表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
離婚できないなんて…  作者: マーたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/38

最終章:家族になる、その先へ

登場人物(最終章:家族になる、その先へ)



神崎かんざき れん


本名:相沢 蓮


職業:俳優


物語の主人公。


自由人。

感情で動くタイプ。

モテる。

面倒くさい。

でも、人を惹きつける。


最初は軽く見えたが、


* 本当は孤独を抱えていた

* 弱音を隠していた

* “平気なフリ”が上手かった


ことが徐々に明かされていく。


真希と出会ったことで、


* 怒られる

* 止められる

* 心配される

* 逃げられなくなる


という“普通”を知っていった。


最終章では真希へ正式にプロポーズし、結婚。


結婚後も、


* 服を脱ぎっぱなし

* 夜中にラーメン

* 怒られる

* でも懲りない


という相変わらずの性格。


しかし以前よりも、“帰る場所”を大切にするようになった。


一言でいうと

愛されながら矯正されていく男



西園寺さいおんじ 真希まき


職業:警察官


真面目で不器用。

責任感が強く、“正しさ”を優先して生きてきた女性。


蓮との出会いは、スピード違反の取り締まり。


最初はただの問題人物だと思っていたが、


* 放っておけない

* 心配してしまう

* 感情を無視できない


状態へ変化していく。


この物語の中で最も変わった人物でもある。


朝比奈や蓮の家族と関わることで、


「正しさだけでは人は救えない」


と知っていく。


最終章では、


* 蓮の弱さを受け入れ

* 支える覚悟を決め

* 結婚を選ぶ


ことになる。


結婚後も完全に尻に敷くタイプ。


一言でいうと

正論で夫を管理する最強妻



朝比奈あさひな


職業:芸能マネージャー


蓮を長年支えてきた女性。


冷静。

有能。

完璧主義。


しかしその実態は、


「全部一人で抱え込む人」


だった。


蓮を守るために自分を削り続けていたが、真希の存在によって少しずつ変わっていく。


最終章では初めて涙を見せ、


「隣で支えてあげてください」


と真希へ託す。


恋愛感情だったのか、家族愛だったのか、依存だったのか。


最後まで明確には語られない。


だからこそ切ない存在。


結婚後も相変わらず蓮のスケジュールに怒っている。


一言でいうと

誰よりも支えて、最後に手を離した女



相沢あいざわ 美玲みれい


蓮の母。


元気。

豪快。

騒がしい。

感情全部出す。


しかし誰よりも家族を見ている。


蓮の変化にも、朝比奈の限界にも、真希の本気にも最初に気づいていた。


神戸署長とは幼馴染。


斜別管理官とは過去に関係があった。


最終章では、


* 父と大喧嘩

* 息子の結婚で号泣

* 式場で暴走


と最後まで嵐だった。


一言でいうと

全部引っ掻き回して全部愛してる母



斜別しゃべつ 管理官かんりかん


職業:県警管理官


蓮の父。


圧が強い。

怖い。

無口。


だが実際は、不器用な父親。


仕事人間だったため家族との距離を作ってしまった過去がある。


真希との結婚には反対したが、本当は


「息子が誰かを本気で好きになったこと」


に戸惑っていただけ。


最後は不器用ながらも認める。


なお式では終始怖かった。


一言でいうと

愛情表現が壊滅的に下手な父



神戸署長こうべしょちょう


蒼城中央警察署の署長。


この物語最大の被害者。


* 部下の恋愛

* 芸能人騒動

* 管理官

* 美玲

* マスコミ


全部に巻き込まれた。


常識人枠。


しかしなんだかんだ最後まで二人を見守っていた。


一言でいうと

胃痛で全てを支えた男



■ 若手署員たち


署内で全てを見届けた人々。


最初は野次馬だったが、最後には完全に応援勢になる。


* 公開プロポーズ

* 修羅場

* 夫婦喧嘩

* 交際疑惑


全部リアルタイム観測済み。


一言でいうと

一番楽しんでいた観客たち



■ この物語について


『結婚って何?』は、


恋愛だけの物語ではありません。


* 支えること

* 家族になること

* 誰かの弱さを受け入れること

* 正しさだけでは生きられないこと


を描いた物語です。


そして最後に残ったのは、


完璧な愛ではなく、


喧嘩して、怒って、振り回されても、

それでも隣にいる関係でした。



最後の一言


離婚しそうでしない夫婦が、

たぶん一番強い。

最終章:家族になる、その先へ


 結婚は、ゴールではない。


 むしろ。



 本当の地獄は、そこから始まる。



 特に。



 人気俳優。

 警察官。

 暴走する母。

 圧の強すぎる父。

 泣きながら怒るマネージャー。



 そんな人間たちが集まった場合。



 なおさらである。




「結婚!?!?」



 蒼城中央警察署 が揺れた。



 原因。



 もちろん。



 神崎 蓮 。



「なんで言うんですか!!」



 西園寺 真希 が真っ赤になる。



「え、ダメだった?」



「順番があります!」



「もう指輪あるけど」



 署内停止。



「は?」



 真希も止まる。



 蓮がポケットから小箱を出す。



「いや待ってください」



「サイズ合うかな」



「待ってください!!」



 若手署員たち。



(公開プロポーズだ……)



 地獄だった。




 その日の夜。



 神戸署長 は頭を抱えていた。



「なんでうちの署でプロポーズが発生する」



「青春ねぇ」



 笑うのは

相沢 美玲 。



「お前は笑うな」



 その時。



 ドアが開く。



 現れたのは――



 斜別 管理官 。



 空気、即終了。



「聞いたぞ」



 低い声。



「……何を」



「結婚」



 神戸署長、逃げたい。




「反対だ」



 即答だった。



「はぁ!?」



 美玲が立ち上がる。



「なんでよ!」



「蓮にはまだ早い」



「何歳だと思ってんの!?」



「真希を巻き込む」



「もう巻き込まれてるわよ!!」



 父と母。



 最終戦争、開幕。



「そもそもお前の育て方が――」



「アンタが仕事人間だったからでしょ!」



「誰のせいで県警で胃を壊したと思ってる!」



「知らないわよ!」



 神戸署長、遠い目。



「帰りてぇ……」




 一方。



 屋上。



 夜風。



 真希は黙っていた。



 その隣に、

朝比奈 が来る。



「……怒ってます?」



「少し」



 即答。



 真希が苦笑する。



「でも」



 朝比奈が空を見る。



「安心しました」



「え?」



「やっと、あの人」



 少し笑った。



「帰る場所作れたから」



 真希が黙る。



「朝比奈さん……」



「私ね」



 静かな声。



「ずっと怖かったんです」



 初めてだった。



 朝比奈が、こんな声を出すのは。



「人気が落ちたら」

「壊れたら」

「誰もいなくなったら」



「全部、一人で抱える人だから」



 真希が聞く。



「だから管理し続けた」



「……」



「でも、それじゃダメだった」



 少しだけ笑う。



「あなたが来てから、あの人ちゃんと怒られるようになったし」



「それ褒めてます?」



「かなり」



 二人で少し笑う。



 そして。



「お願いします」



 朝比奈が頭を下げた。



「今度は、“隣”で支えてあげてください」



 その目が少しだけ赤い。



 真希は静かに頷いた。




 数ヶ月後。



 結婚式。



 大騒ぎだった。



 芸能記者。

 警察関係者。

 美玲の号泣。

 斜別管理官の怖すぎる無言。

 朝比奈の徹夜管理。



 地獄。



 しかし。



 幸せだった。




「誓いますか?」



 静かな式場。



 蓮が笑う。



「はい」



 真希を見る。



「この人、放っとくと危ないんで」



「誰がですか」



「俺」



 会場が笑う。



 真希も、少し笑った。



「……誓います」



 その声は、昔よりずっと柔らかかった。




 そして。



 新婚生活。



 当然。



 平和ではない。



「蓮!!」



「はい!!」



「また服脱ぎっぱなし!!」



「俳優だから!」



「関係ありません!」



 怒られる蓮。



 近所の住民。



(仲良いなぁ)




「離婚危機って本当ですか!?」



 記者の声。



 数年後。



 蓮がため息をつく。



「しません」



 即答。



「なんでそんな噂が」



「夫婦喧嘩撮られた」



「……何したんですか」



「夜中にラーメン食った」



「それで怒ったんですか」



「健康管理」



 真希である。



「でも」



 蓮が少し笑う。



「離婚はない」



「なんでです?」



 その質問に。



 蓮は即答した。



「好きだから」



 真希、真っ赤。



「テレビで言わないでください!!」



 スタジオ爆笑。




 夜。



 家。



「……疲れました」



 真希がソファに倒れる。



「お疲れ」



 蓮が隣に座る。



「なあ」



「なんですか」



「結婚してよかった?」



 少しだけ不安そうな声。



 真希は数秒黙り。



 そして。



「……波瀾万丈ですけど」



 蓮を見る。



「悪くないです」



 その返事に。



 蓮は静かに笑った。




 出会いは、スピード違反だった。



 最悪だった。



 面倒だった。



 振り回された。



 怒った。

 泣いた。

 逃げた。

 ぶつかった。



 それでも。



 二人は、家族になった。



 その先もずっと、騒がしく。



 だけど確かに、幸せに。



完結


『結婚って何?』



離婚しそうでしない夫婦、ここに完成。

蓮と真希の夫婦生活 〜絶対に尻に敷かれている男〜


『結婚って何?』を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


さて。


最終章のあと、多くの人が気になったと思います。


「この二人、結婚後どうなるの?」


答えは簡単です。


蓮、完全に尻に敷かれます。


もう見事なくらい。


芸能界では、


* 色気がある

* ミステリアス

* クール

* 女性人気が高い


と言われている男。


テレビでは余裕たっぷり。

インタビューでも落ち着いている。

現場スタッフにも優しい。


なのに家では。



「蓮」



「はい」



「脱いだ服」



「はい」



「床」



「すみません」



 一瞬で負ける。


完全敗北。


しかも真希は別に怒鳴らない。


静かに圧を出すタイプ。


警察官特有の、


“静かな正論”


で追い込んでくる。


これが怖い。


蓮は元々、人に強く言われることに慣れていません。


芸能界では基本的に周囲が気を遣う。


だから最初は、


「なんでこんな怒られるんだ俺」


状態でした。


ですが、真希は容赦しません。


人気俳優だろうが関係ない。


むしろ。


有名人扱いしない。


ここが蓮にとって、ものすごく大きかった。


例えば。


夜中二時。


蓮、ラーメンを食べる。


すると。



「……何してるんですか」



 背後に真希。



「えっ」



「それ今日何杯目ですか」



「……二」



「三ですよね」



「はい」



 終わりである。


しかも真希は、ちゃんと健康面から詰める。


* 塩分

* 睡眠

* 体調管理

* 撮影スケジュール


全部把握済み。


朝比奈と方向性が似ている。


そのため蓮は時々言います。



「管理する女が増えた」



 しかし。



「何か?」



「いえ」



 即終了。


学習している。


結婚後の蓮は、“帰りたがる男”になります。


これはかなり大きな変化です。


昔は。


仕事が終わっても帰らない。

一人でいる。

誰にも弱音を吐かない。


そういう人間でした。


でも今は違う。


撮影終わり。


インタビュー終わり。


飲み会。


全部終わると。



「帰る」



 になる。


周囲が驚くほど早い。


俳優仲間にも、


「神崎、お前変わったな」


と言われる。


本人は否定します。



「別に」



 でも。


スマホを見る回数が増える。


真希からの、



『牛乳買ってきてください』



 みたいな連絡を見て、普通にスーパーへ行く。


国民的人気俳優なのに。


ネギ持って歩いてる。


しかも変装が雑。


結果。


バレる。



「神崎蓮だ!!」



「違います」



「ネギ持ってる!」



「だから何」



 意味不明である。


さらに夫婦喧嘩。


当然あります。


むしろ多い。


理由もしょうもない。


* 夜中のラーメン

* 洗濯

* 服

* スケジュール

* 無断外出

* ファン対応


など。


特に蓮は、


「黙って出かける」


癖があります。


これは独身時代の名残。


ふらっと一人になる。


すると真希は。



「連絡」



「忘れた」



「何かあったらどうするんですか」



「ごめん」



「既婚者です」



「はい」



 怒られる。


ただし。


本当に大事な喧嘩は、ちゃんと向き合う。


ここがこの夫婦の強さです。


逃げない。


蓮は昔、逃げる人でした。


病院からも逃げた。


感情からも逃げた。


でも真希は追いかける。


怒ってでも止める。


それを繰り返した結果、蓮も少しずつ変わっていった。


だから結婚後は、


「ちゃんと謝る」


ようになる。


これがかなり大きい。


真希もまた、変わっています。


昔は。


正しさ。

規則。

線引き。


それを何より大切にしていた。


でも今は。


“正しさだけでは守れない人がいる”


と知っている。


だから蓮の面倒くささも、弱さも、全部込みで受け入れている。


ただし甘やかしはしない。


絶対に。


そこが真希です。


あと重要なのが。


この夫婦、距離感が近い。


本人たちは無自覚ですが、かなり仲がいい。


例えば。


蓮がソファで寝落ち。


すると真希は文句を言いながら毛布をかける。


逆に真希が仕事で疲れて帰ると。


蓮は何も言わず、隣に座る。


別にドラマみたいな言葉はない。


でも。


自然に隣にいる。


それがこの二人です。


そして何より。


蓮は真希の前だと、かなり子供っぽい。


外では完璧な俳優。


家では。



「真希ー」



「なんですか」



「腹減った」



「さっき食べました」



「でも腹減った」



「知りません」



 大型犬である。


一方真希は。


絶対に世話焼き。


放置できない。


なので結局、



「……何食べますか」



 になる。


負けているようで、実は全部真希のペース。


蓮もそれを分かっている。


だから安心して甘える。


つまりこの夫婦。


一見すると、


“真希が尻に敷いている”


ように見えます。


実際かなりそうです。


でも本当は。


蓮が、“尻に敷かれる安心感”を覚えた。


これが一番大きい。


昔の蓮は、ずっと一人で立っていた。


誰にも頼らず。

弱さを隠して。

壊れそうでも笑って。


でも今は違う。


怒られても帰る。

喧嘩しても隣にいる。

面倒くさいと言われても笑う。


それができる場所を、やっと見つけた。


だからこの物語は、


「結婚して幸せになりました」


では終わりません。


これからも。


喧嘩する。

怒られる。

週刊誌に追われる。

朝比奈に説教される。

美玲が突撃してくる。


全部ある。


それでも。


たぶんこの二人は離婚しません。


なぜなら。


問題だらけでも、“帰る場所”になっているから。


それが、家族だからです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ