表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/29

第7話 スタミナ特盛、時々キュン。~パンツ一丁の幼馴染に推しの格言を添えて~

今日は、日曜日♡

それだけで、世界は少し優しい。


クセ強新入生と行く池袋のコスプレイベント。

正直、憂鬱だったはずなのに――


今の私は、超! 機嫌がいいの♡


なぜなら。


『願叶え神』が、私の願いの詳細を

今日、聞きに来るって♪


イケメンエリートと結婚して、

三食昼寝付きニート主婦生活が――


100%実現するのよ♪


無職ニートで村への強制送還――


 《《回避ぃ》》!!!


私の願いの詳細は、もう決まっている。


さて。 旦那様候補は――


え? 悠斗くん?


無い無い無い!

あんな口うるさい幼馴染、絶対ナシ!


実はもう、相手は決めてるの。

「うふふふ♡」


――さぁ、コスプレイベントに行きますか~♪


「悠斗ぉ~! そろそろ行くぞ~!

 トイレ終わったかぁ?」


「まのん! またペーパー補充してねーじゃねーか!

 持ってこい!!」


「あいよ~」


廊下を歩きながら、私はニヤリと笑う。


「ってか、何で鍵を掛けてんだよ!」


「お前が開けるからだろ!

 そこにペーパー置いて、向こう行け!」


「ったく……あいよ!!」


――で。

ドアが、開く。


「うっひっひっひっひ♪」


「まのん、居ないだろうな?

 ……ん? 珍しく素直に置いてある!?」


悠斗が、ペーパーに手を伸ばした瞬間。


――逃げた!


「ちょ、待て! ペーパー!!」


「おい! 何で動いてんだよ!!」


「ペーパー! 待てって――」


……どてぇ!!


次の瞬間。

パンツを膝まで下ろしたまま、

悠斗がリビングに転がり出てきた。


「あらぁ~♡

 露出狂の悠斗くん、ど~したのぉ~?」


「犯人はまのんかぁ!!」


「何のこと~?」


「ペーパーに糸ついてんじゃねーか!

 やりやがったな!」


「いいじゃん。

 悠斗だって、私のノーブラTシャツ&パンツ姿――

 見てるでしょ?」


「あれはお前が勝手に見せたんじゃねえか!!」


「タダでセクシー巨乳見れたんだから

 感謝しなよ♡」


「俺はな!

 お前にもっと自分を大事にしてほしいんだよ!!」


……来た

――『きゅんきゅん乙女』推しキャラ七兵衛の格言


「(キュン) ……もう、しない……

 ねえ、悠斗。行こ?」


「……その前に、トイレ戻らせろ!」


ほんと。

悠斗って、怒ってもすぐ許すんだよね。


だから―― また、やりたくなっちゃう♡


朝から悠斗をからかい倒して、イベントへ向かう。

部長と副部長が集合時間に遅れるとまずいしね~。


「ねえ、悠斗。 松牛で朝昼兼用、食べていこうよ」


「そうだな」


「俺は大盛で」


「私は~……スタミナ超特盛丼。」


「はい! よろこんで~♪(逆じゃね?)」


「まのん、お前、金欠って言ってなかったっけ?」


「あ~露店のお兄さんが、

 1万5千円の西郷さん銅像レプリカを五千円もさぁ

 まけてくれたんだよね~♪」


「……そりゃ、よかったな――」

(あれ確か、上野駅の売店で五百円で売ってたぞ。)


「って、その前に。

 そんなに食ったら、また太るぞ?」


「いいの♪ 今日は歩くからプラマイゼロ♪

 むしろ痩せるぅ~」


「……そっか」


(日に日に巨大化してるけどな)


「お兄さ~ん!

 『並盛つゆだく』追加お願いしまぁ~す」


「カロリー超過だろ……」


「なんでよ!

 スタミナ丼は朝、並盛がお昼

 逆に不足よ♪」


「あ~満足じゃ♪ さぁ悠斗、行こ~」


「はいはい」


(レプリカの真実が分かったら修羅場だな…)


新宿で乗り換えて、久々の池袋。

乙女ロード、帰りに寄ろうかな~♪


「あ、守乃ちゃん。

 先に会場入って着替えるってさ」


「こんにちは~

 今日はよろしくお願いしますぅ」


――ぶりっ子代表・香純ちゃん。


「君たち、早いね。

 悠斗さん、今日もよろしく」


――男装が似合いすぎる・彩夏ちゃん。


「ちわっす」


――モブ厳蔵。


「じゃあ、まのん。

 全員揃ったし、守乃ちゃんと合流するぞ」


「あ~い。『七兵衛さまコス』とか、居ないかな~」


サンシャインシティ。

会場で、守乃ちゃんと合流――


……した瞬間。


全員の視線が、一点に集中した。


――息を呑むほど、完璧なコスプレ。


清楚で、凛として、 なのに守りたくなる。


『……来た』


わしは、震えた。(キタのぽんもこっそり同行中)

『あかん…… これは……一波乱起こるやつや』


『どんなことがあっても、

 わしが守るからね! 守乃ちゃん!!』


――タワマンニート実現の匂いが、

確実に近づいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ