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10.5

白い世界。救う対象が悠李でも、変わらず女性がそこにいた。そうか、この子がきっと。


「……央子さん、だよね」

「……そうです」

「今まで何も知らなくて……ごめん」

「私も、ごめんなさい。あなたに干渉したら、この世界が終わってしまうんじゃないかって考えてしまって……」


 

「俺さ、悠李を助ければ、罪を償える?」

「……」

「なぁ! 教えてくれよ……」


 俯く彼女は、急に力が抜けたようにペタンと座り、感情が溢れ出した


「……お願いします! お願い! 悠李を助けて! 悠李に……彼に幸せになって欲しいの……まだ間に合うの!! 千景さんにしか出来ない!! 出来ないの! お願い!」

「……あぁもう!! 分かってるよ!! 俺がどうにかすればいいんだろ!」


 意識が遠のいていく。

 これが最後の役目だと、俺は思った。


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