〝神様になれない僕ら〟
時間と友達になろうとして
でもどうすればいいのかわからないから
明るい芝生に寝転んでみた
目をつむって感じる花の匂い
水槽のような青い空を泳ぐ
雲雀たちの歌を聴きながら
ふと僕は思った
ああ、これが時間と友達になるってことなんだな
幸せがなんなのか
いつも探していた
朝おきるとき
夜ねむるとき
でもいつもわからなくて
不安になった夕暮れ
河原を流れる水が
きらきらと揺らいで
まるで僕らの心みたいだ
なんでも知っている
神さまになれない僕ら
世界を知るたびに
その広さが怖くなった
求めるのは
揺らがない自信
時間だけが
そのありかを知っている気がして
だから僕らは
時間と友達になりたいんだよ
暗闇に星
ことわざみたいな言葉が浮かんで
あきれて首を振る
ペルセウスみたいに
死んだらだれかが
星座にしてくれるのかな
だとしたら
どうしようもなくなったら
試してみるのも悪くないのかもね
永遠を過ごす
時間に魅了された僕ら
生きていくたびに
その長さが怖くなった
求めるのは
揺らがない自信
時間だけが
そのありかを知っている気がして
だから僕らは
時間と友達になりたいんだよ
幸せがなんなのか
いつも探していた
朝おきるとき
夜ねむるとき
でもいつもわからなくて
不安になった夕暮れ
河原に映る星が
きらきらと揺らいで
まるで僕らの心みたいだ




