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《凶宴-CARD》  作者: shogo5


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『変幻の三枚目』【9】

ドンッ!!



No.3が――



地面を蹴る。



シオン「…………!」



未来が――



見える。



右。



左。



さらに――



右。



その先も。



絶え間なく続く――



斬撃。



シオン「…………」



全部に――



追いつこうとするから。



間に合わない。



なら――



全部を。



防ぐ必要はない。



No.3「はっ!」



右から――



一閃。



シオン「…………!」



避けない。



ザシュッ!!



シオン「ぐっ……!」



刃が――



肩を裂く。



No.3「!」



セイ「…………!」



だが――



シオンは。



止まらない。



未来に見えた――



次の一撃。



首を狙う――



左。



そこだけに。



剣を――



合わせる。



ギィン!!



No.3「…………!」



弾く。



そして――



踏み込む。



No.3「!」



ギンッ!!



再び――



双剣。



だが。



シオンは――



全てを防がない。



浅い。



これは――



受ける。



ザシュッ!!



脇腹を――



刃が掠める。



次。



致命傷。



これは――



弾く。



ギィン!!



No.3「…………」



もう一撃。



受ける。



ザシュッ!!



次は――



躱す。



No.3「…………!」



シオン「…………」



速さは――



変わっていない。



No.3の方が――



圧倒的に速い。



それでも。



シオンは――



先ほどまでのように。



押されていない。



セイ「…………」



セイ「なるほど」



全てを――



捌くことを。



やめた。



未来に見える――



無数の攻撃。



その中から。



自分を倒す――



一撃だけを。



選んでいる。



No.3「…………」



ギンッ!!



ザシュッ!!



シオン「……っ!」



血が――



飛ぶ。



それでも。



シオンは――



下がらない。



No.3「それで――」



No.3「俺の速さについてきたつもりか?」



シオン「…………」



シオン「違う」



No.3「?」



シオン「ついていく必要が――」



シオン「ないだけだ」



No.3「…………!」



シオンは――



僅かに。



身体を崩す。



No.3「…………」



右脇が――



空く。



No.3「!」



双剣の一つが――



その隙へ。



走る。



だが。



シオン「…………」



待っていた。



ギィン!!



No.3「――!」



剣が――



弾かれる。



その瞬間。



シオンが――



懐へ。



飛び込む。



No.3「――っ!」



ザシュッ!!



No.3「…………!」



胸元を――



シオンの剣が。



斬り抜ける。



鮮血が――



舞う。



No.3「…………」



シオン「…………」



互いに――



距離を取る。



No.3「…………」



胸元へ――



手を当てる。



指先に――



血。



No.3「…………」



シオン「…………」



No.3「そういうことか」



シオン「…………」



No.3「俺の速さに――」



No.3「追いついたんじゃない」



No.3「追いつく必要を――」



No.3「なくしたのか」



シオン「…………」



No.3「しかも――」



No.3「わざと隙を作って」



No.3「俺の攻撃まで誘った」



シオン「…………」



No.3「面白いな」



セイ「…………」



その時。



No.3の視線が――



シオンから。



外れる。



向いた先は――



セイ。



セイ「?」



No.3「……No.2」



セイ「…………」



No.3「お前――」



No.3「随分こいつに肩入れしてるな」



セイ「…………」



セイ「別に」



No.3「まあ――」



No.3「大体、予想はつくけどな」



セイ「?」



No.3「俺たち凶宴は――」



No.3「別に仲間でもなんでもない」



シオン「…………」



No.3「ただ――」



No.3「退屈な日常に」



No.3「刺激を求めてるだけだ」



セイ「…………」



No.3「だから――」



No.3「お前がこいつといようが」



No.3「何をしてようが――」



No.3「どうでもいい」



セイ「…………」



No.3「お前がそっちにいるなら――」



No.3「それはそれでいい」



シオン「…………」



No.3「俺も――」



No.3「面白い方を選ぶだけだ」



セイ「…………?」



No.3が――



双剣を。



構える。



だが。



その身体は――



シオンへ。



向いていない。



セイ「…………」



No.3「今は――」



No.3「こっちの方が面白そうだ」



セイ「――!」



ドンッ!!



No.3が――



地面を蹴る。



向かった先は――



シオンではない。



セイ。



シオン「――!」



セイ「…………!」



双剣を手にした――



No.3が。



凄まじい速度で――



セイへ迫る。



シオン「セイ!!」



No.3「…………」



No.3の口元が――



僅かに。



吊り上がる。



双剣が――



閃く。



ザシュッ!!



鮮血が――



山頂に。



飛び散った。

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