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0520 憧れる気持ち

ピエロマスクの男性は唯何をするわけもなく看板片手に駅前に立っている。


いや、違うか。

何をするわけでもなく、何もしないで立っているのだ。


仮面のせいで表情は見えないが本当に微動だにしない。

注意してみなければ呼吸している事すら分からないのだ。


ピエロの足元にある箱の中に、お金を入れれば、ピエロはその場で芸を見せてくれる。

お金を入れられるまではひたすらずーーーと立ったまま。


僕は彼に密かに憧れていた。


何もせずただ突っ立って、お金を入れれば踊り出す。

たったそれだけ。


だがそれがとても大変な事でとてもすごい事だと思う。


仮面の下、見えないピエロの素顔にはどんな表情があり、どんな苦悩を抱えているのか。

もしくはどんな生き甲斐を見出し、どんな幸せをかみしめているのか。


人にそれらを察せさせずただ完璧に芸をこなす機械仕掛けの様なそんな人。


ーーーまぁ、憧れるだけでなろうとは思わない。


だがそれでも街中で彼を見かける度、尊敬し憧れずにはいられないのだ。

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