表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/88

あたらしいまほうです。①

少し遅れました。ごめんなさい

(《地魔法 グロウ》 を 修得 しますか? yes or no)


 女王に連れてこられて早数日、最近の日課になった服作りをしていたら、急にポーンと音が鳴り、先程の声が聞こえてきました。


 え?なんで?どうして?


 僕はいつものように葉を縫い、糸でレースの装飾を付け、お花や別の葉で作った襟やら袖やらを付けていただけですよ?


 え?なんでですか?なんで《地魔法》?《裁縫》や《装飾》(最近出ました。level23でした。)のlevel上がると出てくるんですか?


 訳が解りませんが、覚えられるのなら覚えましょう。と、いうことでyesを選択します。


(《地魔法 グロウ》level 1 修得 しました。)


 ポーンと音が鳴り、修得成功です。

 さて、どのような魔法でしょうか?《グロウ》、確か英語でgrowthは成長だった筈です。《地魔法》ということは、地面に関係あるものですよね。よし!葉やお花で試してみましょう。


 早速僕は近くに有った一輪のお花(あの豚肉バーガーの花でした。)、あれの茎を足元に差し、呪文を唱えます。


(イメージは数輪に殖えたお花達、《グロウ》)


 イメージし、お花に触れます。


 次の瞬間


「ひぇっ?!?」


 体から力が根こそぎ奪われ、立つ事も儘ならなくなり地面に突っ伏します。


 お花は殖え、輝くような蒼になった花は小さい宝石のようでした。

 実験は成功ですが、こんなに疲れる魔法なんですか!!こんなんじゃ使い物になりません!!


ポポポポポポーン

(《地魔法 グロウ》の level が16 に 上がりました)


 そう思っていたら、再び天の声。

 え、上がりすぎではないですか?そんなにお花殖やすのって難しかったんですか?


 そんな事を考えていたら、今度はゴゴゴゴゴと物凄い地響きが響きました。


 


ゴゴゴゴゴォ……………グラグラグラグラグラグラグラグラ


 地響きの後、)が大きく揺れます。

 ああ、アレですね。地震ですね…。


(いったい、いったい今日は何がおこっているんですかー!?)


 大きく揺れる地面に這いつくばり、地震が止むのを待ちます。


 リンちゃん、リンちゃん!助けてー!!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


数分後


「や、やっと止みました…。」


 (ようや)く揺れが止まり、人心地つきます。怖かった………。リンちゃん、大丈夫だったかな?


 そう思っていると、バタバタバタバタと翅音が聞こえてきました。見張りの子達ですかね?地震でもご苦労様です。


 しかし、入って来たのは

「ニコ、貴様、何をした…?」


 聞いたことの無い、冷たい声。無機質な眼で僕を見る女王でした。


「え、何を?僕は何m「とぼけるでない!!」ヒッ!?」


 女王に怒号に、息が引っ込ます。


「先程、貴様の魔力を感じた。言い逃れ出来ると思うたか!!さあ言え、今すぐ言うのじゃ!!」

「え、いやあの、え、え?」


 バタバタと翅を羽ばたかせ僕に近づく女王。

 その顔には怒り、息苦しい程の怒気。

 なんで?なんでそんなに怒ってるのですか?それに“感じた”?そういえば、初めて会った時もそんな事言ってたような……。


「ふん!さしずめ、“主の樹の葉”の魔力により《地魔法》を覚え、力任せに使ったのじゃろ!!このような事をしでかしよって…!貴様が、これ程の力を持っていたとは…!」


 忌々しそうに吐き捨てる女王。

 そうか、《地魔法》は“主の樹”様が原因だったのですね…。確かに最近毎日いっぱい使ってましたね…。


「……貴様。無視するでないわ!!」

バシッ

「へぶっ!」


 呆けた僕に苛ついたのか、僕を殴り、蹴り、ひたすら暴力を奮います…。


「や、やめて、やめて…。」


 いたい。いたいいたいいたいいたいいたいいたいっ!

 やめて、なぐらないで!いたい、いたいですー!


 「はぁ、はぁ、はぁ……。ふん!いいか、妙な事をするでない!!貴様は妾の命のみ聞いていればいいのじゃ!!」


 一通り殴り終えた女王はそのまま去って行きました…。


 なんで…なんでこんな事に…?


 混乱する頭の中、僕の意識は暗く沈んでいきました………。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

~視点 クイーンバタフライ~


「ふん!気を失うたか…。」


 ニコの奴を痛め付け、妾が虚を去って暫く。奴の魔力が小さくなるのを感じた。


 正直、妾は奴を、ニコと言うあのスパイダーを舐めておった。

 “服が作れる”ただその一点のみを気に入り、妾は奴を手に入れた。魔力が多い事も、知性がある事も気に入るには充分の要素だった。


 だが、今はそんな事どうでもよかった。


「ふん。まさか、ここまで恐ろしい力を持っておったとは…!!」


 樹から出て、主の樹を見る。


 そして、妾の目に映ったのは“ストの花に覆われ、数m以上成長した主の樹”じゃった。

誤字・脱字を見つけましたらご報告ください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ