1.
はじめて投稿します。
「。。200強、ってところかな。。」
渓谷を抜ける、もうすぐ、視界が広がる。
微量の魔力を飛ばして、肉眼では見えない情景を探る。
100メートルぐらい先ぐらいか、谷から抜けて、平地が広がっている。
そこに、大量の魔物の群れが見えた。
「兄さま、このまま、進めますか?」
「ああ、ティアラ、まあ、想定範囲内かな。さっき話した布陣で余裕だろう。」
俺の前を低い姿勢で慎重に進む、少しクリームがかった銀色のふわふわした髪に紫色の目をした少女が、一応ね、という表情で確認してきた。
その声に最前で、深青の絹のような髪と藍色の瞳をもつ少女が振り返る。
今にも飛び出しそうな気配で俺に視線を向ける。
「リア兄、じゃあ、わたし、飛び出すけどいい?」
いつでも行けるよと目配せしてくる。
「ああ、ラピスは10数えたら出ていいぞ。なるべく、広いところの真ん中まで行け。」
「りゅう、ラピスが出たら後に続け、向かって右を空から援護してやってくれ、ティアラは左を後方から援護できるか?」
「きゅううっ!」
「できますわ!」
ティアラとラピスに挟まれる形で、伏せをしている金色のもふもふの子竜もうなずいた。
「。。5,4,3,2,1、Go !!!」
ラピスが飛び出した。蹴りで50メートルは飛んだか、反動の爆風がくる。
続いて、りゅうがゆっくりと翼を羽ばたかせた。爆風の影響をまったく感じさせない優雅な動きだ。
ひゅんっ
振り下ろした瞬間、りゅうの姿も視界から消えた。翼の動きからは連想できない速さだ。
「兄さま、わたくしも参ります。」
ティアラが杖に魔力を注ぎ、ぶつぶつと呪文を唱える。
質量を感じる空気の塊がティアラの周りを囲い渦をまく、渦はどんどん速さを増ながら小さくなりそのエネルギーが一瞬ブワっとひろがると、ティアラも渦も消えた。
「では、我々も行きましょう。」
小走りで俺と両親も渓谷の出口に向かう。
渓谷は深くえぐられ両側は絶壁になっている。谷は深く、光が届きにくく昼間だというのに薄暗い。その壁ももうすぐ無くなる。壁が無くなるだろう場所に光がさすのが見える。その先が広がっているということだ。
シュッ、ズブ、シュシュ、、ズブ、シュッシュッ、、
ゴー、ガゴゴゴゴゴー
ザザザザザザ
広く開けた平地の中心で、ラピスがワルツを踊るように双剣の剣舞を舞っている。
刃先の陰影が描く奇跡の先には、肉の塊が重なってゆく。
ラピスは魔力を自身の強化にする、いわゆる物理系戦士だ。
両手に剣を持ち、流れるような所作で、美しい、一瞬魅了された獲物は我に返ったときには、二分にされている。
そう、『お前はすでに死んでいる。』ていうヤツだ。
その右上の空から、りゅうが口から風を吹く。
魔物たちは次々と飛ばされ、倒れていく。倒れた魔物に風穴が空く。
飛竜であるりゅうは、風を操る。
空気を圧縮し押し出すことで、矢のようにして倒れた魔物に放って止めを刺しているようだ。
りゅうとは反対側にティアラが杖に魔力をこめている。
ふぁんっ
杖の先から赤色の炎が放された。
炎は渦を巻きながら獲物に絡みつき逃がさない。瞬く間に魔物たちは黒く炭と化していった。
「母さん、親父は待機です。シールドを張るので一緒に入っていてくださいね。」
俺は戦状が把握できて、魔物もすぐには攻撃してこれないぐらいの位置に、父母も囲うように防御シールドを張った。




