ここはどこ?あなたは誰?
この物語は、普通の高校生、桜木陽翔の部屋にある日突然、魔法陣が展開され、そこからエルフが召喚された。そしてそのエルフと過ごすことになり、陽翔の人生はその日を境に一気に変わる、そんな物語です!できるだけ完結に向けて書いていくので良ければ定期的にチェックしてくれるとありがたいです!
学校が終わり、俺は家へ向かっていた。
照りつける陽光が容赦なく肌を焼く。汗を拭いながら、重いカバンを背負って歩き続けた。家の前まで来ると、「やっとか」とため息を漏らした。
玄関まで歩き、鍵を取り出す。
そして鍵を開け、家の中へ入る。
「ただいまあああ!!」
返事はない。
シーンと静まっている空間は夏でもどこか涼しい気がした。机を見ると母の残した1000円。
今日もこれだけか…と思い、ため息をつきながら自室へ向かう。
そして、部屋に入った瞬間…
部屋が揺れ始めた。
「…え?」
木目の床に、赤い魔法陣が浮かび上がる。
俺は目を疑った。
何度も目を擦る。
それでも、魔法陣は消えない。むしろ、俺の足元から徐々に広がっていく。
そして魔法陣が光り輝き、中央から白い光が溢れ始める。すると、中世のような服装の少女が現れた。それと同時に魔法陣は消滅する。
「○^|○\¡¿:"○*・¡¡¿」
聞いたことのない言葉を話す少女の顔を俺はじっと見つめた。その姿はとても長い銀色の髪をしていて、スラッとしたスタイルに、それに加えまともに女子と目を合わせることすらできない俺にも分かるほど可愛かった。というかあの耳…
「¿¡○^#……※◇:¿¿¡¡」
「…?ごめん、もう一回聞いてもいい?」
「¿¡○#◇※……あ、あ?」
「今度は私の言葉が理解できる?」
「あ…あぁ、分かるけど一体どうやって?」
「それは今はいいとして、君は誰だ?」
「え、えっとー、俺は蒼凪高校一年の桜木 陽翔です…」
「さくらぎ…はると?変わった名前ね。どこの国の人間なの?」
「どこって…日本の東京ですけど」
「日本?東京?ふざけないで真面目に答えて」
「いやいや、十分真面目に答えてますけど」
「まあ話す気がないならそれでもいいわ。とにかく私はもう帰るわ」
そう言いながら玄関に行き、ドアを開け、外の光景を目にした少女は…
「え…ここ…どこ…?」
今まで吸ったことのない空気と、見たことのない景色に驚愕した。そして、そんなことを気にしているとは知らずに陽翔は言う。
「どこって、東京に決まってるじゃん」
この時、少女は思った
「もしかして、これって…」
何かを悟ったように小声で呟く。一瞬、怯えた顔をしたが、すぐに表情は元に戻り少女は言う。
「だいたいこの場所のことが分かったわ。とりあえず私は今日からここに住むから」
空気が凍った。この少女がさっきから一人で何を言っているのかよく分からなかったが最後の一言の意味だけは俺にも分かる。つまり、どういう経緯かは知らないが、この可愛い女の子が俺の家に住むってことだ!!!幸い、母は毎日昼間に一度帰ってきて、金だけ置いてすぐ仕事に戻る。そんな母だ。初めて、そんな母をありがたいと思った。
こんなことを考えている間に彼女はもう部屋を散策している。
「汚いわねー。ちょっとは掃除したらどうなの」
「しょうがないだろめんどくさいんだから」
「あなたねぇ…」
「部屋なら奥に使ってない部屋があるからそこを…」
いろいろと彼女に思うところはあるが、そんなことよりも最初に気になったのは耳だ。まるでアニメやゲーム、漫画でしか見たことないようなエルフのような耳。服装もどう考えても現代に合わない服装だ。こんな服装で外を出歩いたら警察署まっしぐらだろう。それはそれとして、一緒に暮らすなら、まず聞いておかなくてはいけないことがある。
「そういえば聞いてなかったけどなんて呼べばいいの?」
「@-*/○";○ @%*#○ まあ@-*って呼んで」
「…え?なんて?」
「めんどくさいわね!」
なぜか怒られたが、言い直してくれた。
「だから、アルよ!アルクス・カエレスティス!略してアル!分かった?」
「わ、わかったよ。よろしくアル」
「よろしく」
こうして、俺の普通だった高校生活は、たった一人の少女によって大きく変わることになった。
「それはそれとして、これからどうするんだ?」
「まだ確定したわけでは…いえ、確実にこの世界は私が生まれた世界ではないのよ。だから私は元の世界に戻る方法を探すわ」
「元の世界?ってことは君は別の世界から来た人ってこと?」
「ええ。あなたから見たら私は恐らく異世界人ということになるわね」
「なんでこの世界に来たの?」
「私もなぜこうなったかは分からない。気づいたら足元に魔法陣ができて、ここに召喚されたの」
「なるほど、そして俺の部屋に召喚されたと…」
って、そんな都合の良い話があっていいのか?こんな美少女が、ほとんど一人暮らしのような生活をしている男子高校生の家に召喚されるなんて…まあこれも運命として受け止めるか!
「じゃあアルは元の世界に帰る方法を探すのか?」
「ええ、そのつもりよ。だからこの世界についていろいろ知りたいのだけど、良い方法はある?」
少し考えてから、俺は言った。
「じゃあ俺の高校に通うのはどうだ?」
次回の話も作っていますので、お楽しみに!良ければ感想よろしくお願いします!




