↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
離婚できないなんて…  作者: マーたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/52

教師になる前

登場人物


『黒瀬恒一 ― 出会い』時点


⸻


■ 黒瀬(くろせ) 恒一(こういち)


年齢:22歳

立場:大学生(教師志望)


黒瀬 恒一


本作の主人公。


まだ教師になる前の姿。


不器用で口は悪い。


面倒事も嫌い。


しかし、


困っている人を放っておけない性格。


昔から、


「先生になりたい」


という夢を持っている。


ただし本人は、


“立派な教師”


になれる自信はない。


この頃はまだ、


今より少し笑っていた。


駅前で

橘 ひより と出会い、


人生が大きく変わり始める。


一言でいうと

不器用だけど放っておけない大学生


⸻


■ 橘 ひより(たちばな ひより)


年齢:15歳

立場:高校一年生


橘 ひより


黒瀬が駅前で出会った少女。


美人だが愛想は悪い。


警戒心が強く、


簡単に他人を信用しない。


助けられても素直に感謝しないタイプ。


しかし本当は、


かなり寂しがり屋。


家庭環境にも少し問題を抱えている。


この出会いによって、


少しずつ黒瀬へ惹かれていく。


一言でいうと

素直になれない孤独な少女


⸻


■ 酔っ払いの男


酔っ払いの男


駅前でひよりへ絡んでいた男。


黒瀬によって追い払われる。


二人の出会いのきっかけを作った人物。


一言でいうと

運命のきっかけになった迷惑男


⸻


■ 未来の黒瀬とひより


この時の二人はまだ知らない。


⸻


 恋をすること。


⸻


 結婚すること。


⸻


 壊れること。


⸻


 忘れること。


⸻


 それでも、


心だけは残り続けることを。


⸻


■ この物語のテーマ


『黒瀬恒一 ― 出会い』が描くのは、


⸻


「人生を変える出会いは、突然やってくる」


⸻


という始まりの物語。

黒瀬 恒一 ― 出会い


エピソード0「教師になる前」


 雨だった。


⸻


 春なのに寒い日。


⸻


 大学帰り。


⸻


 黒瀬 恒一 は駅前を歩いていた。


⸻


 まだ教師じゃない。


⸻


 ただの大学生。


⸻


 夢だけはあった。


⸻


「先生になりたい」


⸻


 それだけ。


⸻


*


 駅前広場。


⸻


 人混み。


⸻


 騒がしい夕方。


⸻


 その中で。


⸻


「おい!!」


⸻


 怒鳴り声が響く。


⸻


 黒瀬が振り返る。


⸻


 男。


⸻


 酔っ払い。


⸻


 高校生くらいの女子へ絡んでいた。


⸻


「無視してんじゃねぇぞ!」


⸻


 少女は怯えている。


⸻


 周囲は見て見ぬふり。


⸻


 黒瀬は小さく舌打ちした。


⸻


「……最悪」


⸻


 本当は関わりたくない。


⸻


 面倒事は嫌い。


⸻


 でも。


⸻


 放っておけなかった。


⸻


*


「やめてください」


⸻


 黒瀬が間に入る。


⸻


 酔っ払いが睨む。


⸻


「なんだお前」


⸻


「警察呼びますよ」


⸻


「はぁ!?」


⸻


 男が掴みかかろうとする。


⸻


 その瞬間。


⸻


「警備員来ましたー!!」


⸻


 黒瀬が大声を出した。


⸻


「なっ!?」


⸻


 酔っ払いが振り返る。


⸻


 もちろん嘘。


⸻


 だが男は慌てて逃げた。


⸻


「……はぁ」


⸻


 黒瀬は深くため息をつく。


⸻


「大丈夫?」


⸻


 少女はしばらく黙っていた。


⸻


 そして。


⸻


「……助けてなんて頼んでない」


⸻


「え?」


⸻


 黒瀬が固まる。


⸻


 少女は不機嫌そうに髪をかき上げた。


⸻


「別に一人でどうにかなったし」


⸻


「いや絶対無理だったろ」


⸻


「うるさい」


⸻


 可愛くない。


⸻


 第一印象、


最悪。


⸻


 でも。


⸻


 その目だけは、


妙に綺麗だった。


⸻


*


「名前」


⸻


「……は?」


⸻


「助けてもらったし、一応聞いとく」


⸻


「黒瀬」


⸻


「下は?」


⸻


「なんで?」


⸻


「いいから」


⸻


「……恒一」


⸻


 少女が少し笑う。


⸻


「変な名前」


⸻


「お前失礼だな!?」


⸻


 少女は初めて少し笑った。


⸻


 本当に少しだけ。


⸻


「私は」


⸻


 風が吹く。


⸻


 桜が舞う。


⸻


 少女が振り返る。


⸻


「橘ひより」


⸻


 それが。


⸻


 橘 ひより と、


黒瀬の最初の出会いだった。


⸻


*


 その時はまだ、


 二人とも知らない。


⸻


 この出会いが。


⸻


 人生を壊して。


⸻


 それでも。


⸻


 人生を変えることになるなんて。


⸻


エピソード0 完

ひよりの一言


橘 ひより


⸻


「最初は、嫌な人だと思った」


⸻


「口悪いし」


⸻


「無愛想だし」


⸻


「変にお節介だし」


⸻


「でも――」


⸻


「困ってる人を見ると放っておけないところは、昔から変わらなかった」


⸻


「だから私は」


⸻


「その不器用さが好きになったんだと思う」


⸻


「……たぶんね、旦那様」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。