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①
書かせていただきました。第2話です。男はもう現実世界には飽き飽きしていました。死滅した彼女より良い女など存在するはずもない。もう持っていた。そして男の運命は?、乞うご期待!
男はみずから回路を書き換え、未承認の生体ナノチップを基板に組み込んだ。
感覚同期率を極限まで引き上げ、自身の脳から記憶データを直接、神経細胞へと流し込む。
「これで、本当に触れ合える」
再起動したシステムが放つ青白い光のなか、男は恍惚とした表情で、自らが生み出した終わりのない迷宮へと深く沈んでいった。測定器に繋がれた彼の肉体は、もうピクリとも動かない。すべては脳内で処理される、彼だけの幻想。
一瞬、視界全体が暗転した。それが現実の出来事なのかどうか、すでに境界は曖昧になっていた。
「逢いたかったよ」
独り言になっても構わない。そう呟いたものの、まだ彼女の姿はどこにもなかった。
一刻も早く彼女に触れたかった。あの冷たい肌に。白い肌に。そして、熱い口づけを。
男は歩き始めた。行く当てなど、最初からなかった。
彼女が通りそうな街を、ぶらぶらと彷徨い歩く。しかし、なかなか邂逅の瞬間は訪れなかった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。まだまど投稿致します。よろしくお願い申し上げます。、




