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男性「おやまあ、女の子が倒れとる」

「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」

「うん…」

少女、カラと呼ばれた少女は目を覚ました。

うすっらと開いた青い瞳の先には、50過ぎくらいの男性がいた。


特徴としては真っ黒に日焼けした肌とぼさぼさの髪とひげだろうか。しきりにカラに話しかけていた。


「目をさましたかね、よかったよかった、これを飲みなさい」

男性はそういって、そっと、水の入った水筒をカラに手渡した。


「…あ…」

カラはその水筒の中身をみて、ゆっくりと水筒を受け取ると、ゆっくりとゆっくりと飲み始めた。


「はぁ…」

半分ほどのみきったところで、カラは一息をついた。


「よかったよかった、無事でよかった、それでいったい何があったんだい、この海で溺れっちゃたのかい、それとも何か別のことかい」

「…」

カラはその言葉をなかなか頭で認識できずにいた。いくら頭を動かそうと思ってもなかなか動けず、それと同時になかなか口が動かないのであった。

「…わ」

そしてなんとかして口を開いたカラは言った。


「わからない…」

うつむいた表情でそういった。



「うむ…なにもわからないのかい」

その言葉を聞いた男性は考え込んだように頭に手を当てた。

「うん、なにもわからない」

「すんでいるところもかい」

「うん」

「名前もかい」

「うん」


「…」

これはまいったな、男性はそう思った。


「とりあえず、私の家じゃむりだから、君みたいな子を預ってくれる人の家に行こうか、たくさん仲間がいるだろうし、正直私じゃあ君をどうすることもできない、いいね」

男性はカラに向かってそういった。


「うん…あっ」

突然、カラは思い出したかのように言った

「私の名前…そうだ」

突然思い出したかのようにカラはそういいだし始めた。


「思い出しのかい…」

男性はカラの顔を見ながらそう言った。


「わ…」

カラはおぼつかない口を一生懸命に動かしながら言った。

「私の名前はカラ…」


カラは目の前の男性に向かってそういった。






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