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〝オリオンがのぼる空〟
冷たい雪が涙に似ていて
空は泣き虫なんだって
思っていた子どもの頃
僕は冬が嫌いでした
星になれたら
何をしようかな
そんなことを考えて
オリオンがのぼる空を
眺めていたあの頃
僕は月が嫌いで
きっと
月も僕が嫌いでした
冬の寒さが好きになって
ひとの温かさを知ったから
大丈夫
僕はもう
立派な大人です
冷たい雪が涙に似ていて
空も悲しむんだって
思っていた子どもの頃
僕は世界が嫌いでした
空に向かって
手を伸ばしてみても
掴めるわけもなくて
オリオンがひかる空に
苛立っていたあの頃
世界は僕が嫌いで
きっと
僕も世界が嫌いでした
冬の寒さが好きになって
世界の優しさを知ったから
大丈夫
僕はもう
立派な大人です




