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第2話 暗殺者と初めての魔法

後書きに重大発表公開

 この世界へと転生して3日の月日が流れた。異世界とは言ったものの今だ異世界だと実感できるようなものは、発見できずにいるのが現状で今は前世の地球でもやっていた野宿生活を送っていた。

 なぜ野宿生活をしているかって?そんなのは簡単だ。転生され送られた先がここだったからだ。

 周りには木々が広がっているだけで人影すら見られぬ森。ここ3日合わせて100キロメートルは進んでいる はずなのだが変わらず周りは森ばかり、気がめいりそうになる。

 しかし幸いにもここらには前世のようにシカや兎に鳥など普通の動物が生息しているので食べ物には困らない。ウィーがくれた1年分の食料もこれならば消費しなくて済みそうだ。

 朝食がてら燻製させたシカ肉と実っていた果物をとった僕はこれからのことについて考えていた。

 寿命が数百年単位まであるそうなので、何をしていいのか困る。

 これなら普通の寿命にしてもらったほうが良かったのかもなー。などと思うがもう遅い。


 まあとりあえずはこの体になれ前世程度には体を動かせるようにしなければならないと考え、マジックボックスから小刀と動きを阻害しない胸当てと手の甲を守るタイプの小手を装着した。

 他にも鎧や甲冑、斧に槍、大剣と刀など様々な種類の武器や防具があったのだが、一番使い勝手のよく速く動けるもののほうが自分には合っていると思ったうえでの装備だ。

 この世界には盗賊、山賊、海賊さらには魔物だの危険な存在がわんさかいるので移動する際には必ず武器の着用が認められているほどなのだそうだ。ちなみにこの知識は本に書いてあった。


 少し準備体操をして手首を回し、フッと息を吐くと目の前にあった木を足の裏で行きよい蹴るとズドン!と言う音が森に響き木が大きく揺れる。

 そして数枚の葉がユラユラと落ちてくるのを見て、小刀を抜き取ると落ちてくる葉を目掛け、斬る斬る斬る斬る斬る!その繰り出された斬撃はおよそ5つ。そのすべてが葉へと振り下ろされ葉は見事に2つに裂けていた。

しかし僕は落ちた葉を拾い上げると溜息をつく、暗殺者だったあの頃にこれをやれば葉の真ん中。中央脈と呼ばれる部分だけを斬っているはずなのだが、今やった葉はただ葉を斬っただけでまるでなっていなかった。

やはり一流の技術を知っていてもその技術を使う者が二流ならばその技術も2段も3段も下がるだけだ。


これは鍛えなおしだなー。


と思った僕はさっそく明日やる訓練のための計画を立て、移動兼昼食に食べるための食材探しを開始したのだった。



およそ一時間程度の移動で、大き目な鳥が一匹と兎が数匹捕れホクホク顔でいた僕は早めの昼食を摂ろうと料理を開始。

料理といっても血抜きした兎の肉を焼くだけだが。できれば調味料類も欲しかったななど贅沢なことを考える自分に喝を入れ、兎の漫画肉風をあっという間に完食させた僕は読書の時間へと移行した。

まず最初に取り出したのは【魔法の基礎 初級編】という魔法の基礎を学べる本である。

僕の魔法の知識は娘がアニメの話をしている時、魔法でこうしたんだ!という話を聞かされたのと初めて見たディ○ニー映画のアナ雪の姉の使っていたみたいなのしかイメージができないのだが、取りあえずは読んでみないと始まらないと思い表紙をめくり読み始めた。


本の内容

≪魔法とは自らの体内にある魔法の源マナを体外に放出し、形を自在に操ることができることを魔法と言い、この世界には七つの属性魔法があり、例えば炎を出す「フレイム」という詠唱を唱えて魔法を放つと七つの属性ごとに存在する精霊。この場合火の精霊がその放ったマナの量だけ、自分の炎を等価交換して属性魔法を放てる仕組みとなっている。

しかし精霊に愛されれば等価交換を無視したより強い魔法が打てることも確認されてはいるが、その例は勇者と呼ばれるものにしかいまだ表れていない。


まずはマナの出し方について説明しよう。

マナは自分の体内をめぐるように常に動いていて、これを操れるようになれば戦闘系のスキルである身体強化も使用することができる。

まず最初に心を無にして瞑想を行う。そうして身体中を駆け巡る血液を感じ、集中すると血液とは別の流れを感じることができるそれがマナだ。


瞑想を約1週間ほど行い体の中のマナを自由に移動できるようになったところで、手にマナを集中させ丸い形を想像すると手からマナが放出し球体の形になる。

このとき大切なことは強くイメージを持つことだ。

これを1ヶ月ほど続ければ、マナを糸状にしたり液体のように柔らかくしたりなど多種多様に使えることが出来るまさに魔法学の基礎である。》


そうして一旦本から目を外す、どうやら魔法を使うにはマナというものが必要なようだ。そして時間も。

僕は横に本を置くと瞑想を開始する。この本を読んで、少し心当たりのあることができた。


前世でまだ自分が20代だった頃。

暗殺業で伝説の人と呼ばれた中国の殺し屋、() 劉上(リュウシャン) という人物と対面したとき彼に習った気にマナというものは似ていのかもしれない。

気とは自分の体内にある力で、一点に集中すればどんな硬いものでも砕きどんな刃物も通さず、相手の気を操る事ができれば金縛りのような事も出来る技術だ。

実際に李氏は自分の気を使って暗殺し常に素手で相手を殺すスタイルを持っていた。自分も気を教わって習得する事で使う相手の意識を気でそらし忍び寄って殺すと言うスタイルになったきっかけにもなった。


その気を感じるときもこのような事をやらされたのでまさかと思いやってみる。


まずは眼を閉じ自分の集中力を高めて体内の血液の循環を感じ取り、その近くにある気道(気が流れている道)と言うものを捉えてそれを筋肉に移したり神経に通したりして自由に動かす。

そしてそれを掌へと移すと野球ボール代の球体を想像して体外へと放出する。すると白く光る球体が手の中に出現。

そこで僕はそのマナの出す幻想的な光の光景に思わず息を飲むと笑みを作り顔を上げた。

これがマナ!これが魔法! 僕は娘がやたらと魔法などに興味を持つ理由が少しわかった気がする。

しばらくそのマナの球体を手で動かして、木に向かって投げつけた。するとてっきり球体が跳ね返ってくるのだとばっかり思っていたのだが、当たった瞬間球体はその原型を霧に変え霧散しまう。


マナはその形や性質などをイメージで変えられる。

僕はただ野球ボール代の球体としか想像していないので、その形状を霧散させたのだろう。

以外とマナというものが深い事を知りメラメラと向上心が湧いてきた。

こうなったら極めるまでやってやるよ! そうして僕は魔法というものにのめり込んで行くのである。

ポイント数でこれからの物語のシナリオが変動します。

来週29日までにポイント数が50ポイント以下の場合オーガ。

50以上の場合リザードマンが次の話に登場してストーリーもそれに合わせ変わっていきます。

さあ決めるのは読者の皆様です。是非ご協力お願いします!

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