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拝啓、終末の僕らへ  作者: 仁乃 戀
第二章
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告白

 席に戻ってきてみれば、明梨はどうやら眠ってしまっているようだった。

 静かとはいえ、よくカフェで寝れるな。

 相当疲れていたみたいだ。


 「明梨ー? おーい、起きろー」


 揺すっても起きる気配はない。

 どうしようか……。


 「もうちょっと、寝させていてもいいんじゃないかな? なんか、起こすのも可哀想だし……」

 「でも、こんなところで寝ていて大丈夫なのか?」

 「まあ、あんまり良いことではないと思うけどね……。 でも、別に明梨1人で来てるわけじゃないし、私たちも一緒にいるんだから、少しくらい平気だよ」

 「そっか。 まあ、少ししたら起きるかもしれないしな」


 そうして机の上に置いたカップを口元に持っていく。

 ……そういえば。

 このまま飲むと間接キスになるじゃないか……。

 嫌だというわけではないが、どうしても意識してしまう。

 どこか恥ずかしい気がする…………。


 そうして飲まずにカップをまた机の上に戻すと、玲がくすくすと小さく笑っていることに気がつく。

 まったく…………。


 「そんなに面白いか、僕は」

 「いや、うん。 なんか、見てると面白くて」

 「それもこれも玲のせいなんだけどな……まったく…………」

 「じゃあ私のこれ飲む?」


 そう言って彼女が手に持っていたカップを差し出してくる。

 席に着いてまだ飲んでいるところは見てないが、僕は彼女が飲んでいたところをしっかり目撃している。

 引っかかってたまるか。


 「玲だって、それもう口付けたろ。 いいよ、もう気にしないし、普通に飲むさ」

 「ふーん…………」


 そう言って再びカップを持った僕を、じろじろ見てくる玲。

 …………なんか気まずいんだよな……。


 「……あーもう、なんでそんなに見てくるんだよ恥ずかしい」

 「あはは、優ってかわいい」

 「褒めてるんだか貶してるんだかどっちなんだ」


 挙げ句、意を決して飲んで、彼女の方を見てみれば何の反応もない。

 なんだこいつ。

 確信犯じゃないか。


 「ところでさ、優って明梨のことどう思ってるの?」

 「……え?」


 これまた唐突でエグい質問をぶち込んでくる。

 いつからこんな小悪魔キャラになったんだ?


 「だってさ、優は入学式の日から明梨と一緒で、クラスも一緒で、すっごく仲良いじゃん!」

 「ああ、確かにそうだね。 話しやすいし、良い人だと思うよ」


 そうやって実際に思っていることを伝えると、彼女は何故か僕の顔を覗き込むようにして見る。


 「え、今度はどうしたの」

 「いいや? 何もないよ? 決して、優君は嘘つきだなー、とか思っていません!」

 「いや、何故それをあえて言葉にした?」

 「じゃあこれもあえて聞くね。 優は、明梨のことが好きなの?」


 ……どうやら僕は墓穴を掘ってしまったみたいだ。

 好奇心に満ちた視線を僕に容赦なくぶつけてくる。


 「…………答えないとダメか?」

 「いや? 強制ではないけど…………答えてほしいなー……とは、思ってるよっ?」


 そうして上目遣いで僕を見てくる。

 こいつは小悪魔なのか、それとも小動物なのか……。

 ……これは、逃げられなさそうだ。


 「……言うなよ?」

 「もちろん!」

 「僕は……明梨のことは…………好き……だ」


 あ、今絶対僕の顔赤い。

 そして、玲はというと……。


 「そうなんですって、明梨さん。 今の聞きましたか?」


 全力で明梨のことを起こそうとするのを見て、僕は必死に彼女のことを止めるのだった……。

いつも読んでくださりありがとうございます!

面白いと思っていただけたら、是非ブックマークや評価をしたり、感想を送ってくださるとすごく嬉しいです!


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