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13、長めの深呼吸した悪役令嬢は、悪役を辞める事を宣言する


あったらしーいあさがきったー



……とても長い事眠っていた気がするが、気にしないでおこう。


さて、今日もいつものやりますか!


私は、今日もラジオ体操をする。



「はい!ちゃーんちゃら、ちゃちゃちゃちゃ、ちゃーんちゃらちゃt『パラン、レベルが上限に達しました』

……うでをまえからのばs『これ以上は上がりません』……うでをm『上がりません』……大きく背伸びのうん『上がりません』……しんこきゅー『ナビゲートシステム終了致します』なん、だ、と?」






私ことヴィクトリーヌ・ミュレ伯爵令嬢。

乙女ゲーの悪役令嬢に異世界転生、してしまった哀れな元日本人。


ウェブ小説の悪役令嬢ものは好んで読むが、乙女ゲーをプレイした事は一度もなかった。


そんな私が正真正銘乙女ゲーム「君の瞳はなんちゃらかんちゃら」の悪役令嬢に、死亡シーンの多さと残酷さがマシマシの悪役令嬢に転生。



ラジオ体操をするとなぜかレベルが上がることを頼みの綱に生きて来たのに……


ゲーム開始前にカンストって、詰んでません??


しかも天の声に見捨てられた。


あれからいくらやっても聞こえてこない。






うん、ちょっと振り返ってみよう。


体感的強さ


私<セバスチャン<ジョワロフ君<<越えられない壁<<メイドズ<<<<<エルザさん



ヴィクトリーヌ・ミュレ伯爵令嬢 ラジオ体操チートを持つ私

・ベッドや机ドアを素手で切断出来るレベル。


一般的執事セバスチャン 

・闘気を察知して扉を蹴り破る

・私が本気で暴れても簡単に押さえ込める


一般的貴族ジョワロフ・ダンドリュー侯爵子息

・気配を消していつの間にか居る

・私を捕獲出来るレベル


一般的メイド アリア ベガ クレア 通称ABC子

・いつの間にかコルセットを着せる事が出来る

・三人の威圧で私が動けなくなるレベル


エルザさん

・側に居ると体が重くなるレベル




きゃは、わたしってよわ〜い!


これじゃ死亡フラグから逃げられないね!


悪役令嬢として断罪されちゃうね!


ってことはフラグ回収おめでとう!


悪役が居なくなってめでたいハッピーエンドだね!


A その悪役とは?


Q ヴィクトリー・ミュレ悪役令嬢 つまり私です





……NOぉぉぉぉぉおおおおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおぉ!!!!!!!!

ねぇ、死ぬの、やっぱり私死んじゃうのっ!!??期待させといて突き落とすってどゆことよぉぉぉぉぉおおお!!!!!むしろ時間の無駄じゃねーかぁぁぁぁぁぁ!!ラジオ体操以外フラグ回避方法考えてねーよぉぉぉぉ!!!!!のんきにラジオ体操してた自分にあきれて声も出ないよぉぉぉぉ!!!!!!にぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!






**主人公はわけ分かんなくなってパニックに陥っていますしばらくお待ちください**




「すってー、はいてー」


はい、落ち着きました!



ラジオ体操はやっぱいいね、体動かすとすっきりするよ。


……たとえレベルが上がらなくても


思い出したんだけど私、病弱設定だったわ。


半分軟禁で、お散歩もNG、暇すぎてラジオ体操したんだ。


私全然病弱じゃないとか思ってたけど


もし、もしだよこの世界の平均的な体力があっち(日本)と違ったら?


そう言えばこの世界はファンタジーにありがちな魔法や魔物がある。


世界が違うのだからあっちの考え方だとそりゃずれるわ




つまりあれか?


この世界で私は平均もしくはそれ以下ってことか




チートを使ってようやく平均で死亡フラグ乱立の森を生きぬけと。


乙女ゲーの知識ったって、小説オンリーだし。


そもそも記憶も薄れて来てんのに


それなのに、こんな無理ゲー、文字通り無理だよ。


このままじゃタイトル詐欺じゃねーか……


ああ、目の前が暗くなっていくようだ……






おのれぇ、あれもこれもみーんな

「神様のばっきゃろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」



「お嬢様っ!??」






確かに転生者である彼女の考え方は一般的ではないし、現実とずれている。





ラジオ体操はきちんと彼女に恩恵|(物理)をもたらしていて、きちんと強くなっていたのだ。




しかし、レベルが上がれば上がるほど、力に耐えられるよう作り替えられて進化していたのに、ただ運動したからぐっすり眠れたーとしか思わず。

弱い相手には相手を死なさないよう無意識のうちに力を押さえて。



ただひたすらにラジオ体操を続けた。



だから気がつかなかったのだ。




自分が素手で世界を滅ぼせるほどの力を既に手に入れている事に。


乙女ゲーの死亡フラグなど物理で突破出来る事に。



そんな物理特化な悪役令嬢は


そう、彼女は自他ともに認めるアホであった。





「死にたくないよぉぉぉぉぉおお!!!」



バガゴーン!!!


部屋のベッドがドレスを纏った鬼神に粉砕されてしまった。

彼女の髪が闘気でなびき、目が昏く光る。

どうやら正気を失っているようだ。


「お嬢様っ戻って来て下さい!!!!」


執事が間合いに飛び込むと、正気に戻ったらしいヴィクトリーヌ悪役令嬢。



「はっ! ヒロイン虐めなかったら大丈夫じゃない?!ジョワロフ君ともイチャコラしててよし!悪役じゃなきゃ大丈夫だ!!モブになればいいのよ!」


……訂正、正気では無いようだ。


「何としても私は生き残る!!!」



ゲームストーリーが始まるちょうど一週間前


「ヴィクトリーヌ・ミュレは悪役令嬢を辞める事を宣言します!!!」


彼女は悪役令嬢を辞めた。




はたして彼女は、死亡フラグから逃れるためにモブとなれるのか?


それか、すでに本気を出せば死亡フラグなど敵ではない事に気がつくのか?


あるいは、アホのままで周りを巻き込んで行くのか?




『ラジオ体操第一、悪役令嬢は死亡フラグを回避する為にラジオ体操をしています (完) 」




久しぶりで予告もなく完結となり申し訳ありません。

何となく続きは考えていますが、ラジオ体操成分が無くなってしまい、タイトルと違ってしまうので一応完結とさせて頂きます。

いつかはストーリーが始まってからのことを書こうと思っております。


この作品をお読みいただきありがとうございました。

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