1.トンネルを抜けると。
世の中のことは大概唐突に起こるものである。
悠斗の場合それは高校での修学旅行の最中に起こった。
北海道での修学旅行2日目、悠斗たちはバスにて移動中だった…はずなのだが、トンネルを抜けるとそこは異世界だったのだ。
悠斗たちは北海道に修学旅行に来ていた。
あまり代わり映えしない景色の中のバスでの移動、昨晩は皆遅くまで遊んでいたのだろうかバスの中では寝ている人が多かった。
悠斗も遊ぼうとは思っていたのだが友達は早々に寝てしまったし、なのに寝坊をしてギリギリにバスに乗り込んだので今隣に座っているのは先生である。
眠くなんてならいので寝るに寝られず前方の景色を眺めていた。
だから運転手の人を除くと、悠斗が最初にトンネル出口の様子のおかしさに気付くことが出来たのだと思う。
普通はトンネルを出た先が氷の結晶に光が反射して眩しい、そういった光景が浮かぶと思うのだが、その時悠斗にはトンネルの出口自体が光っているように感じられたのである。
そしてその眩しさから目を離せないままトンネルを抜けてしまった。
その先は前述の通りに異世界だったのだが、これは北海道だと思ったら草原がひろがっていたりお花畑が広がっていたようなまるで異世界のような素晴らしい光景が目に飛び込んできたわけではない。
その言葉のままに、トンネルを抜けた先は明らかに日本ではなかったのだ。
何故すぐわかったといえば、トンネルを抜けた先には道がなく、広がっていたのは城のようなところの広間だったからだ。
とそんなことを考えていたところでバスは簡単には止まれるものではない。
運転手の人がブレーキを踏んだがその先にいた兵士のような人たちを何人か跳ね飛ばしつつ壁に向かっていき、彼らのことを心配する間もなく壁はどんどん目の前に迫ってくる。
ついにぶつかると思い、目をつむったところで悠斗は意識を手放した。
まずプロローグだけかいてしまったので不定期となりますがよろしくお願い致します。
次は1章分くらい書き溜めます。




