなっ?」
「どれを答えても正解だったのかもしれないと思うと寒気を覚えます!」
「なははははは、ビアンカとチャッピーなんぞケチョンケチョンなのだー!」
「聞き捨てならぬな、ビアンカ?」
「負けてられないわね、チャッピー?」
「最終問題です。
この問題に正解すると一気に5ポイントが入ります」
「ここでお約束のアレが入りました!」
「まるで予め誰が勝つかが決まってる様な仕組みだねっ♪」
「デュークさん、それは禁句です」
「気をつけますっ♪」
「頑張ります!」
「ハティー様にかかれば、そんなのすぐに正解なのだ!」
「きゅいっきゅ!」
「私だけまだ正解してないぞ!」
「我が支配者たる所以をここで見せる時……」
「南の国へは、私が行くわっ」
「はい、因みに優勝者には明日のお供権が付いております!」
「付き添いが決まってるチャムさんは、だから寝ちゃったんですっ」
「因みに因みに、スンは連れて行けない為キャスカのサポートに付いています!」
「早く一緒に歩けると良いねっ」
「デュークさんの優しさが非常に怖いです!」
「あははは、別に何もしないよっ」
「怖いです!」
「じゃあ、斬るっ?」
「じゃあってなんですか!」
「第10問、明日ドンさんが行く南の国ダダンの王の名前はなんでしょう。
これも正式名称でお願いします」
「さぁ、明日伺う人の名前ですから、知らない者を連れて行くわけにはいきません。
最終問題の出題だけは俺が決めました!」
「何て名前だっけっ?」
「おいおい」
「はいなのだ!」
「はい、ハティーさん」
「最初の脱落者が決まったか!?」
「あははは、少しはハティーちゃんを信頼しなくちゃっ?」
「信頼してますよ」
「わからないのだ!」
「ハズレです」
「さっきはこれで当たったのだ!」
「ハズレです」
「ぐぅううううっ」
「ね、信頼を裏切らないでしょ?」
「お見事ですっ」
「我!」
「チャッピーさんは知ってるのかなっ?」
「召喚獣だった時の記憶がまだ残ってれば聞いた事があるかもしれませんね」
「はい、チャッピーさん」
「我を侮るなよ?
レイム…………ダイハード!」
「ハズレです」
「ぎゃああああっ!?」
「なんだか爆発が沢山起こりそうな名前ですね!」
「あ、思い出したよっ」
「本番で間違わなきゃ良いです」
「うん、チャッピーさんはおしかったねっ」
「「「おしい?」」」
「おっと、実況席の声をスン以外が拾ったーっ!」
「スンちゃんはキャスカちゃんに、最終問題のサポートだけはしない様にケント君から言われてますっ」
「つーか全員知らなかったのかよ!」
「ジェイド君が知らないのは珍しいかなっ?」
「チャッピー同様、下の名前があやふやだったのではないでしょうか!」
「かもしれないねっ」
「はい!」
「はい、ジェイド君」
「レイム……ダイアモンド!」
「ハズレです」
「あー、しまったぁっ」
「良いボケですね!」
「彼は本気だったよっ」
「しかし硬そうです」
「ですっ」
「はいはいはいはい!」
「はい、スーレさん」
「レウス・ダイアードだ!」
「……ハズレです」
「あぁああああっ!?」
「「「あっ」」」
「なんとキャスカがここで皆と違ったボケを放った!」
「本人は正解を言ったつもりだけど、頭の中にケント君がいたから、発した言葉を間違えちゃったんだねっ♪」
「ちょっと恥ずかしいです!」
「あははははっ」
「さ、さぁビアンカが間違えない限り、解答権がリセットされません!」
「そういったお手付きシステムを導入していますっ」
「……はいっ!」
「はい、アンジーさん」
「レイム・ダイアードよっ♪」
「正解、アンジーさんに5ポイント。
合計6ポイントでアンジーさんの優勝です」
「うふふ、やったわっ♪」
「明日のダダンに行くメンバーが決まりました!
俺以外の同行者は、デューク、ビアンカ、ビーナス、チャムでございます!」
「ところでケント君っ」
「なんでしょう?」
「トルソさんのご飯はどうなってるのっ?」
あ。
大変申し訳ございませんが、8/4の更新をお休みさせて頂きます。