第13話「金策 2」
「さてと……」
翌日、いつものように仕事を終わらせた大助がスマートフォンのアプリを開く。
「そんじゃまあ、新しい栽培リストを確認していくか」
大助が栽培メニューを開き、新しく栽培可能になったリストを確認する。そこには新たに3種類の植物が追加されていた。
・ドラゴン草
・毒草
・未来草
「……」
(これはまた…とんでもない名前の草があるな。ワクワクしてきたぜ…)
「ふむ…どの草も強力な感じがするな。とりあえず1つずつ詳細を確認していこう」
・ドラゴン草
食べるとドラゴンのような力を使う事ができる。
※効果時間は使用者の練度によって変化する。
※使用者の適正や練度によって効力は増減する。
「…ほう。中々面白そうな草じゃないか……」
(しっかしドラゴンねぇ~…ファンタジー的な要素の代名詞じゃないか)
「実に面白そうだ。…炎やらブレスやらを吹けるのならさらに良い」
(まあ、仮にそんな事が出来る可能性がある以上、この部屋や近所でやったら大騒動になっちまうけどな)
「ん~…」
(要検証対象の草ってところだな。そのうち人気のない海にでも行って実験だ)
「…んで、次はこれだな」
・毒草(下級)
毒性を持った草。下級なので1/10程度の確率で状態異常を付与する。数多くの種類が存在している。
「ふむ…これはまあ、文字通り毒物の元になる草か」
大助が毒草に関する考察を始める。
(毒物って色々な使い道があるからな。…一応栽培だけはしておいて、使い道に関してはクラリア辺りと相談して考えるのがベストってところか)
「それで、次はこいつか…」
・未来草
食べると少しだけ先の未来を見る事ができる草。使用者の脳に莫大な負荷が掛かるので別名「廃人草」とも呼ばれている。
「……ふむ」
(おいおい。…めちゃくちゃ面白そうな効果を持つ草じゃないか…まあ、随分と不穏な文言も書かれてはいるが)
無限の可能性を秘めた未知の魔草。その使い道について早くも大助が思案を始める。
「いいね~。可能性に満ち溢れている。いくらでも悪用できそうで素晴らしい」
未来。それは映画、漫画、ゲームなどでも度々取り上げられるテーマの1つだ。
「ハイリスクハイリターン。強力な力には当然、強力なリスクも付きまとう。当然の話だ」
(未来を知る行為に「デメリット」が設定されている。これがどれくらいヤバいのかが分からん。…だがそれが良い)
未来草を使う事によるメリットよりもデメリットについて注視する大助。
「もちろん栽培決定だ。こんな面白そうな草、栽培するしかねぇよなぁ…」
大助が早速畑に未来草をセットし、栽培をスタートする。
「ふおおおおおおおおおおおお!!」
そして44分が経過。ついに未来草使用の準備が完了する。
「よし。まあこんだけ用意すれば十分だろ」
その数13本。その全てを倉庫に移す大助。
「さてと、検証実験を始めるとするか」
テーブルの上に無造作に置かれた札束をバッグへと仕舞い、大助が外出の準備を始める。
「どうせ実験するならついでに大金を稼いでおくのも悪くない。金は「可能性」そのものだ。余って困るようなものでもないしな」
「…よし。行先は宝くじ売り場だ。ふふ…「合法的」に稼ぎまくってやるぜ……」




